以前から冬の京都に行こうと話をしていましたが、改めて考えるとこれと云って見たいものがある訳でもなく、それならば「長崎ランタンフェスティバル」を見に行こうという事になり、長崎へ行って来ました。 当初は長崎2泊の予定でしたが、ランタンフェスティバルの影響で宿泊地の確保が難しく、一泊は雲仙に泊まる事にしました。
岩国I.C. - → 山陽自動車道 → 下松S.A. → 山陽、中国自動車道 → 壇ノ浦P.A
雪のちらつく玖珂周辺を抜け、下松S.A.で朝食を頂きました。 朝早かったおかげでサービスエリアでは、揚げ立てのかき揚げをのせた天ぷらうどんにありつく事が出来ました。 が意外とボリュームが有りあまりお腹も空かず、壇ノ浦P.A.は休憩のみで食事は見送りました。
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関門橋
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壇ノ浦P.A. - → 九州、長崎自動車道 → 大村湾P.A.
最近購入した全国のサービスエリアのガイドブックには、大村湾P.A.(下り)限定の「珈琲むすび」が載っていました。 ちょうどお腹もすいてきたことですし、話の種にと「珈琲むすび」を頂きました。 下の写真にあるように、珈琲色をしたおむすびです。 中には昆布の佃煮が沢山入っていて、私好みの味でした。 ご飯にはほんのりと珈琲の味が染み込んで、ちょっとほろ苦いおにぎりです。
このパーキングエリアは大村湾を眼下に見下ろすことが出来、おむすびだけではなく、眺めも最高でした。
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大村湾パーキングエリア
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珈琲むすび
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大村湾P.A. - → 長崎自動車道 → 諫早I.C. → R → 雲仙福田屋
移動中の車の中でも寝てくれず、今回はどうも娘のご機嫌が斜めです。 予定より約2時間早く雲仙に到着したので、雲仙の町中でも散策をとも考えましたが、調子が悪そうに見えたので、部屋でおとなしくしていました。 部屋ではいつも通り元気一杯に駆け回っています。 後になって判った事ですが、靴のサイズが合わなくなっていたらしく、それで機嫌が悪かったようです。
そんなこんなで結局、雲仙には行ったものの旅館に直行したのみで、辺りを観光することは出来ませんでした。 丁度、「雲仙灯りの花ぼうろ'06」をやっていたのでちょっと残念です。
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雲仙福田屋
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ロビー
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部屋に案内されるとちょっと狭目の部屋でしたが、全面畳敷きで床面はフラットでしたので娘の安全を考えるとこの方が良いのかもしれません。 露天の家族風呂の予約は18時にしていましたので、暫く時間がありましたが、一旦くつろいでしまうと改めて外に出る気力が萎えてしまい、うだうだと時間を潰しました。
家族風呂は4タイプあり、いずれも露天風呂となっています。 時間は50分間で比較的ゆっくりと過ごせると思っていたところ、意外とアッと云う間に時間が経ってしまい、残り5分位であたふたと風呂から上がりました。 お湯は硫黄泉で長く湯船に浸かっていると肌がひりひりとしてきます。 ところが日が暮れてからは気温がぐっと下がり、洗い場に長い時間いられません。 娘に風邪をひかせてはいけないと長めに漬けておいたのですが、これが後になって仇となりました。 また、サービスで付けてくれた濁り酒を湯船に浸かりながら引っ掛けるのは、なかなか気分の良いものでした。 残念ながら、カメラを持ち込んだものの湯気が立ち込めて満足に撮影出来ませんでした。
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熊本産の馬刺し
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天然あわびのステーキ
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橘湾産なしふぐの刺身
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牛ヒレステーキ
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夕食も豪華絢爛でした。 写真にある料理はもちろんのこと、じゃこの炊き込みご飯も美味しく頂きました。 鍋も付いていたので、もったいないなと思っていると、仲居さんが来て、雑炊にしてくれました。 質的にも量的にも十分に満足できる食事でした。
風呂に長く漬け過ぎたせいか、夜は娘が寝付けなくて大変な思いをしました。 早朝、露天風呂に出かけるとまだ誰も入っておらず、ここでも撮影を試みましたが、やはり湯気が立ち込めてダメでした。
翌朝、朝食を取っていると仲居さんが「雪が降り出しましたね。」と他の宿泊客と会話しているのが聞こえました。 部屋に戻り、外を眺めると確かに雪が降っています。 雪といっても自宅周辺とは異なり、正しく粉のような雪です。 窓から見える正面の赤い屋根も、アッと云う間に真っ白になりました。 明け方前に露天風呂で冷たく感じていたのは、雨ではなくこの雪だったようです。
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2/9の夕方の景色
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2/10の朝の雪景色
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雲仙福田屋 - → R → オカモト シェ・ダムール
幸い宿を出発する頃になると雪も止み、日が射して来ました。 チェーンを装着して山を降りなければと覚悟をしましたが、普通に降りられそうです。
山を降り、お目当てのケーキ屋さんを見つけてシューケーキを求めました。 冷蔵ケースに並べられている他のケーキも美味しそうです。 バレンタインデー直前という事もあって、生チョコの試食をさせて頂きました。 これも絶品で、思わず買い求めてしまいました。
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オカモト シェ・ダムール
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オカモト シェ・ダムール - → 諫早I.C. → 長崎自動車道 → 長崎I.C. → ながさき出島道路、R499 → 築町
昨日来た道を戻り再び長崎自動車道に乗ります。 長崎自動車道も多良見I.C.を抜けると対面通行となりますが、ここでちょっと慌てました。 殆どの車が多良見で下りてしまったからです。 輪を掛けて焦ったことに、カーナビには道が載っていません。 一昨年の暮れに車を変えたばかりなので、カーナビも比較的新たらしいはずです。 長崎I.C.を降り、「ながさき出島道路」を走っている間もカーナビはリルートを繰り返し、パニクっているようにも見えました。 「ながさき出島道路」の出口は、オランダ坂の真下にあり、出口から5分もせずに駐車場を見つけ車を止める事が出来ました。
築町 - → 石橋 -
→ グラバー園
車を駐車場に入れると最初の目的地であるグラバー亭に向かう為に路面電車を利用しました。 料金は一律100円で、広島に比べるとかなりお徳に感じました。 グラバー亭へは「大浦天主堂下」で降りるのが便利ですが、かなりの坂道を登らなければなりません。 終点の「石橋」まで行くと、スカイロードとかいうものがあり、楽に上まで登れるとの事なので、終点まで乗っていきました。
乗り物が大好きな娘は、路面電車を見て大興奮で、電車を降りる際も「でんちゃ、バイバイ!」を大声で繰り返し叫んでいます。
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ちんちん電車
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グラバースカイロード
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スカイロードと垂直エレベータを使って山の上まで来ると、グラバー園の第2ゲートです。 中に入ると旧三菱第2ドックハウスの前に池があり、早速家内と娘が池の鯉に餌をあげています。 するとどこからともなく鳩がやって来て、鯉の餌を横取りしていました。
グラバー園内は山の上から下へ降りるように見学しました。 途中、旧自由亭で一休みしケーキセットを頂きました。 旧スチイル記念学校では、娘が木の椅子を気に入ってしまい、なかなか離れようとしません。 無理矢理引きはがし、旧グラバー亭を見学し、グラバー園を後にしました。
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第2ゲート
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旧三菱第2ドックハウス
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旧オルト邸
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旧スチイル記念学校
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旧グラバー邸
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グラバー園で思いの外時間を喰ってしまい、お昼を回ってしまいました。 飲茶は14時までなので急いで中華街に戻らなければいけません。 それでも折角ここまで来たので、大浦天主堂にも少しだけ寄りました。
教会の中は撮影禁止でしたので、綺麗なステンドグラスを残すことは出来ませんでした。 教会の中に流れている説明を暫くの間聞いていましたが、娘が飽きはじめたのと修学旅行と思われる学生達が入って来たので、退散しました。
途中、電停までの道すがらおみやげと考えていた「ビードロ」探しましたが、今風の柄のものしか置いてなく、目的としていたオーソドックスな模様のものは見つかりませんでした。
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大浦天主堂
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大浦天主堂下 - → 市民病院前 -
→ 新地中華街
市電に乗り、新地中華街に辿り着いたのは13時半を回っていました。 飲茶は14時までですので、今から行っても殆ど時間がありません。 残念ながら次の機会に譲ることにして、第二候補の「蘇州林」で中華を頂きました。
お勧めは海鮮チャンポンでしたが、点心にも心が残り、結局、チャーハンや焼売、角煮割包などをアラカルトでオーダーしました。 どれも美味しく、満足してお店を後にしました。
お腹も一杯になったところでメインイベントの「ランタンフェスティバル」です。 ランタンに灯が点るのは暗くなってからなので、まずはイベントを行っているメイン会場である「中央公園会場」へ向かいました。 電停で一区間分だったので歩いて行きましたが、娘を抱えての一区間は結構な距離に感じました。
中央公園会場に着くとちょうど「中国雑技団」が演じている所でした。 観客席は一杯で、立ち見の列も結構出来ています。 遠目に見物していたものの、娘が飽きてしまい、公園に設置されているブランコやシーソー、滑り台などで遊んでいます。 犬も見学に来たのか、大きなゴールデンレトリバーが居て、若いお姉さんと戯れていました。
雑技団の演技が終わると、観客が入れ替わり観客席の一角に陣取ることが出来ました。 次の出し物は「マジックショー」でした。 我々の目的は、その次の「龍踊り」でしたので、寒さに震えながら「マジックショー」を眺めていました。 ふと見ると、マジックショーのアシスタントをしているのはさっき公園で大きなゴールデンレトリバーと戯れていたお姉さんではありませんか。
マジックショーが終わるとお目当ての「龍踊り」です。 日によって色々なグループが「龍踊り」を披露しているようですが、今日は「鶴鳴学園長崎女子高校」が演じる「龍踊り」です。 爆竹の大音響や銅鑼の音とともに龍が会場に入って来ました。 生で見るのは初めてでしたが、かなりの重労働らしく2組が交互に交替して演じていました。 それまでつまらなそうにしていた娘も「龍踊り」が始まると大興奮で演技を見ていました。
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双龍盤柱(そうりゅうばんちゅう)
と玄武(げんぶ) |
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龍踊り(鶴鳴学園長崎女子高校)
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湊公園会場に行く途中に鐵橋会場が有ります。 川の両岸にランタンが下がっており、とても綺麗でした。
下の写真のランタンは、「金鶏が暁を報せる」という鶏にまつわる中国の故事を元に構成されたそうです。 石(室)に乗っている鶏(吉)は家庭に幸せが満ちる吉祥図との事。
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金鶏報暁
(きんけいほうぎょう) |
西浜駅で市電を待っていると北からにぎやかに電飾された市電がやってきました。 電飾花電車です。 白虎が飾り付けられており、とても綺麗でした。 電停に暫く止まると南へ走って行きました。 突然やってきたので全景は撮影出来ませんでした。 乗車出来ないのがちょっと残念です。
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電飾花電車
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湊公園につくと大混雑していました。 ランタンの種類も中央公園広場に比べてはるかに豊富で、バラエティに富んでいます。 最初からこちらに来ていればよかったとちょっと後悔してしまいました。 尤も、動物達のランタンを見せてあげようと思っていた娘は寝入ってしまい、夕食の時間も迫っていたことからそこそこで引き上げる事にしました。
ランタンを見るなら、湊公園会場が一押しです。
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海の生き物達
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いるか
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ラッコ
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金魚
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旺旺・狗来富
(ワンワン・ゴーライフー) |
龍
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老虎(ろうこ)
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西浜町 - → 築町 -
→ ホテル長崎
ホテルに連絡を入れると、夕食は20時までとの事。 湊公園会場でのランタンをゆっくりと見たかったものの、時間があまり有りません。 駐車場に戻るとカーナビにホテルの位置をセットしていざ出発です。 途中、誤ってバスレーンに入ってしまい、大回りを余儀なくされたり、長崎公園内の道が狭く、しかも道の真ん中に木が植わっているために危うくぶつかりそうになったりと冷や冷やしながら、それでも19時過ぎにはなんとかホテルに到着する事が出来ました。
ホテルは小高い丘の上に立っており、更に9Fの部屋からは長崎の夜景を一望する事が出来ました。 当初の計画では、一度ホテルにチェックインしてから、ランタン見物に行こうとも考えていましたが、思った以上に高い位置に立っており、とても無謀な計画だった事も判りました。
食事は皿鉢料理さながらに、様々なものが食べきれない程出てきました。
昨晩、仲居さんから朝食の場所と時間を聞かずに終わってしまったので、フロントに電話を入れると1Fの宴会場で8:30までのバイキングになっているとの事。 少し遅れてしまって、8時ごろ食事場所に行くと唖然としてしまいました。 食べられるものが殆どないのです。 残り30分程度で殆どのお客様は済ませてしまったのかもしれませんが、まだ何組かは残っているはずです。 仕方なく、味海苔やふりかけ、佃煮等で何とか済ませましたが、これ程酷いホテルでの朝食は初めてです。 これなら駅前のビジネスホテルに泊まって美味しい夕食を食べた方がはるかにましでした。 大失敗です。
ホテル長崎 - → 築町 -
→ 石橋 -
→ 孔子廟
昨日と同じ駐車場に車を止めると、市電に乗って孔子廟に向かいました。 孔子廟の奥は中国歴代博物館で、北京の故宮博物院や中国国家博物館と提携している世界で唯一の博物館なのだそうです。 全て中国から取り寄せたと石像や建材は色鮮やかで、この一角だけが異空間となっていました。
売店でガラス細工の「出目金」を購入しました。 中国では昔から金魚(出目金)は吉祥をもたらすと言われており、財運や良運に恵まれるとても縁起が良い物なのだそうです。
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儀門
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大成殿
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儀門(内側から)
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大浦天主堂下 - → 思案橋 -
→ ビストロ ボルドー
孔子廟を後にし、大浦天主堂近くの松翁軒でお土産のカステラを購入し宅急便で配送をお願いした後、思案橋付近にある「ビストロ ボルドー」でトルコ風ライスを頂きました。 トルコ風ライスとは、ピラフ、スパゲティ、豚カツが一つのお皿に乗っている長崎生まれの洋食で、中央の豚カツが東西文化の架け橋「トルコ」を意味していると言われていますが、実はこれはガセネタで、元々はこの「ビストロ ボルドー」が元祖で、現オーナーのお父さんが考案し、「サフランライス」に似せた料理ですから「トルコ風ライス」なのだそうです。
小さなお店ながらお客さんが次々に訪れ、12時前にお店に入れて本当にラッキーでした。 なかなかのお味で、特に豚カツがカリッと揚がり美味しく頂きました。
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トルコ風ライス
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ビストロ ボルドー
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ビストロ ボルドー → 観光通り - → 築町 -
→ 新地中華街 -
→築町
観光通りも ランタンが飾られていて綺麗でした。 特に、大丸の前には手作りのランタンの展示コーナーがあり、各自が工夫を凝らしたランタンが数多く展示されていました。
市電に乗り新地中華街へ戻ると昨日とはうって変わって観光客でごった返しています。 湊公園会場の展示をもう一度見に行こうとしましたが、あまりの人の多さに断念しました。
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2/10の昼過ぎ
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2/11の昼過ぎ
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築街 - → ながさき出島道路 → 長崎I.C. → 長崎、九州、中国、山陽 → 岩国I.C.
昼過ぎには出発する予定が気が付くともう2時を回っています。 名残を惜しみながら、帰路につきました。 途中、金龍S.A.で「いかしゅうまい」を求め、福岡県内に入った辺りから雲行きが怪しくなり、その内、大雨が降りだしました。 長崎でも同じ様に雨になっているかは判りませんが、長崎滞在中は雨にも降られずラッキーでした。
流石に娘も疲れ果て眠ってしまったので、帰りはほぼノンストップで家まで帰りました。 休憩しなければ、長崎まで5時間ちょっとです。
名称
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内容
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住所
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電話番号
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備考
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民芸旅籠 福田屋 | 旅館 | 〒854-0621 雲仙市小浜町雲仙380-2 | 0957-73-2151 | |
オカモト シェ・ダムール | ケーキ屋 | 〒854-0517 雲仙市小浜町マリーナ18-1 | 0957-74-5288 | |
グラバー園 | 史跡 | 〒850-0931 長崎市南山手町8-1 | 095-822-8223 | |
大浦天主堂 | 教会 | 〒850-0931 長崎市南山手町5-3 | 095-823-2628 | |
蘇州林 | レストラン | 〒850-0842 長崎市新地町11-14 | 095-823-0778 | |
中国貿易公司 | 雑貨店 | 〒850-0842 長崎市新地町10-14 | 095-823-3222 | |
ホテル長崎 | ホテル | 〒850-0007 長崎市立山2-16-1 | 095-826-7261 | |
孔子廟 | 博物館 | 〒850-0918 長崎市大浦町10-36 | 095-824-4022 | |
松翁軒 大浦店 | カステラ | 〒850-0921 長崎市松が枝2-40 | 095-828-0835 | |
ビストロ ボルドー | レストラン | 〒850-0852 長崎市万屋町5-22 |
095-825-9378 |