2009年08月の甲状腺医療情報の掲示板


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細胞検査士さま 投稿者:葉月  投稿日:2009年 8月30日(日)23時13分0秒   
   お返事ありがとうございました。
石灰化があったからといって手術時期を早める必要はないとのこと、ほっといたしました。
 8日後の予約日に主治医に経緯を話して、状況によってはセカンドオピニオンをとった医師に変更する心積もりなので、時間がかかってしまうことへの不安が ありました。
なお、アドバイスに従いまして手術実績の多い医師の方にいたします。
また、何かとお尋ねすることがあるかと思いますが、宜しくお願いいたします。   
 

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ayaさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:2009年 8月30日(日)00時02分51秒   
    甲状腺の場合は、「良性と思って手術をしたら悪性だった」という症例が少なくありません。医師も悪性の可能性を視野に入れて手術をするはずなので、特に 問題ないと思いますが、リンパ節を切除するか否かで判断が異なる可能性もあります。今となってはどうしようもないので、経過観察を続けて、頚部リンパ節に 転移が起きてこないかなどを重点的に検査してもらえば問題ないと思います。 
 

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葉月さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:2009年 8月29日(土)23時57分20秒   
    石灰化は甲状腺乳頭癌の特徴的な所見のひとつですが、石灰化があったからといって必ずしも乳頭癌といえるわけではありません。非腫瘍性の甲状腺腫でも石 灰化を示すことがあります。乳癌の石灰化も同じで、石灰化は癌の可能性を疑わせる所見ですが、「石灰化=癌」ではありません。ですので、石灰化があったか らといって、手術時期を早めにする必要は全くなく、じっくり考えた上で手術を受けるようにしてください。少しでも甲状腺癌の手術が多い病院で手術を受ける としても、実際に執刀する医師は新人かもしれません。要は「手術症例の多い病院」ではなく、「手術実績の多い医師」を選ぶことが肝要でしょう。    
 

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細胞検査士様 投稿者:aya  投稿日:2009年 8月25日(火)21時34分20秒   
   良性腫瘍で、甲状腺左側取ったんですけど、少し疑問があるので、教えてください。OPが終わって5日目に病理検査の結果悪性だったんですけど、ドクター も、予想外だったけどって、話方でした。良性腫瘍のつもりでOPして、悪性の場合でも平気なんですか?おできと、悪性ではOPが違う気がするんですけど?    
 

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セカンドオピニオン 投稿者:葉月  投稿日:2009年 8月25日(火)09時33分19秒   
   細胞検査士さまへ
アドバイスに従いまして近くのセカンドオピニオン外来を受診致しました。
ありがとうございました。
診断は主治医とほぼ同じでした。
その時、甲状腺癌の石灰化について画像を見せられましたが、主治医からは伺っていませんでした。
甲状腺がんと乳がんの石灰化とは違うとのことでしたが、石灰化があることは、手術の時期を早めにすることを考えた方がよろしいのでしょうか。
石灰化があることが、どの様な意味なのか、お教えください。

また、少しでも甲状腺がんの手術が多い病院にした方が良いのか、今の大学病院で手術を受けるべきか迷っています。
ご指導をよろしくお願いいたします   
 

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細胞検査士さまへ 投稿者:オレンジ  投稿日:2009年 8月23日(日)13時46分5秒   
   お返事どうもありがとうございました。無事手術も終わりました。今後の治療は主治医や、セカンドオピニオンで色々相談していきたいと思います。とても参考 になりました。どうもありがとうございました。また何かありましたらよろしくお願い致します。   
 

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SUさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:2009年 8月18日(火)23時44分5秒   
    貴重な術後体験をお知らせ頂き、ありがとうございました。甲状腺腫瘍は手術して病理診断を行わないと最終的な診断名が確定しないので、術前に「良性」と 言われたけれども最終的には「悪性」であることも、逆に術前に「悪性」と言われていたのに最終的には「良性」であることもあり得ます。「取ってみないとわ からない」臓器だからこそ、上記を踏まえた上で納得して手術を受けることが精神的に重要になるのです。特に甲状腺の術中迅速診断は組織凍結の影響で判断が より難しくなってしまいます。
 何はともあれ、納得した上で手術を受けて不安の種を切除できた訳ですから、あとは定期的に検査を受けて第二の人生を楽しんでください。    
 

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追伸 投稿者:SU(高齢男性)  投稿日:2009年 8月14日(金)08時13分2秒   
    申し遅れましたが、リンパ節への転移は認められなかったとのことであります。   
 

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細胞検査士様 投稿者:SU(高齢男性)  投稿日:2009年 8月13日(木)12時16分45秒   
    この春お世話になりました71歳、男性です。その際アドバイスいただいたことが大変参考となる経緯となりましたので、御礼方々ご報告申し上げます。
 小生の腫瘍は三つで、三回の細胞診は、右上(6mm)=悪性疑い/同/悪性、右下(10mm)=悪性疑い/同/良性、左(20mm)=鑑別困難/同/良 性でした。エコーでの姿がよくないとのこと、高齢であること、それに後々のことを考えて全摘に同意し、7月に大学病院で手術しました。術中迅速病理診断で は三つとも乳頭ガンで、右は気管周囲、左は気管周囲、頚部リンパ節を切除しました。幸い反回神経(目下発声練習中)、副甲状腺(上二つ残る)に大きな問題 はなく、現在チラージン125μgを服用中であります。
 このままいけば通常のケースと思われますが、驚いたことに、この度の病理検査の結果では、右上が乳頭ガン、右下は報告がなく、左は良性と出たようで、こ れには先生も戸惑いされ、再検査すると云われました。
 これから再検査結果待ちですが、小生としては仮に左が良性と出ても全摘はして良かったと思っております。またこの場合、左のリンパ節切除は余分だったの かなという気が若干しないでもありませんでしたが、逆(迅速診断が良性で病理検査が悪性)よりは遥かに良かったと考えております。薬ショックの履歴、未分 化ガン、低分化型等いろいろ心配していた頃を思い起こしても贅沢はいえません。以上があらましですが、先生は如何お感じでしょうか。本当に有難うございま した。衷心より御礼申し上げます。   
 

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細胞検査士 投稿者:はるる  投稿日:2009年 8月10日(月)23時37分38秒   
   細胞検査士様、お忙しい中、ご助言頂き有難うございました。

あと5ヶ月も不安なまま過ごすのもいやなので、一度専門病院に
初診で行ってみようかと思います。
エコーしかしていないのも、理屈では分かっているものの不安ですし、
検査して診断を仰ぎたいと思います。

また、お聞きしたいことが出てくるかも知れませんが、
その折には宜しくお願い申し上げます。
本当に有難うございました。   
 

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オレンジさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:2009年 8月10日(月)21時39分37秒   
    甲状腺癌の手術後の治療法として最も効果が高いのは、放射性ヨード(アイソトープ)による内照射治療であり、これが切り札となります。甲状腺癌が極めて 予後がよい、とされる理由は、(1)進行が遅いケースがほとんどであること、(2)放射性ヨードによる内照射治療が極めて有効である、の2点です。つま り、進行が早く、内照射治療の効果が期待できないケースでは、外から放射線を当てる外照射治療や、抗癌剤による治療ではほとんど期待できず、予後不良であ ると判断されます。
 「是非教えていただきたいです」と仰られても、私は医師ではありませんので担当医に相談してみてください。またはセカンドオピニオンをいくつもお受けに なって、多くの医師の判断を仰ぐのも重要でしょう。
 

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細胞検査士様へ 投稿者:オレンジ  投稿日:2009年 8月10日(月)20時03分47秒   
   お忙しい中、いつもご丁寧なお返事どうもありがとうございました。
もし、このような症例の場合、手術後の治療法として、他に何かあるとしたらどういうものがあるのでしょうか??
何かほんの少しでも効果の期待できる治療法の選択があるのであれば、是非教えていただきたいです。
どうかよろしくお願いいたします。   
 

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細胞検査士様へ 投稿者:葉月  投稿日:2009年 8月10日(月)10時17分28秒   
   細胞検査士さま
お忙しい中、御助言ありがとうございました。

どちらにするか決めかねていましたが、近くの癌治療に力を入れている病院にしようかと思います。
セカンドオピニオン外来で信頼できる医師に出会えるように願っています。
また、ご相談させていただく事があるかと思います。
その折は宜しくお願いいたします。   
 

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細胞検査士さまへ 投稿者:はるる  投稿日:2009年 8月 9日(日)23時27分13秒   
   細胞検査士様、お忙しい中お返事有難うございました。

細胞検査士様の「落ち着いている状態だ」との言葉で少し安心しましたが、
大学病院では初診から2ヶ月目にエコーのみをしたきりで、次は診察も、エコーも1月までありません。
「細胞診はしなくてよいのですか?」と聞いたところ、「細胞診するくらいなら切りましょう」と言われました。

診断について、エコーしかしていないのに前医が「乳頭癌疑い」と言ったのに、
今回は「濾胞癌」で、「手術はいつでも構わない」と仰る根拠が分からないのです。
結局、切って組織を調べないとわからないと言うことなんでしょうか?
担当医に直接お聞きすれば良いのでしょうが、診察が1月の検査後まで無いので、
不安だけがつのります。

念のため、今の担当医には知らせないで、診断について専門病院でセカンドオピニオンをお願いすることもできますか?
何度も申し訳ございません。宜しくお願い申し上げます。   
 

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オレンジさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:2009年 8月 9日(日)22時06分29秒   
   ●やはりこのような状態で、浸潤していたら根治は難しいのでしょうか??
・・・根治させるには浸潤した甲状腺癌細胞をすべて切除することが最低条件ですので、それが可能な常態か否かで決まります。一般的には浸潤していると全て を取り切ることは非常に難しいと思います。
●低分化でもアイソトープは効きますか??
・・・実際にアイソトープを投与してみないと効果は分かりませんが、年齢を考慮しても効果についてはあまり期待しないほうがいいでしょう。
●重粒子線治療は期待できますか??
・・・脳腫瘍のように1ヶ所に集中しているような腫瘍の場合は効果が期待できますが、甲状腺外にバラバラと癌細胞が浸潤してしまうようなケースでは効果は 期待できません。また使用できる施設も非常に限られてしまうので、詳細は担当医に相談してください。
●NKT細胞という強力な抗腫瘍作用を持つ細胞を用いた免疫療法は甲状腺がんの場合でも期待出来ますか??
・・・ご自身の免疫細胞を培養して治療に使うわけですが、培養している時間的余裕があるかどうか、可否や実施可能な施設などを含め、詳細は担当医に相談し てください。
●骨に転移しているという可能性もあるのでしょうか??
・・・可能性という意味では「可能性あり」と思いますが、CTやMRI検査をお受けになってください。
●骨に転移したらアイソトープは効き目ないのでしょうか??
・・・肺や骨へ転移した甲状腺癌細胞を治療するのにアイソトープを用いますので、「骨へ転移したら効果はない」という解釈は間違いです。高齢で低分化です と効果はあまり期待しないほうがいいでしょう。

相当大掛かりな手術になるようですので、術後のQOLについても担当医や看護師とよく相談して、後悔のないような選択をしてください。手術は受けたものの 意思疎通もできなくなるようではQOLが良いとはいえません。   
 

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葉月さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:2009年 8月 9日(日)21時47分23秒   
    がんセンターか、専門病院か、どちらにするかは葉月さんが信頼できる医師に出会えたほうがいいでしょう。また、ご自宅から通いやすいほうや、入院期間中 に身の回りの世話をしてもらえる身内の方が来やすいほう、などを考慮して、ご家族とも相談して決めてみてはいかがでしょうか?    
 

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はるるさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:2009年 8月 9日(日)21時42分46秒   
   ご質問に関する回答を記載します。

1,濾胞癌は遠隔転移が見られるとのこと。また、生存率も乳頭癌に比べると低くなっています。50歳を超えていますし、CTとか何らかの検査をするとか、 もう少しまめに検査をするとかの必要は無いのでしょうか?本当に半年放っておいて良いのでしょうか?
・・・CTは入院が近くなったら実施するでしょう。もし心配なら、次回再診時に担当医に聞いてみてください。もし早急な手術が必要な状態なら、半年も間を 空けないでしょう。それだけ、状態が落ち着いているということだと思います。

2,あと、大学病院ではありますが、外科での甲状腺を扱っている先生は少なく、専門医のリストにも入っていないようなのです。やっぱり甲状腺専門病院に 行った方が良いですか?セカンドオピニオンだけでも・・・と思っております。
・・・専門内科に行ったほうが良いか否かは、ご自身が現在の診断や治療方針に不満を感じているなら是非行ったほうがいいでしょうし、担当医の説明で納得で きているなら、セカンドオピニオン等は不要でしょう。もし甲状腺専門医に手術をしてもらいたいと希望するならば、甲状腺専門病院の甲状腺専門医に執刀を依 頼するのがよいでしょう。つまり、はるるさんご自身の気持ち次第です。我々第三者が助言するような性質のものではありません。    
 

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細胞検査士様へ 投稿者:オレンジ  投稿日:2009年 8月 7日(金)21時23分21秒   
   ご丁寧なお返事いつもお忙しい中、どうもありがとうございました。がんセンターでは手術出来ないと言われ、某大学病院のほうを紹介され、来週再手術が決ま りました。もし手術をしなかったらこの進行具合でいくと余命1年だと宣告をされてしまいました。低分化で、頸動脈に180度巻き込みあり、咽頭に一部付着 有り、半壊神経の巻き込みは無し、声帯に良性のポリープ有り(声ガレはこれが原因みたいです)でした。ただ、手術も難しく、頸動脈を片方とってしまうの で、術後に脳梗塞が起きる可能性もあるので、バイパス手術も同時に行うのと、まわりの神経も全部取るので、まぶたも少し下がってしまうと言われました。声 ガレは免れないとのことで、食事も暫くは口からは食べれなくなるみたいで、気管に穴を開けて流すみたいです。とりあえず大手術になると言われました。

やはりこのような状態で、浸潤していたら根治は難しいのでしょうか??また、手術以外に何か治療法としてあるのでしょうか??低分化でもアイソトープは効 きますか??重粒子線治療は期待できますか??また、NKT細胞という強力な抗腫瘍作用を持つ細胞を用いた免疫療法は甲状腺がんの場合でも期待出来ます か??いつも質問ばかりですみません。

それと、くびの後ろの骨が、こぶがあると言われました。結構大きいこぶで、これが手術中にくびを反らしている状態を長時間続けると、大事な神経を圧迫して いるかもと言われました。悪そうなものではなさそうと言われましたが、骨に転移しているという可能性もあるのでしょうか??骨に転移したらアイソトープは 効き目ないのでしょうか??
よろしくお願いいたします。

追伸 この文章を読んでくださった皆さんへ 私の母の例は結構、稀な方だと思いますので、どうか必要以上に不安にならないでください!!よろしくお願いし ます。   
 

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セカンドオピニオンについて 投稿者:葉月  投稿日:2009年 8月 6日(木)22時26分6秒   
   こんにちは。 一年目の乳がん手術後の検査で耳下腺の腫れを指摘され、大学病院の耳鼻咽喉科・頭頚部腫瘍科を受診。思いもかけず甲状腺癌の疑いありと医師 より言われて即日、血液検査とエコー検査による細胞診検査を致しました。同時に耳下腺の細胞診検査も行いました。 検査の結果、甲状腺乳頭がん 3 耳下 腺は 2 です。耳下腺は良性だが悪性になる可能性があるとのことです。甲状腺はリンパ節にも転移していると思うが現段階では悪性とは断定できないが手術 することを勧められています。腫瘍は共に1cm未満位らしいです。
サイログロブリンは一年前の乳がん手術時は36.5で今回は134です。
耳下腺と甲状腺同時の手術が後で耳下腺手術するよりも良いといわれてます。
次週、CT検査で肺と甲状腺周囲検査予定です。担当医には手術については自分で納得してから受けたいのでセカンドオピニオンを受けたい旨をお話してご了解 していただけました。
その際、どちらの病院(がんセンターか専門病院)そして何科がよいのかアドバイスいただけますでしょうか。
まだ、甲状腺がん、耳下腺腫瘍について情報が掴みかねている時にこのサイトに出会い感謝しています。
乳がん・甲状腺がんの方が他にもいらしたのですね。
お互いに治療頑張って、人生を楽しみましょう。   
 

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細胞検査士様 投稿者:JUN  投稿日:2009年 8月 5日(水)22時47分17秒   
   この度はお忙しい中、大変ご丁寧、ご親切に
回答を頂きまして、ありがとうございました。
拝読いたしました。

細胞検査士様の専門的見地からの
ご意見やアドバイスは大変心強く、
モヤモヤとしていた私の心は整理がつきました。
お陰さまで、元気いっぱいな今のうちに、
手術を受けておこう、とようやく決断することができました。

扁桃腺の件ですが、早速耳鼻咽喉科へ行ってまいりました。
ファイバースコープを鼻から通し、
診て下さいましたが、特に異常なし、とのことでした。
少し心配しすぎていたのかもしれません。
的確なアドバイスを頂き、ありがとうございました。

これからも時々投稿させて頂くこともあるかもしれませんが
どうぞその際には、またよろしくお願い致します。
本当にありがとうございました。 
 

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診断について 投稿者:はるる  投稿日:2009年 8月 4日(火)18時57分2秒   
   初めまして。はるると申します。
5月末に耳詰まりで受診した耳鼻科で甲状腺のしこりを指摘され、内科の診療所へ紹介されました。そこでエコー、細胞穿刺、血液検査を受けた結果、大きさが 22×14oで石灰化像がみられ、細胞診はクラス3・サイログロブリンは137でした。
乳頭癌の疑いがあるので、もう一度検査をしてもらってくださいと大学病院の外科へ紹介されました。
すぐに再検査かと思ったのですが、その時紹介元での結果を見て、診察だけで経過観察となり先週にやっとエコー検査だけ受けて、診察となりました。
そこでは濾胞癌の疑いだが、組織を取ってみないと良性かどうか分からないとのことで、いつでも良いから取りましょうと言われました。
いつでも良いと仰るので手術の時期は私の都合もあり、年明け以降にお願いし、とりあえず来年の1月にエコーと血液検査の予約を入れたのですが、少し不安に なっています。(先生は家族と相談して、早いほうが良ければお電話下さいと仰ってくれましたが・・・)
1,濾胞癌は遠隔転移が見られるとのこと。また、生存率も乳頭癌に比べると低くなっています。50歳を超えていますし、CTとか何らかの検査をするとか、 もう少しまめに検査をするとかの必要は無いのでしょうか?本当に半年放っておいて良いのでしょうか?
2,あと、大学病院ではありますが、外科での甲状腺を扱っている先生は少なく、専門医のリストにも入っていないようなのです。
やっぱり甲状腺専門病院に行った方が良いですか?セカンドオピニオンだけでも・・・と思っております。
とりとめなくて申し訳ございません。宜しくお願い申し上げます。   
 


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JUNさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日:2009年 8月 3日(月)23時40分1秒   
   投稿された理由を引用しますが、
@血液検査は陰性で全くの異常なし。
・・・甲状腺乳頭癌のときにサイログロブリンが上昇することがありますが、微小癌の場合は正常範囲のことが少なくありません。他に有用な腫瘍マーカーがな いので、乳頭癌でありながら血液検査で正常範囲のことはあります。
A微小乳頭がんに関しては、大きくならない可能性、または稀に消滅する可能性もあるので、経過観察をすることもある、という病院もある。
・・・個人的見解として「消滅する可能性」に関しては否定的ですが、大きくならずに生涯を共にする可能性は大いにあります。しかし「大きくならない可能 性」と同じくらい、「大きくなって転移が進行する可能性」があることを理解してください。
B何より、私自身は元気一杯で、自他共に認める驚異的自己回復力を維持している為、術後の後遺症や体力低下などの方がとても心配・不安。
・・・手術というのは身体にメスを入れて大切な組織を切離するわけですから、術後後遺症は危惧しなければなりません。手術前は何一つ(身体上)不自由なく 生活していたのに、手術したことによって絶不調に陥る可能性もありますから、心配されることはごもっともなことです。

 最終的にはJUNさんご自身が決断を下す訳ですが、このまま経過観察を続けて「経過観察はもう限界、手術しましょう」と医師から言われるまで頑張るのも ひとつの選択枝ですし、今の元気いっぱいな状態のうちに甲状腺癌を切除して心配の種を根絶してしまうのも選択枝として挙げられます。もし私の身内にJUN さんと同じ状況のひとがいたとしたら、今の元気なうちに手術することを強く勧めると思います。

 甲状腺乳頭癌の癌細胞は、正常な甲状腺組織に近い顔つきをしていれば「いい顔つき」、正常な甲状腺組織とかけ離れた顔つきをしていれば「悪い顔つき」と 考えて頂いて間違いありません。つまり、「あまりいい顔をしていない」というのは直訳すれば「タチの悪そうな癌細胞が出ている」と解釈されます。また、甲 状腺乳頭癌は一般的には進行が遅いですが、タチの悪い乳頭癌は進行が早い傾向にあります。だからといって、JUNさんがタチの悪い乳頭癌だ、と言っている わけではありません。あくまでも一般論としてです。
 甲状腺の詳しい検査は、エコー検査やCT・MRI・シンチグラムよりも細胞診が優れています。これ以上の精密検査は難しいでしょう。今の担当医との人間 関係を損ねずに他の病院で受診を希望するならば、黙って初診として専門病院を受診するのがいいでしょう。
 喉の違和感ですが、単なる扁桃炎を思われます。片側だけ扁桃が腫れるのは珍しいことではありませんし、もし甲状腺腫瘍が原因で喉に違和感を覚えるなら ば、相当甲状腺が腫れた状態か、未分化癌の場合などです。扁桃炎に関しては耳鼻咽喉科で原因を調べてもらうのがいいでしょう。 
 

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