2008年11月の甲状腺医療情報の掲示板



あやさんへ  投稿者:細胞検査士  投稿日:2008年11月30日(日)23時29分10秒   

    実際のところ乳頭癌は、細胞診では特徴的な所見がみられますから、「間違い」ということはほとんどないと思います。エコーとCTを比べた場合、エコーの ほうが甲状腺の質的診断能力は勝ります。しかしエコーでは画像所見のみですから、エコーで悪性を疑っても実際には良性腫瘍だった、という症例は少なくあり ません。どのくらいか?という「%」を示すことは出来ませんが、細胞診よりも感度は低いと思います。CTは頚部全体を1枚のスライス画像で撮影しますか ら、甲状腺腫瘍の全体的なイメージを捉えることが出来ますが、質的診断能力はエコーには劣ります。
 甲状腺は、術前に悪性と思われて手術しても、実際には良性腫瘍だったというケースは少なくありません。また、手術をする予定になっているのであれば、細 胞診をお願いしても「いいですよ、やりましょう」という良い返事はもらえないかもしれません。もし大学病院で細胞診を行い、悪性という診断が出なかった場 合、手術を中止または延期しますか? その時の家族としての対応を考えてから医師に申し出たほうがいいと思います。   
 
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細胞検査士 様  投稿者:あや  投稿日:2008年11月28日(金)23時12分19秒     


やはり、悪性腫瘍の場合は小さくなることはないんですね。
小さくなったという話を母から聞いて、はじめに思ったのが「もしかして癌ではなかったのかな?」でした。
細胞診をして乳頭癌という結果が出たのに、悪性ではなかったといいことはあるのでしょうか?
あと、母ははじめ、近くの総合病院の耳鼻科を受診して乳頭癌の診断を受け、現在は大学病院を紹介され手術を受ける予定です。
大学病院でエコー・頚部CT・気管支鏡・採血を行い、12月はじめに検査の結果を聞きに診察に行きます。
エコー・CTの結果で良性・悪性の診断はどれくらいできるのでしょうか?
実際には腫瘍が小さくなっていない可能性の方が高いと思うのですが、家族としては悪性ではなかったと思いたくって質問の方をさせていただきました。
また、万が一腫瘍が小さくなっていた場合は細胞診をもう一度お願いしてみた方がいいのでしょうか?
宜しくお願いします。   
 


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あやさんへ  投稿者:細胞検査士  投稿日:2008年11月28日(金)19時39分34秒     
    何も治療せずに、悪性腫瘍が小さくなることは生物学的にはありません。乳頭癌に他の甲状腺疾患が合併していることは少なくありませんので、「診断された ときの腫瘍の大きさは5×3×1cm」のうち、非腫瘍性疾患の部分が小さくなったのかもしれません。他にも可能性は色々考えられますが、例えば、本当に乳 頭癌だったのか? とか、手で触った感じの大きさは実際の大きさよりも大きく感じされるのが通常ですから、やはり大きさは変わっていない、などです。    
 

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細胞検査士さま  投稿者:りょう  投稿日:2008年11月28日(金)16時06分45秒     
   シェーグレン症候群や混合性結合組織病があり、橋本病やバセドウや自己免疫性肝炎はシェーグレンの腺外症状でした。悪性リンパ腫・・・。シェーグレンだと あり得るかもしれませんね。。。異常に固く、痛みがないので、逆に不安です。いつものリンパの腫れなら柔らかいし痛みがあるので気が付きました。細胞診が 出来ないのが残念です。   
 

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細胞検査士 様  投稿者:あや  投稿日:2008年11月28日(金)01時59分44秒     
   はじめまして。
私の母が、10月の末に首にしこりがあることに気づき、受診したところ甲状腺癌(乳頭癌)と診断され12月中旬に手術の予定です。
診断されたときの腫瘍の大きさは5×3×1cmだったのですが、最近になってしこりが小さくなっていると感じ、3分の1ぐらいの大きさになっている感じで す。
小さくなっていると感じてからはまだ診察を受けていないので、実際の腫瘍の大きさは分からないのですが、悪性でも小さくなるものでしょうか?
診断はエコーと穿刺吸引細胞診で受けました。
お忙しいと思いますが宜しくお願いします。   
 

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細胞検査士 様  投稿者:カノン  投稿日:2008年11月27日(木)23時59分22秒     
   申しわけございません。

後述の方で、「取り込みが見られる場合には」の誤りです。
訂正させていただきます。   
 

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細胞検査士 様  投稿者:カノン  投稿日:2008年11月27日(木)22時52分20秒     
   何度も同じような質問に対しまして丁寧にお答えいただき、本当に感謝いたしております。

現在の私の症状は、退院後もう10日も経というのにいまだ回復の兆しはなく、味覚障害(甘味、辛味)のまま手足にも力が入らず、歯磨きもままならない状態 です。その上人前に出られないほどの目の変貌で、外に出ることもできません。
やはり、普通より2日チラージンを延長したことが起因しているのかなと思っております。

細胞検査士様からのお言葉で、大変よく理解はさせていただきました。次回は、とりあえずアイソトープ検査(日帰り)を行い、ヨードの取り込みがあるか否か をチェック後に、もしヨードの取り込みが見られないようでしたら、そのときは覚悟して再度内照射治療を行いたいと思います。
いずれにしても、担当の先生とお話し合いの上、またよく考えていきたいと思っております。

稚拙な私の疑問に快くお答えいただきまして、本当にありがとうございました。
参考にさせていだたきます。   
 

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りょうさんへ  投稿者:細胞検査士  投稿日:2008年11月27日(木)20時25分30秒     
    患部の反対側の頚部リンパ節に転移することは、可能性としてはゼロではありませんが、解剖学的には考えにくいです。頚部リンパ節が腫れる病気は、甲状腺 癌の転移だけではなく、感染症などの反応性疾患でも腫れますので、今後の方針は、その左側の腫れた頚部リンパ節の変化を定期的に検査していくのだと思いま す。経過観察とともに大きくなるようでしたら甲状腺癌の転移や、悪性リンパ腫などの悪性腫瘍を考えますし、小さくなるようでしたら癌の転移は否定されま す。もし大きさが変わらないようでしたら、経過観察を続けていくか、放射性ヨードによるアイソトープ検査を実施すると思います。    
 

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カノンさんへ  投稿者:細胞検査士  投稿日:2008年11月27日(木)20時15分25秒     
    アイソトープ検査は、ごく少量のヨード131もしくはヨード123を用いて、甲状腺癌にヨードの取り込みがあるか否かを検査するのみで、多くの場合、入 院することなく日帰りで出来ます。アイソトープ検査ではシンチ写真を撮影し、その結果、ヨードの取り込みが見られた場合、後日改めて大量のヨード131を 用いて内照射治療を行います。
 内照射治療は1週間程度の入院が必要になりますし、投与後数日間は、放射線管理区域内に「監禁」されることになります。内照射治療ではヨード131を服 用後、翌日か翌々日に、アイソトープ検査と同様にシンチの写真を撮影し、ヨードの取り込み具合をチェックします。
 つまり、アイソトープ検査と内照射治療では、服用するアイソトープの量(場合によっては種類も)が異なり、アイソトープ検査は日帰りで、内照射治療は入 院が絶対必要、という違いがあります。ただし、両者とも事前のヨード制限は必須です。
 またアイソトープ検査でヨード123を用いた場合、ヨード123の半減期は教科書的には13時間ですので、投与したときのヨード123の放射線量を1と すると、13時間後には0.5になり、さらに13時間後には0.25、というようにどんどん放射線量が減少していきます。このように時間とともに放射線量 がどんどん減少していくために、日帰りで検査ができる、という訳です。つまり、アイソトープ検査で用いた放射性ヨードには、癌細胞を焼き殺すほどの力はな い、と解釈してください。
 今後の方針としては、半年後もしくは1年後に再度アイソトープ検査(日帰り)を行い、ヨードの取り込みがあるか否かをチェックします。もしまだヨードの 取り込みが見られるようでしたら、再度、内照射治療を行います。もしヨードの取り込みが見られなかったら、内照射治療は当分実施しないはずです。
 上記は一般的な解釈であり、治療方針は三者三様ですから、詳しい治療方針については担当医に聞いてください。   
 

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細胞検査士さま  投稿者:りょう  投稿日:2008年11月26日(水)10時28分1秒     
   以前に色々とお世話になったりょうです。
右葉に乳頭癌(術後の病理検査でリンパ転移あり)、腺腫様甲状腺腫、橋本病で全摘したのですが、日曜日にふと左の頸部リンパ付近を触ったのです。そしたら 米粒大の固いシコリが・・・。昨日、病院でエコーで診て頂きました。リンパのすぐ上に血管があり、細胞診が出来なかったのです。次の検診は来年です。癌が あったほうの頸部リンパに転移するなら納得ですが、主治医も滅多にない事だと言っていました。まだ確定はしてないですが、転移によるものだとすれば、今後 はどういう治療になるのでしょうか?
シコリは数個エコーで確認できました。
乳頭がんは、ゆっくりと進行する癌ときいていますが、私の場合はエコーやMRIやCTの画像が5ヵ月くらいで以前とは違う映像になってしまうのです。去年 の10月に検査をし、別のシコリに気が付き3月に検査をし、5月に手術しました。今現在は約半年が経過しました。医学書どうりとはいかないでしょうけど、 どんな感じなのでしょうか?   
 

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細胞検査士 様  投稿者:カノン  投稿日:2008年11月21日(金)00時50分19秒     
   いつも明解なご指導、本当にありがとうございます。


ただ、わからないのは、今回内服後に受けたシンチというのは、昨年受けたアイソトープの結果だと解釈しているのですが、そうではないのでしょうか。

それで、今回服用分は、今後約半年の間焼き続け、来年は今回の効果を知るためだけにシンチ(レントゲン撮影のみ)のために入院し、その結果、焼き残しや新 たに見つかれば、また新たにアイソトープのために入院すればいいのではと、そういう勝手な解釈をしているのですが、そこのところがよくわからないのです。

とにかく地下に入らない方法はやはり免れないということでしょうか。

できましたら、この件につきまして、いま一度仕組みなどをお聞かせいただければ幸いでございます。

不勉強で本当に申しわけございません。 
 

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カノンさんへ  投稿者:細胞検査士  投稿日:2008年11月20日(木)20時17分49秒     
    内照射治療に用いるヨード131の量は、シンチ検査に比べるとケタ違いに多く、かなりの放射線被爆量になります。内照射治療後は、多少のヨード131が 唾液腺に残るために唾液腺に炎症が起き、一時的に唾液が出なくなったり味覚障害になる方が少なくありません。胃にヨード131がしばらく残るために強い吐 き気を訴える方はとても多いです。
 ヨード131は最終的に尿とともに排出されるので、尿中の放射線量が一定レベルを下回ったら退院許可が下ります。つまり、尿に排泄されるまでの時間が長 ければ長いほど、甲状腺癌に対する治療効果が高いといえます。逆に、あっという間に尿中の放射線量が一定レベルを下回ってしまう方は、治療効果がほとんど 期待できないと言えます。
 シンチ検査は、ヨード131を服用しなければ全く意味のない検査ですので、アイソトープ(ヨード131)を服用することは絶対必要です。というのは、 ヨード131から放出される放射線が、どの程度、癌細胞に蓄積されているかを写真に撮る検査だからです。つまりシンチにアイソトープの集積が見られた、と いうことはまだ体内に癌細胞が残っている、という証明になり、内照射治療においては治療効果が期待できる、と解釈されます。
 なお内照射治療ではなく、アイソトープ検査だけであれば、ヨード131の投与量が少なくて大丈夫なので、ヨード制限は必要ですが、つらい症状はそれほど 感じないはずです。   
 


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さとさんへ  投稿者:細胞検査士  投稿日:2008年11月20日(木)20時03分54秒     
    ヨード131による内照射治療の効果についてですが、こればかりは、実際にヨード131を投与してシンチで取り込み具合を確認するまでは何とも言えませ ん。統計学的には45歳まではヨード131の取り込みが良好で、45歳を過ぎると年齢とともに取り込みが悪くなっていく、というデータは出ていますが、若 くても取り込みが悪い方もいらっしゃいますし、高齢でもある程度取り込む方もいらっしゃいます。
 大切なのは内照射治療の数週間前から実施しなければならないヨード制限で、癌細胞がヨードに飢えた状態にさせるのですが、かなりつらい日々を過ごさなけ ればなりません。ただでさえ体力が消耗している状態でヨード制限に耐えられるか否かが心配です。   
 

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細胞検査士 様  投稿者:カノン  投稿日:2008年11月19日(水)18時45分25秒     
   アイソトープから昨日戻ってまいりました。

現在、後遺症でやはり昨年同様味覚障害があり、甘味・辛味などほとんど感じることができず、何を食べても同じような味覚しか感じることができないので、食 欲のない日々を過ごしております。

チラージンを再開するまでの辛抱と思っておりますが、シンチの結果は昨年の腫瘍が小さくなっていて、ほぼ良好とのでした。

本来なら退院して2日ほどでチラージンをということでしたが、先生から「ヨード制限食をもう2日延長することでさらに効果があります」ということでしたの で、それならばともう2日我慢することにいたしました。

いつになれば涙目で腫れぼったい顔面がもとに戻るのだろうか、いつ味覚障害が戻るのかと、不安ではありますが、何よりも気兼ねなく時を過ごすことができる のがこんなに幸せなものなのかと、実感いたしております。

味覚障害にならないためにと、ヨード制限中にガムなどで唾液腺を刺激することに努めてまいりましたが、ガムの説明をふと見ていると、「ゼラチンで凝固」と あり、早速看護師さんにお知らせしたところびっくりされて、「ガムはやめてください」と言われました。

主治医の先生も、結構取り込みがよかったのはいいのですが、ガムの件が残念で、それがなければもっときれいに消えていたかもしれませんね」と言われ、よか れと思ってしていた行為が裏目に出て、がっかりいたしております。

細胞検査士様がおっしゃられたように、顔面にあったのはやはりごみのようなものであったようで、ちゃんと消えておりました。

ただ、今回の治療は私には大変ダメージが大きく、これをまた1年後に受けなければならないかと思うと、大変憂鬱になります。

1日目は朝まで嘔吐で眠れず、頭痛に悩まされ、食欲はなく、とうとう2週間弱、睡眠できずに退院ということになりました。

できれば、来年はくすりの調整やヨード制限を2回受けてでも、とりあえずシンチレーションのみを受けることはできないものなのでしょうか。やはりアイソ トープを受けないと結果は出ないものなのでしょうか。

二度手間も惜しまない覚悟でおりますので、その部分、検査士様のご指導をお伺いしたいのですが、よろしくお願いいたします。    
 

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細胞検査士さまへ  投稿者:さと  投稿日:2008年11月17日(月)11時56分6秒     
   この度はご意見ありがとうございました。
結局もう一度主治医もとを訪れ詳しく説明をしていただきました。
結果甲状腺は全摘出になり、左反回神経はすでに麻痺をしている状態である為、今以上の声が出る様にならないということでした。食道に湿潤している為食道の 方も切除しキズが癒えるまでの間、食物を通過させることが出来ない為に一時的に経管栄養になるかもしれないといったお話でした。
リンパも腫れているということでステージ的には5にあたると思われます。
術後外部放射線治療をおこなう為1から2ヶ月の入院期間になるかもしれなく、手術をしてみないと分からない部分が多くありますが、来週の手術に向け前向き に母を支えていかなければならないことを再確認しているところです。
すみませんが、内照射の効果度はどのくらいでしょうか?   
 

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さとさんへ  投稿者:細胞検査士  投稿日:2008年11月13日(木)20時33分47秒     
    反回神経は甲状腺のすぐ下を走り喉頭へ入っていく神経で、主に声帯の筋肉を動かす働きがあります。これを切断すると、切断された側の声帯が動かなくな り、声が嗄れます。甲状腺を全摘する場合は、この反回神経を傷つける可能性があるのですが、癌がかなり大きい場合、反回神経を切断して甲状腺を切除する必 要があります。
 声帯は左右に1つずつあり、もちろん反回神経も左右に1本ずつあります。さとさんの場合、左側の声帯は一生涯動くことはありませんが、右側の反回神経は 温存させるように手術するはずですが、傷つけてしまう可能性がゼロではありません。もし右側の反回神経も傷つけてしまうと、回復するまでの間は気管に穴を 開けて呼吸を確保することになるため、声を出すことができなくなります。左右の反回神経が機能しなくなると、声帯がぴったりと閉じてしまって空気の通り道 が失われてしまうからです。また、年齢のことを考えると内照射治療の効果度は低いですが、遠隔転移の治療には必要になるでしょう。
 甲状腺癌は進行が遅いですが、ヨード以外の効果的な治療法がないため、いったん癌の増殖が進行し出すと手が付けられなくなりますので、もし手術を受けな いとすると命の保証がありません。二の足を踏んでいる余裕はないと考えますが。   
 

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細胞検査士さま  投稿者:ちゃお  投稿日:2008年11月10日(月)11時53分6秒     
   ご多忙中、本当に有難うございます。検査士さんが、ここへ登場したのは約2年前ですね。ズット、繰って読ませていただいています。本当にためになるお話ば かりで、医者になれるかも?と思うくらい知識を吸いあげてきました。ただ、そのために自分のことになると、考え過ぎてしまうこともありますね。2月まで、 先生にお会いすることもないので、それまで私もいつもどおり超前向き楽天〈子どもが辟易)ママで、暮らしたいと思います。胆嚢も、仰られたとおり、しっか り見ていきたいと思います。ありがとうございました!!(^^)   
 

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甲状腺乳頭癌  投稿者:さと  投稿日:2008年11月 9日(日)15時32分1秒     
   はじめまして。母(58歳)が先月に飲み込みの悪さや声のカスレで総合病院を受診し甲状腺乳頭癌と診断されました。先日家族と本人に説明ということで一緒 に病院に行ったのですが、左側の甲状腺癌はかなり進んでおり、手術により反回神経を切断することになるという話でした。術後は声は出せない、飲み込みがで きないため経管栄養になる可能性を告げられました。そうならないかもしれないのですか?と先生に聞いても右側は手術をしてみないと何とも言えないというば かりで、期待はしないでくださいと言っていたことばかりが記憶に残っています。術後、内照射も必要になるだろうという話もありました。入院期間は1から2 か月と長期にわたるようですが、これから先の事を考えると手術をするのにも二の足を踏んでしまいます。いったいどうしたらよいのでしょうか?
支離滅裂ですみません。   
 

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ちゃおさんへ  投稿者:細胞検査士  投稿日:2008年11月 9日(日)00時09分3秒     
    甲状腺腫瘍が悪性か良性か、どちらかハッキリしないまま経過観察を続けている方は少なくありません。今はネットでいろいろ情報を収集できるようになって しまった分、不安材料も多く入手してしまうのが現状でしょう。
 細胞診でクラスVaとのことで、多少の異型細胞が出ている程度で、悪性を疑わせるような悪い細胞は出ていない、という結果ですね。総合的な判断で3ヵ月 毎の経過観察とのことですが、経過観察を続けていく過程において、その甲状腺腫瘍がどのように変化していくかを見守ることが最も重要な方法となります。 2.7cmとのことで、決して小さくはないけれど、大きいと言えるほどのサイズでもありません。医師も判断が難しいのでしょう。
 どのくらいの腫瘍であれば切除の対象となるのか、は医師自身の判断で決まります。乳癌などのように腫瘍の大きさによる手術の基準のようなものがないのが 現状ですから、経過観察を続けていくのが主流である医師もいれば、小さくても手術してしまう医師もいるでしょう。ちゃおさんが手術を希望するならば手術し てもらえるでしょうが、悪性の可能性がほとんどない状況であれば、経過観察を続けていったほうがいいと思います。手術すれば精神的にスッキリするかもしれ ませんが、やはり不必要に身体にメスを入れることはなるべく避けたほうがいいと個人的には思います。手術をしたことによって、いろいろ二次障害が出る可能 性が多い臓器でもありますから。
 石灰化は乳頭癌ではよくみられますが、良性でも非腫瘍性の腫瘤でもみられます。サイログロブリンが120と高いですが、癌でも良性でも非腫瘍性でも上昇 します。またコレステロールが224とのことですが、甲状腺とは関係ないでしょう。ただ年齢が上がるにつれて、特に女性では更年期を過ぎるとコレステロー ルが急上昇するので注意が必要です。胆嚢のポリープですが、ポリープだと思って放置しておくと実は初期の胆嚢癌だったりすることがありますから、これも重 点的に経過観察したほうがいいでしょう。肝臓の嚢胞は何の問題もありません。
 なお、AHCCというのは全く知りませんでした。「自然食品による癌の治療」という話は世の中にゴマンとありますが、すべてを否定するつもりはありませ ん。医学的に効果がないと考えられても、その方法を実践して精神的に心が満足すれば、結果的に免疫機能が高まり、癌の自然治癒効果が少しでも上がるかもし れません。要は「病は気から」であり、それに繋がるのであれば、医学的に証明されなくても実践する価値はあると考えます。大切なのは、自分で信じて実践し たならば、決して後悔してはならないことです。「だまされた」と悟った瞬間、精神的なショックから免疫機能が一気に低下してしまう可能性があるからです。 あと、ご存知と思いますが、大豆イソフラボンは摂取しすぎると健康に逆効果となる可能性があるらしい、ということです。
 今後は年単位での定期検査で経過を追い、どのように変化していくかを見守る必要があります。その中で悪い方向に考える結果が出たならば、そのときは迷わ ず手術するという方針で如何でしょうか。   
 

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カノンさんへ  投稿者:細胞検査士  投稿日:2008年11月 8日(土)23時38分17秒     
    ヨード制限を始めた時期と、症状が出始めた時期が一致するならば、ヨード制限による影響と考えられます。症状としては甲状腺機能低下症のような状態にな りますので、日常生活にも支障が出ることもあるでしょう。電車に乗っても立っていられなかったりする方もいらっしゃいますので、なるべく外出は控えたほう がいいでしょう。ヨード制限が解除されてホルモン剤を服用するようになれば、徐々に元に戻るはずです。   
 

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AHCCの事ご存知ですか?  投稿者:ちゃお  投稿日:2008年11月 6日(木)21時27分42秒     
   細胞検査士ほか、みなさまへ。

雑談のほうにも投稿したのですが、インターネットを出来ない友人が最近健康のために、これまた、彼女の友達で右房乳がんで全摘したかたからこのAHCCを 買って飲んでいます。私の腫瘍のことを知ると彼女は心配して相談したらしいのです。で、私にも勧めてきました。普段より考えていたことですが、天然だか ら。。自然食品だから安心と言う訳ではないと思うのです。確かにAHCCは色々日本以外のところで注目を集めていて、術後の代替療法として使用されだした のは、アメリカ在住中の放射線医である友人からも聞いていてしっています。が、「腫瘍を消したいなら、通常3袋を6袋飲んで、プロポリスも。。」と言うの です。幸い?プロポリスは私の体質に合わないので購入していませんが。癌は消えないだろうけど、健康のために飲んでもいいかな?と言う気持ちの方が強かっ たから購入しましたが。先に友達がインターネットを出来ないと書いたのは、その後調べてみると、この健康食品を購売しているウイングと言う会社がまるでマ ルチ商法のように書かれているのですよね。
  私がお聞きしたいのは、健康食品を使用するのは本人の自由ですが、癌の種類によって飲んでいいものと、悪いものがあるのか?と言うことです。甲状腺が んには、AHCCに含まれている大豆イソフラボンなどとってもいいのでしょうか?(なんでも)摂りすぎるとかえって細胞を増大させたり、悪化させたりする ことがあると聞きます。ヤハリ、とる前に主治医に聞いたほうが良いのでしょうか? 
 

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(無題)  投稿者:ちゃお  投稿日:2008年11月 5日(水)12時19分38秒     
   細胞検査士さま
いつもこの投稿や細胞検査士さんの説明を読み続けていると凄くためになり、かつ私だけではないんだ。。。と勇気付けられます。ずっと過去から読み連ねてく ると、このまま経過観察をしていてもいいような、悪いよな。なんともハッキリしないのは気持ちが悪いものですね。先日細胞をとり調べていただいたのです が、IIIAでした。先生はエコー、リンパ節、家族歴(母が良性で過去2度本人の希望で採っています)、その他触診で総合判断した結果、このまま3ヶ月ご とに様子を見ましょう。まず、心配は要らないと思いますよ。と、私が、「濾包癌であったとして、また転移していたとすると。ここの病院では放射線ヨードな どを使うのでしょうか?」という質問に答えてくれました。確かに、又東京の専門医にみてもらう手もあるのですが、通院となると一寸、尻込みしてしまいま す。そこで、お願いですが、細胞検査士さんの見解を仰ぎたいのです。実際、耳鼻咽喉科専門医〈先生本人が執刀するといってました、〉も今度通院することに なっている甲状腺医も80%良性。ただ、耳鼻咽喉科では「ステージが3以上なら迷わず切りましょう。」と、CTの結果を見て「こんなに大きいんだから。エ コーでは2.7cmで、微妙だったけど。」(先生は直接エコーは使いません。)専門医は(この方は自身でエコーを見ながらの診察です。)「今すぐ、事を起 こす必要はないです。実際大きいと言ってますが、始めの2.7cmで間違いないですね。」と言います。。。病院めぐりをすると迷うこともあるんですね。健 康診断の結果は尿定性の白血球が少なく赤字で。又コレステロールも去年から224と上がりました。自己診断で甲状腺の働きが悪いのかな。。。2−3年前か ら浮腫むようになったから。。。何科へかかっても???だったけど。。。など考えたり。他胆嚢に8mmのポリープ。肝臓にものう胞があります。いずれも要 経過観察です。甲状腺の腫瘍は只今の時点で、2.7cm。クラスIIIA、サイログロブリン120、リンパ節は良好。胸部X線も異常なし。触診では表面は 滑らか。ただ,若干血流は良く、多少石灰化もみられる。〈石灰化は異常ないと、言われました。。。耳鼻科で。)分かってます。。ここで十分勉強していて、 大体の細胞検査士さんからのコメントも見当つくのですが、ヤッパリ、どうしても。意見を仰ぎたいのです。毎回同じようなコメントをされているのでしょう が、申し訳ありません。お願いします。   
 


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細胞検査士 様  投稿者:カノン  投稿日:2008年11月 2日(日)20時34分39秒     
   細胞検査士 様

またお忙しいところ恐縮でございますが、最近ちょっと気になることがあるのでお伺いしたいのですが、ここ4、5日前から、瞼と目の下が腫れて、なぜかいつ もの表情と違う自分が気になっています。(目が少し飛び出ている様な感じです)

別に寝不足でもないのに、一晩中寝ずに朝を迎えてしまったような目で、瞼も重く感じています。

これは、チラージン9月21日に→チロナミンを10月21日に、完全に停止して10日経過しておりまして、現在ヨード制限に入っているせいなのかなとも 思っているのですが、こういう症状は初めてなので、何が原因なのか不安に思っております。

これが、おくすりを停止していることが原因であればいいのですが、形相が変わってしまっているので、これがずっと続くと思うと不安なのですが、この旨につ いてご指導をよろしくお願いいたします。
 

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