松坂大輔と私

私と、松坂くんの出逢いは、1998年の夏。
会社から帰って、何気なくつけたテレビでは熱闘甲子園が。 「なつかしいなぁ...」なんて思いながら見入った。 その日の熱闘甲子園では、準々決勝の横浜高校vsPL学園をやっていた。 しばらく野球から離れていた私だった。そんな私を、引き戻したのは...何を隠そう、この試合。しかも、熱闘甲子園というたった30分ばかりの番組の中の試合ダイジェスト。

PL学園は大好きな桑ちゃんときよま〜の母校。なんとなく、この年PL学園を応援していた。でも...相手の...横浜高校の松坂っていうピッチャーの魅力にあっという間に引き込まれていった私。
彼のピッチングを見ていたら、忘れてた感覚が...自分の中に得体の知れない熱いものがこみ上げてきた。そして、気がつくと、私は手に汗握り、泣きじゃくっていた(ダイジェストなのにぃ〜 ^-^;;)...。
そう。私は、野球が大好きだった。野球を見て心が震えるほど感動したのは、いつ以来だろうか。大好きな野球が、私に与えてくれるパワーって、こんなにもすごいものだったんだ。今すぐにでも、甲子園へ飛んでいきたい。年々腰の重くなっていた私が、切にそう願った。
でもそのとき、すでに松坂大輔は日本中のヒーローになっていて、思い立ったときすぐに出掛けていたとしても、球場内には入れないくらいの人が、彼を人目観るために甲子園へ駆けつけたらしい。

そして、準決勝の明徳義塾戦。あの試合を見て、こいつぁ〜、ただ者じゃないと思った。

好きな選手こそあれど、プロ野球に対してあまりいいイメージを抱いていなかった私。だから、できることならプロには入ってほしくないと思っていた。松坂くんだけは...。ずーっと純粋に野球を楽しんでいてほしいと思ったからだ。アマチュア野球界の星(この言い方死語???笑)になってオリンピックを目指してほしかった。しかし、ドラフトで西武ライオンズが松坂大輔を1位指名。彼のバッティングも好きな私は、DH制のパリーグなんて、もったいない!と思い、断わることを願った。しかし、ある日渋谷を歩いていたら、西武デパートの外壁には「松坂選手入団おめでとうございます」の文字が...
「嘘だろーっ?!あーあ...」なんて言葉が私の口から自然とこぼれていた。
松坂くんと西武のユニフォームを思い浮かべ、重ねあわせる...。「うーん。見慣れない」

そして迎えた4月7日...東京ドームへ。松坂大輔プロ初登板(公式戦)。実は、はじめは行くつもりなかったのだが、会社の西武ファンの後輩に誘われて、なんか行く気になっちゃったら自分の中で盛り上がっちゃって止まらなくて(笑)、後輩が仕事で行けなくなっちゃったのにも関わらず、1人で見に行ってしまった(笑)とにかく、ものすごい人の列!プロ野球のチケットを自分で買うなんて生まれて初めて。普段どれだけの人がチケットを買うのかも知らないけれど、それにしても、きっとこれは異常だぞ、ということは肌で感じた。
あの甲子園での試合が私の心をつかんだように、あの日も鳥肌。今でこそ、球場へ行ったらまずビール!(爆)な私だが、あのときばかりは水も喉を通らないような緊張が私を支配していた。私の周りは、松坂を一目観るために駆けつけたと思われるおじさんだらけ(笑)みんな1人で来てて、「こいつぁ〜すごい!」と一緒に盛り上がってしまった。
あの155kmも、本当に早かった。見えないくらい(笑)。テレビの映像で観るよりはるかに早く感じた。あっけにとられた。スクリーンに映し出された155kmの文字。それを見てどよめくスタンド。とにかく、ものすごい雰囲気だった。

それ以来、私は松坂大輔にとりつかれるように球場へ脚を運ぶようになった。ひたすら、松坂大輔登板の試合は会社を早退してまで(笑)見に行った。
結局昨年は、関東の登板試合で見逃したのは、4/21のマリン戦、そして殺人的に仕事が忙しかった9月の登板だけ。

まだ彼のプロ野球人生は始まったばかり。それにしても、あまりにも強烈な登場だった。 異常なくらいに、野球界が湧いた。パリーグが湧いた。私も湧いた(爆)
私はミーハーだけど、それ以前に野球が大好きだ。
テクニカルなことや、データにはてんで弱いけど、見ていてゾクゾクするような わくわくするような、手に汗握る面白い試合が大好き。選手の一生懸命なプレーを見るのが好き。
淡々と数をこなすような試合(に見える試合)には何の感動もしないし、つまらない。 1年通しての結果も大切かもしれないけれど、最終的に優勝できればいいのかも しれないけど、私は一戦一戦楽しみたいし、一戦一戦に感動したい。その結果の優勝だったら、たとえそれが自分のひいきのチームでなかったとしても、拍手を贈ることができる。(そりゃ悔しいだろうけどなぁ)
やっぱり選手には常に全力でがんばってほしいと願っている。 松坂大輔投手は常にそんな選手だと思う。

野球が大好きな気持ちと、楽しむ気持ち、果てしない向上心、負けの悔しさ、納得のいかない悔しさ、そして努力。いつまでも変わらずにいてほしい。

彼がマウンドに立つ限りずっと、野球ファンとして、彼を応援したい。
だから、ガンバレ!ざかすけ!!!

そして、1年経ってつくづく思ったのは、パリーグに入ってくれてよかった。 ずっとずっとライオンズにいてください。間違ってもセリーグには行かないように(笑)
そしていつか、大リーグへ!!!大リーグでの活躍も見てみたい。
そのときは、応援に行くぜっ!!!

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