出力管
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真空管を深く知る、先人の知恵。
5. 真空管 解体新書
初期の6BQ6から25E5は飛躍的に性能を向上させた。その秘密は何か。
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12GB3
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12GB3(東芝)
オリジナルは25E5。
25E5と特性、最大定格とも同じ。
違いはヒータ電圧のみ。国産管 12GB3の事故管(ヒーター対カソード ショート)を解体した。 角型ゲッターから比較的初期(1960以前?)と見られる。
外筐ガラスを割って解体開始。
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プレート放熱翼(フィン)のスポット溶接をこじ開けて開封。
フィンの部分の内側にサブプレート板が溶接されている。 (黄丸)キャビトラッププレートの走り。
すぐ内側の4角い枠はビーム形成版
(緑枠:サプレッサグリッドの代わり)
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12GB3
12GB7
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サブプレート 位置関係 プレート放熱翼の内側にカソードへ
向かって垂直に配置されている。
わかりにくいが対向しているカソードが溶解し
ヒーターが見えてる。これがショート事故の原因。
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12G-B7(東芝)
内部 サブプレート板の形状 12GB7 上部雲母板の隙間からマクロ撮影。
板状ではなく、雨樋のような【 コ 】の字型の
2枚サブプレートになっている。
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12DQ6
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12DQ6(日立)のプレート縦方向リブ 単に強度を向上させる目的ではない。
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12DQ6 プレート縦方向リブ 内側
プレートのサイド角穴から内側をマクロ撮影。約4倍
プレート中央の左右から盛り上げた縦方向リブで谷間を作る。簡易キャビトラッププレートになっている。プレスで加工できるため板を溶接しなくてもすむ。量産向き
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8417
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8417(GE)
近代管キャビトラップの例
プレート中央に凹状の窪みを形成
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6KD6
6JS6は内部サブプレート
6KD6は凹状のキャビトラップ
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