外部アンテナ

 

標準で添付されている、簡単なアンテナで、十分な感度が得られますが、

より遠くの航空機の電波を受信したくなるのは心情かと思います。

 

AIRNAVのフォーラムでは、DPD社のアンテナが話題となっています。

このアンテナの性能は、利得 9 dBi と優れものです。

http://www.dpdproductions.com/page_vhf_air.html 

ADS-B (SBS / RadarBox) Vertical Outdoor Model Antenna』という

アンテナの価格は $109.95 です。

コネクターは 50Ω メス N コネクターが含まれています。

 

接続ケーブルについて

アンテナを家の屋根等に設置する場合、どうしても長いケーブルが必要になります。

そのため、できるだけ損失の少ない同軸ケーブルを選択する必要があります。

DPD社は、ケーブルについては、「RG8X」 を推奨していますが、残念ながら、日本では販売していません。

RG8X」というケーブルは、「LMR240」 というケーブルとほぼ同じ性能のようですが、こちらもやはり入手は困難です。

(ケーブルの損失は、http://japan.maxim-ic.com/appnotes.cfm/an_pk/4303 を参考にしてください。)→RG8X 0.25dB/m (900MHz)

 

日本では、50Ω発泡型同軸ケーブルで、代用できるかと思います。

規格としては、5D-FB が良いかと思います。

 

参考までに、

5”とはケーブルの外部導体の太さ(mm)

”D”とはインピーダンス50Ω (ちなみに“C”だと75Ω)

FB”とは絶縁体に発砲ポリエチレンを使用しており、外部導体にはアルミテープが巻いてある上に、

鈴メッキされた軟銅線でシールドされていることを示しています。

FB以外にもSFA5AFなどがあるようですが、設置場所や耐久性、コストを比較して選択します。

 

ケーブルによる減衰量を5Dと8Dの2つの性能を比較すると、

5D-FB   0.206dB/m (900MHz)

8D-FB   0.142dB/m (900MHz)

なので、5D-FB ケーブルでも十分ということが分かります。

参考: http://www.kantsu.co.jp/products/musen/fb.html

 

日本橋のケーブル専門店で5D-FBケーブルが200/m以下で販売されていました。

ケーブル自体のコネクターは、 N型オス(NP) ⇔ SMA型オス(SMA-P)  が必要となります。

5D-FB用を選択する必要があります。

適当なものが入手できなければ、BNCコネクターを付けて、変換プラグ等で変換すればいいでしょう。

コネクターは、圧着工具が高いのでハンダで取り付けるタイプが良いかと思います。(結構簡単)

 

コネクター部分も損失が出るところなので、インピーダンスや取り付け方法で、注意が必要です。

(インピーダンスが違うコネクターやケーブルは、無用な反射が起こり、減衰が大きくなります。)

 

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