2006.10.11〜15
主催 JPS鉄道切手部会   
    会場 切手の博物館
隔年、鉄道の日 10/14を含めた日程で開催しています。
鉄道部会はJPSの部会の中でも会員数がとても多く、パソコン郵趣部会お仲間も多いです。
大変紳士的な方々の集まりで、何度か特別例会に参加させていただきましたが、よいところですね。
会報も充実していますし、鉄道に興味のある方なら絶対にお薦めです。

さて、鉄道部会には、鉄道関係のお仕事をされていた方々も多く、車両のデザインに携わっていらっしゃった方もいらっしゃるくらいですから、わたしが鉄道部会の小型印デザインなんて大丈夫だろうかと心配されていた向きも多かったかと思います。
数年前のJAPEXのパルマレスの後でだったか、電気の三浦さんとして有名な「三浦正悦氏」に「描かせてくださいよ」とわたしが言ったらしいのです。
よその小型印を見ていて、わたしだったらこう描くのに、とか、こうは描かない、とか思う事が多いので、怖いもの知らずのわたしの言いそうなことではあります。
いざとなると、わたしでよいのか、と言う迷いも無いではありませんでした。
先の鉄道デザイナー勝見氏が「もう少し若くて目がよいときだったら自分で描くが」とおっしゃられていたとお聞きし、自分自身、今のうちだ、とも思いました。
いろいろなジャンルの絵を描きたい、自分に課題を与えて挑戦してみたい、と改めてお引き受けする決心をしました。
わたしの要望を覚えていてくださった三浦氏、依頼することを決めてくださった諸氏に感謝します。

「郵趣ウィークリー40号」web版に掲載されましたので、公示が降りた模様です。 2006.10.5記
東海道線電化完成記念テーマは「東海道線完全電化50周年」と決まりました。
左の1956.11.19発行の10円切手です。

EF58に、東海道らしく富士山を入れたら、「富士山は北斎の富士山がよい」、「いえ、広重の人物が入った富士山の方が」などの意見がスタンプショウの鉄道部会特別例会で聞かれました。
最終的には、「富士、さくら、つばめ」の3大特急を連想させるべく、3つのモチーフを入れたものにしてはいかがか? 富士山は、北斎の「由井」の富士山もよいが、「山下白雨」の雷は「電気」に繋がり、よりいっそう「電化」を表わすのではないか、と言うことになりました。
東京新聞 記事東京新聞 写真資料は、数枚のEF58の写真が載った本、これまで発行された切手のカバーなどを取り揃えてお借りしました。
ちょうどその頃、50年前の写真が載った新聞記事を家人が見つけました。
「東海道線全線が電化開通し、特急「つばめ」の前で十川信二国鉄総裁がテープにハサミを入れた」と説明のある写真です。
鉄道に関して全く素人のわたしですが、いざ絵を描こうとすると、この3つの絵、写真の車両はどれも微妙に違うことに気付きました。
ヘッドマークによって、銀色のラインも違って見えてしまいますし、フロントガラスにひさしがあるもの無いもの、塗り分けの位置の違い・・・。
絵だからなのか、号数によって微妙にデザインが変わっているのか、どの絵からどの部分を拾ったらよいのか?
web上には、さまざまなEF58の写真がありましたが、どれもこの「ヘッドマークに翼あり、前面ガラスにひさしなし」の「EF5857」とは少しずつ違うのでした。
そして質問すると、お貸ししたカバーの中にそのものの絵があります、とのことでしたが、それは細川武志氏と言うプロの方が描かれたPスタンプとカシェで、この絵に引きずられたくないと思って、ファイルに裏側を向けて入れておき、忘れていたものでした・・・。
この絵を見たら、こんな立派なカバーが作られているのに、どうしてわたしが今更、と思いたくなります。
さまざまな「つばめ」から、この1枚だけのモノクロ写真の「EF5857」を別の角度から見た図にすること、これが一番難しかったことです。
スペースを無駄にしないようにして、富士山がうまく入るよう、また過去のEF58とは違うように見せるため、向きを変えたり、位置を変えたりして試行錯誤の上、このようになりました。

絵をクリックすると切手と消印が大きく見られます。
20061011 鉄道切手展 記念カード
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