高知県越知郡横倉山

2002年3月25日(月)
 夜の9時25分に出発。阪神高速から淡路島そして徳島から高知へと車を走らせ、道がすいていたので1時ごろ横倉山に到着しました。麓に「横倉山自然の森博物館」があったのでそこの駐車場に車を置いて寝ました。

横倉山自然の森博物館

3月26日(火)

 朝の5時過ぎに山へ登っていく車に起こされた。来る途中で買ってきた朝食を食べてから出発。杉原神社下の第三駐車所に車を停めて雨が降りそうなのでカッパを持って出発です。今日の目的地は平田茂留さんの書かれた地質図のYs.5の地点です。しかし行ったことがないのでとりあえず安徳陵をめざします。学生のときに麓から歩いたことを思ったらなんと楽になったことか。それでも登りのぼりで疲れる疲れる。杉原神社からバカダメシの大断崖、そしてやっと安徳天皇御陵へやって来ました。ここから600mほどの所にそれらしきガレ場が3ヶ所続いていたが、やはり採り尽くされたようでキタカミエンシス・日石サンゴ・ファボシテスをそれぞれ1個採っただけで、雨がひどくなってきたので引き返しました。麓の横倉山自然の森博物館を見学したが、展示してある化石はさすがにすごいものばかりでした。しかし資料がないのが惜しまれます。

バカダメシの大断崖

3月27日(水)

 午前中まで雨が残るというので、旅館でゆっくりしていた。9時ごろ出発。雨があがってカッパは、いらなさそうです。学生のときに行った大きな石切り場を見つけて、上へ上へと登っていった。確かこの上にシコクエンシスの露頭があったはずなのだが・・・・・。登っていくと大きな壁で行き止まりになっている。右に回り込んだら上に上がれた。そのまま登っていくと、頁岩のガケで今度こそ本当に行き止まりです。しかし、そのすぐ左で誰かが穴を掘っている。しかも、化石が見えている。石灰岩ではないが少し掘ってみると、サンゴや三葉虫の尻尾のような化石が採れた。しかし、以前にシコクエンシスを採った所がわからないまま、先ほどの石切り場で穴を掘って下の石を採ることに決めた。この方法でそこそこの化石が採れました。明日もここで採集をしようとリュックを担いだときに、帰り道がわからないことに気がつきました。目印を付けとけばよかった。横の杉林を降りていったら、やって来た道を横断するはずなのでどんどん下りていったがそれらしき道がない。これではどう考えても降りすぎです。時間は4時30分。暗くなるまでには1時間30分ほどある。今度はゆっくりと登っていくことにした。それと同時にしっかりとした道ではなく獣道のような所を通ってきたことも思い出した。かなり登った所で道らしきものを発見しました。やれやれです。これでどこかに出れるはずです。やっと、やっと石切り場の入り口のゲートの下に着いた。こんな所で一晩明かすのかと心配したがよかった。このあと、佐川地質館へ行ったが5時を過ぎていて閉館。明日また来よう。

佐川地質館 佐川地質館

3月28日(木)

 5時前に起きて出発。横倉山の第一駐車場で朝食と着替えをした。6時ごろに明るくなったので昨日の石切場へ出発。今日は入り口を確認してから入っていった。どんどん掘っていくと小さいけれども直角石・四射サンゴ・キタカミエンシスなどが次々と採れた。暗くなるまで掘ろうと思っていたが佐川地質館が4時30分で閉まることもあり3時ごろにやめた。佐川地質館は思っていたよりも立派な化石がたくさんあり、見ごたえがあったがここも資料がないのが残念です。売店で「天草の地質と化石」という本と「ゴトランド島のクサリサンゴ」を買ってきました。4時過ぎ、帰宅の途についた。家に着いたのは10時丁度でした。

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