tube design top 

last update 07/08/27

 

 

出力管

ホ−ム

5極・ビーム・電力増幅管

3極電力増幅管

TV用 偏向出力管

送信管

真空管 解体新書

   

   真空管を深く知る、先人の知恵。

5.  真空管 解体新書   

初期の6BQ6から25E5は飛躍的に性能を向上させた。その秘密は何か。

  12GB3

 

12GB3(東芝)

 オリジナルは25E5。
 25E5と特性、最大定格とも同じ。
 違いはヒータ電圧のみ。国産管

 12GB3の事故管(ヒーター対カソード ショート)を解体した。 角型ゲッターから比較的初期(1960以前?)と見られる。 
 外筐ガラスを割って解体開始。

 プレート放熱翼(フィン)のスポット溶接をこじ開けて開封。
  フィンの部分の内側にサブプレート板が溶接されている。 (黄丸)キャビトラッププレートの走り。
 すぐ内側の4角い枠はビーム形成版
 (緑枠:サプレッサグリッドの代わり)

   12GB3
12GB7


     

サブプレート 位置関係

 プレート放熱翼の内側にカソードへ
向かって垂直に配置されている。
 わかりにくいが対向しているカソードが溶解し
ヒーターが見えてる。これがショート事故の原因。

 

12G-B7(東芝) 内部 サブプレート板の形状

 12GB7 上部雲母板の隙間からマクロ撮影。
 板状ではなく、雨樋のような【 コ 】の字型の
2枚サブプレートになっている。

12DQ6

     

12DQ6(日立)のプレート縦方向リブ

単に強度を向上させる目的ではない。

12DQ6 プレート縦方向リブ 内側
プレートのサイド角穴から内側をマクロ撮影。約4倍

プレート中央の左右から盛り上げた縦方向リブで谷間を作る。簡易キャビトラッププレートになっている。プレスで加工できるため板を溶接しなくてもすむ。量産向き

    8417
8417(GE)

近代管キャビトラップの例
プレート中央に凹状の窪みを形成

6KD6

6JS6は内部サブプレート
6KD6は凹状のキャビトラップ