広島県の商工会議所が広島の観光の再活性化のためにJR西日本との共同企画として、パノラマ列車を走らせ西条、三原、呉などを観光案内するというニュースを目にしました。 数日後、同じ内容の企画が中国新聞の読者会員限定企画として新聞に載っていました。 以前から、西条の酒蔵巡りに行きたいと考えていたので、丁度良い企画です。 早速、中国新聞の読者会員(別名:ちゅーピー倶楽部)に登録し、ツアーに申し込みました。
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ちゅーピー倶楽部会員証
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自宅 - → 新岩国 -
→ 広島
集合時間が8時とかなり早かったので、ちょっと奮発して新幹線で広島まで向かいます。 娘は初めて乗った電車が新幹線となり、親からしてみるとちょっと贅沢です。
広島駅に着くと観光シーズンのせいか、似たような団体があちらこちらでウロウロしています。 受け付けを済ませると、再集合時間は8時45分との事。 団体旅行とは云うものの、ちょっと余裕を見過ぎのような気もします。 この時間ですから、喫茶店や食事場所が開いている訳もなく、待合室でひたすら時間が来るのを待っていました。
再集合後、指定のホームに移動するとパノラマカーは3両編成でやってきました。 窓のスペースが大きく、外がよく見える構造になっています。 また、座席も90度回転させた位置で止めることが出来、まさに車両全部が展望車です。
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パノラマカー(前面)
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パノラマカー(側面)
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パノラマカー(内部)
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広島[9:01] - → 西条[9:38]
西条に着くと5班に分かれ、地元のボランティアガイドの方々とともに酒蔵巡りです。 我々は3班でした、老若男女様々で20人位のグループです。
西条近辺には八つの酒蔵があるのですが、時間の関係もあり、今回は賀茂鶴酒造、亀齢酒造、西條鶴酒造、白牡丹酒造の四つを廻ることになりました。 まずは賀茂鶴酒造に向かいました。
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西条駅前
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「酒都西条 酒蔵通り」の案内板
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賀茂鶴酒造の外壁
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味:二種類のお酒があり、五号瓶で出された方が美味しいのかとおもっていたら、意外にも一升瓶で出された方が比較的美味しく頂けました。 お味の方は普通であまり印象に残っていません。
ここは気前がよく、二種類のお酒とも手酌で飲み放題でした。 酒蔵の中でちょっと別行動を取っていたらガイドさんとはぐれてしまい、出だしで危うく置いていかれるところでした。
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酒樽
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賀茂鶴
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楽月
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甑(こしき)
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巨大な釜
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槽口(ふなくち)
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![]() | 造り酒屋の軒先に蜂の巣と見間違えそうな「大きい玉状のものがぶら下がっているのを」見かけられた事があるでしょう。 実はこれが「杉の葉を球状に束ねた酒林」と呼ばれる酒屋の看板です。 その昔、酒屋が新酒が出来ましたと合図するために軒先につるしたのが始まりの様です。 その由来については古くから酒の神様として有名な奈良の三輪神社の三輪杉の杉の葉を球状に束ねたものを「杉玉」、「酒林」と称して古くから酒屋さんの軒に商標として掲げる習慣が有りました。 又、三輪神社の杉林が昔から「しるしの杉」という御神木として万葉集や古事記に謳われている事から、三輪の酒林に「ちなんだもの」とも言われています。 世に言う「くすだま」はこの杉の玉から転化したものと言われています。 |
酒林(杉玉)
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![]() | 江戸時代 ここ西条は「西条四日市」と称し旧山陽道最大の宿場町として栄え、有名でした。 全国の宿場では大名のとまる宿がその土地の名家でいとなまれ「本陣」と称せられていましたが、西条四日市宿場だけは重要な大宿駅でしたので、藩(浅野藩)が直営でこれをつくられ「御茶屋」と称せられていました。 この場所は、その「御茶屋」のあった所です。 建物は明治維新後に取りこわされましたが、御門と称せられていた正門は賀茂鶴の当主木村和平翁が、土地とともに払い下げを受け保存、その後、広島大学名誉教授の協力を得て復元されてたものです。 |
本陣(御茶屋)跡
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味:
一升瓶を入れるのに丁度良い帆布製の手提げ袋とおつまみを購入しました。 この手提げ袋は五号瓶を2本入れることが出来る大きさで、その後家内が買い物の際の手提げ袋として重宝しています。
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酒樽
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万年亀舎(まねきや)
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万年亀井戸
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味:きりっとした中に清々しさが感じられ、一番美味しく頂けました。
今まで回った酒蔵の中では一番美味しかったので、お土産に一本購入しました。
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西條鶴
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天保井水
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煙突
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味:かなり甘く感じられました。
4箇所もの酒蔵をまわるというかなりハードなプランの為、酒蔵間の移動はそこそこの速さで歩き、何度も車道を横断しました。 ツアー全体の年齢も高く、お年寄や足の弱い方は最後には付いて来られなくなってしまい、やはり企画に無理があったのではないかと感じました。
西条駅前では、ツアー客でごった返しているさくら屋さんの酒饅頭をお土産に買い込んで集合場所に戻りました。
西条[11:43] - → 三原[12:17]
パノラマカーは確かに景色を見るのには最適ですが、反面、窓が広い為に太陽の光が十二分に差し込んで非常に暑い思いをします。
三原駅に着くと、いきなり「やっさ踊り」が始まりました。 駅前では他のイベントも行われており、人でごった返しています。 たまたま周りにおられた方も、突然の踊りに驚きつつ、ファインダーを向けて記念撮影を行っていました。
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やっさ踊りのデモ
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「やっさ踊り」での歓迎の後、ぞろぞろと10分程歩いた所に三原グランドパレスがありました。 お昼はそのホテルの宴会場で「地だこづくし」です。予想に反しなかなかの味で、特に蛸飯はたいへんおいしく頂きました。 数年前に「シトラスパーク」で食べた蛸飯とはえらい違いです。 只、給仕の人数が絶対的に不足していて、用を頼んでもなかなか対応して貰えず、また、娘にお昼を食べさせたりしていた事もあって、会場を出たのは最後の方でした。
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地だこづくしの昼食
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三原駅に戻ると改札口で竹製の風車を頂きました。 また、車内では三原名物のタコ煎餅が配られました。 食べてみると、これが意外にも美味しいのです。 でもお土産に買って帰ろうにも既に三原駅は出発してしまっています。 これって配るタイミングを間違っていない??
三原[14:04] - → 竹原[14:36]
竹原では町並み観光センターに集合してガイドを受けるとの事でしたので、観光センターまではそれぞれ勝手に移動します。 これが意外と距離が有りました。
観光センターを出ると直ぐに頼山陽像がありました。
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頼山陽像
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下の写真は笠井邸ではありません。 珍しい植物や文様があったので、写真に撮りました。 右側のマークはガイドの方が説明してくれたのですが、忘れてしまいました。
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竹原市の重要文化財になっている建物です。 でもこの手の建物はどこの観光地に行ってもありそうな気がします。
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松阪邸
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このポストは郵便事業が始まった明治4年当時に使用していたものと同じ型のものだそうです。 この辺りが町並み保存地区に指定されている事からその景観に合わせるために設置されたもので、普通のポストと同じように使っているとの事でした。
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郵便ポスト
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海運業、商業、塩業等を営む人々に信仰されている神社だそうですが、神社の前がゴミ収集所になっていて、ちょっとかわいそうでした。 本当に信仰されているのでしょうか。
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住吉神社
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竹原[16:33] - → 広島[18:06] → 新岩国 -
→ 自宅
流石に歩きつかれて、竹原駅に戻って来るともうぐったりです。 お目当ての酒蔵そばは午前中のみの営業で、残念でした。 竹原駅ではミスかぐや姫が構外からお見送りをしてくれました。 帰りは呉線廻りだったので、夕陽に映える瀬戸内の島々を眺めながら、半分寝ながら広島まで戻りました。
そういえば、車内で抽選会があり、なんと手鏡が当たった事を付け加えておきます。
広島駅で解散後、駅前の福屋まで夕食を買出しに出かけ、家に戻りました。 竹原は相変わらず今一つでしたが、電車での移動だったので思う存分お酒が飲めて、良い旅行だったと思います。
名称
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内容
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住所
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電話番号
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備考
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賀茂鶴酒造 | 酒造 | 〒739-0011 東広島市西条本町4-31 |
082-422-2121 | |
亀齢酒造 | 酒造 | 〒739-0011 東広島市西条本町8-11 | 082-422-2171 | |
西條鶴酒造 | 酒造 | 〒739-0011 東広島市西条本町9-17 | 082-423-2345 | |
白牡丹酒造 | 酒造 | 〒739-0015 東広島市西条栄町3-10 | 082-423-2202 | |
さくらや | 和菓子 | 〒739-0011 東広島市西条本町11-27 | 082-422-2513 | |
三原グランドパレス | 宴会場 | 〒723-0014 三原市城町2-4-1 | 0848-62-5288 |