2008年4月の甲状腺医療情報の掲示板



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絢さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月30日(水)22時34分28秒

 乳頭癌の診断は、細胞診では高い確率で診断可能です。乳頭癌に特徴的な細胞の「顔つき」があり、腫瘍に(穿刺細胞診の)針先が当たれば、まず診断できま す。しかし100%ではないので、クラス2やクラス3という結果が出ているからといって、完全に否定することはできません。
 エコー検査だけで乳頭癌は診断できません。甲状腺は石灰化しやすい臓器で、砂粒状石灰化の所見がみられたからといって、絶対に乳頭癌とは限りません。な お、確率の数値はわかりませんが、今後、経過観察を続けていって、細胞診で乳頭癌の診断が下ったならば、手術に踏み切るという選択肢がよいように思いま す。



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細胞検査士様 投稿者:絢  投稿日: 4月30日(水)15時20分33秒

早速の、お返事ありがとうございます。
エコーでは砂状石灰化で乳頭癌の所見との事です。
精神的なものか瞼の痙攣や足の骨が痛くなり整形外科では坐骨神経痛との診断でした。
もし乳頭癌だとすれば細胞診で、わかるものなのでしょうか?
またエコーだけで乳頭癌と診断できるのでしょうか。
乳頭癌の確率は何パーセント位でしょうか?
お忙しいところ申し訳ございません。




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絢さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月29日(火)22時39分4秒

 複数の病院での細胞診で、結果がバラバラになってしまっていますが、採取された細胞の顔つきはどの病院でも同じはずであり、診断に際する判断が異なった ことが原因でしょう。細胞自体には異常がないので、クラス2・良性と判断する病院がある一方、細胞自体には異常がないけれども、濾胞腺腫と濾胞癌とは判断 できないので、クラス3・疑陽性と判断する病院もあったわけです。エコーで乳頭癌疑いと判定されたとのことですが、エコーでは石灰化が見られたのでしょ う。石灰化は乳頭癌のほかに結節性甲状腺腫などでも見られますので、あまり参考になりません。サイログロブリンの値は、甲状腺腫瘍の活動状況に左右される ことがありますし、現在は正常範囲よりも少し高い程度ですので、あまり気にしないで大丈夫です。
 結論的には、細胞診でもエコー検査でも、絢さんの甲状腺疾患の本態を正しく判定することはできない、ということです。担当医が仰るように、やはり手術し てみないと診断できない、と言えます。逆に言えば、今すぐに手術を要する状態ではなく、経過観察を続けていき、もし悪性の可能性が高くなったら手術をす る、という選択肢がよいように思います。もちろん、ご自身で心配ならすぐに摘出してもらったほうが、気分的にもよいと思います。



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細胞検査士様 投稿者:マルチーズ59才  投稿日: 4月26日(土)23時42分3秒

丁寧なお返事本当にありがとうございます。
未破裂脳動脈瘤はチタンのクリップでとめてあるそうです。
次回病院に行き、理解できにくい時はまた教えて下さい。
    よろしくお願い致します。



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細胞検査士様 投稿者:絢  投稿日: 4月26日(土)14時47分9秒

先日、質問させて頂きました絢と申します。書き足らない所が、ございましたので、書き加えさせて頂きます。二つの大学病院で細胞診の結果クラス2良性、濾 胞腺腫と診断され、甲状腺専門病院で二回、細胞診の結果クラス2良性、結節性甲状腺腫と診断されました。専門病院のエコーの所見では乳頭癌の疑いとの事で 手術してみないと、わからないと言う事でした。よろしくお願いいたします。




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細胞検査士さま 投稿者:さくらさくら  投稿日: 4月24日(木)22時13分49秒

お忙しいところ、ご丁寧にありがとうございます。
これからの事を考えると、とても心配で、仕事も続けられるだろうか、声が出なくなったらどうしよう等など。
暖かいご返事を頂き、これからの治療に参考にさせて頂きます。
早速「のどぬ〜るスプレー」を購入してみようと思います。"受付は、喉が命"ですから。




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細胞検査士様 投稿者:絢  投稿日: 4月24日(木)17時11分38秒

甲状腺に2.5センチの腫瘍が二年程前に見つかり、4ヶ所の病院で細胞診を5回しましたところ4回はクラス2良性でしたが近くの内科での細胞診はクラス3 疑陽性、濾胞性腫瘍疑いとの事でエコーの所見では乳頭癌と診断されました。手術を勧められましたが他の大病院では濾胞腺腫と診断されました。もし悪性であ れば速くしないとと思いあせっているのですがこの様な場合どうすれば良いのでしょうか?サイログロブリン値は二年程前は502だったのですが今年2月には 32になっていました。この様な事もあるのでしょうか?よろしくお願いいたします。



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さくらさくらさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月24日(木)12時57分55秒

 返信が遅くなってしまいました。声が出しにくい、かすれる、喉がヒリヒリする、という症状は喉頭炎などの喉の炎症が最も考えられます。声が商売道具であ る以上、喉頭(声帯を含む)が休まる時間がありませんから、炎症も治りにくくなっているのではないでしょうか。甲状腺の腫瘍が、外から見てもわかるくらい 盛り上がっているとのことですが、気管を圧迫していることは間違いありません。しかしそれが原因で喉の症状が出ている、と結びつけるのは禁物です。感染症 で喉が炎症を起こしているならば、抗生物質などでちゃんと治療しなければなりません。耳鼻咽喉科などで診察を受け、感染症の有無、喉頭炎の有無、反回神経 麻痺の有無などを調べてもらうことが大切です。とりあえずの応急処置として、小林製薬の「のどぬ〜るスプレー EXクール」を使ってみるのはいかがでしょうか(私の愛用品です)。
 喉から鎖骨の上あたりの症状ですが、盛り上がってきた左葉の腫瘍と関係があるかもしれません。筋肉や神経などを圧迫しているのかもしれません。どのよう な時に、どのような違和感があるのか、または痛むのか、そのような状況に気づいたとき、携帯などにメモして、次回の再診日に担当医に伝えるようにしてくだ さい。
 サイログロブリンは30以下が正常とされていますが、左葉の甲状腺腫瘍が原因で数値が高くなっていると思われます。しかし数値から、甲状腺の腫瘍の性質 (良性か、悪性か、または非腫瘍性か、など)はわかりませんが、あまり心配しなくて大丈夫です。
 2回目の手術では、やはり1回目の手術による癒着が少なからずありますので、1回目の手術よりも時間が掛かったり、傷痕が目立ってしまうなどということ はあります。しかし手術が不可能になるわけではありませんので、大丈夫です。悪性、良性にかかわらず、外から見てもわかるくらい喉が盛り上がってしまって いるなら、美容上の理由で手術を考えることも大切です。



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マルチーズ59才さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月24日(木)12時36分44秒

 返信が遅くなりました。経過観察の方法は医師の判断で様々ですが、毎回細胞診を行なう医師は少ないと思います。通常は、血液検査と甲状腺のエコー検査お よび触診が中心だと思います。場合によってはCTなども実施するかもしれません。その上で、例えばエコー検査で異常が見つかれば、細胞診を行なうことにな るでしょう。
 手術する場合ですが、入院期間も病院によって差があり、(術後の後遺症がなければ)だいたい1週間弱程度で退院できると思います。また、手術可能な年齢 ですが、80歳を過ぎても手術を受けられる方もいらっしゃいます。しかし、例えば術前の諸検査(血液検査、心電図、呼吸機能検査、麻酔アレルギー検査な ど)で異常が見つかった場合は、その異常の程度によって手術を中止、あるいはその異常に対する治療が優先される場合がありますので、どんな年齢でも必ず手 術を受けられる、ということではありません。動脈瘤の手術(クリッピングですか?)を受けられているとのことで、そちらの検査(脳ドック)結果も踏まえて 最終判断されると思います。
 甲状腺癌の多くは、癌の成長が非常にゆっくりなので、年単位の経過観察を続けていかないと判断できないことが多々ありますし、癌と判断のつきにくい甲状 腺の病気もあります。とりあえず経過観察で様子をみても大丈夫、ということですから、積極的に癌を疑うような状態でないことが伺われます。しかし、いつも と違う自覚症状を感じたなら、迷わず病院へ足を運ぶことも重要です。



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マッサージについて 投稿者:とら  投稿日: 4月21日(月)11時15分51秒

 雑談掲示板の方で、甲状腺術後の頚部マッサージは「がん細胞が残っていた場合広がるので良くない!」という文献が紹介され話題になっているようですが、 私も術後3ヶ月ですが首筋のコリ、張りがあるため自宅にあるマッサージ機にかかっています。不安になってきましたので、次回の診察時に主治医に聞いてみよ うと思いますが、少し時間がありますのでご教示お願いします!



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(無題) 投稿者:さくらさくら  投稿日: 4月19日(土)20時25分55秒

細胞検査士 さま
以前にも相談したものです。
3年ぐらい前に右葉を切除しました。その時左葉にも腫瘍がありましたが、良性なので切除しないで様子を見ようと言われました。定期的にエコーの検査など行 なっていますが、徐々に大きくなり、またリンパの腫れもあるようです。
見た目にもはっきりわかり、喉の中心ぐらいまで腫れ、随分盛り上がっています。
質問なのですが、声が出しにくかったり、かすれたり、酸っぱい物を食べると喉がひりひりします。仕事は受付で1日中声を出す為、随分辛いです。
あまり喉など刺激しない方がいいのでしょうか。
また時々喉から鎖骨の上当たりが苦しくなるときもあります。腫瘍と関係がありますか。
やはり手術しか治療はないのでしょうか。2回目の手術で、癒着などがあり難しくなるとも言われています。ホルモンの数値は正常です。サイログロブリンは 430位ありました。
お忙しいとは思いますが、よろしく御願いします。




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すみません! 投稿者:マルチーズ59才  投稿日: 4月18日(金)23時31分11秒

未破裂能動脈瘤→未破裂脳動脈瘤と訂正します



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細胞検査士様 投稿者:マルチーズ59才  投稿日: 4月18日(金)23時26分39秒

お忙しい中、早速のお返事ありがとうございました。
詳しい説明を拝見し、私の現状が理解でき
取りあえず経過観察をお願いしたのは正解だったと安堵しております。

別の病院の予約は取りましたが、細胞検査士様のゼロからの始まりとのご忠告に
現在の病院でこのまま受診しようかと考えております。
只 先生がお忙しいのか説明時間が短くて・・・
7年前に未破裂能動脈瘤の手術をしておりますので
このまま経過観察で過ごせたら良いのですが・・・
経過観察の度にのどから注射をして細胞を採るのでしょうか?
それとも他の検査方法があるのでしょうか?
腫瘍に変化がみられ手術になると入院期間はどのくらいになるのでしょうか?
変化の中には癌も潜んでますよね
先生の技術にもよりますが、手術を受ける年齢は何歳位まで可能でしょうか?
                         私は59才 女性です
沢山質問してすみません
お時間のある時に教えて頂ければ幸せです




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マルチーズ59才さんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月17日(木)22時02分37秒

 細胞診はクラスTとクラスUが「異常なし」、クラスVaが「やや異常あり」、クラスVは「どちらとも言えない」、クラスVbは「悪性の疑い」、クラスW とクラスXが「悪性」、と解釈してください。
 「濾胞上皮細胞の核には大小不同があり、クロマチンは軽度増加しています」というのは、細胞診標本を顕微鏡で観察したときに、その細胞の特徴を表現した ものであって、細胞診に関わる業務をしていない方には意味不明と思います。この部分は無視してください。
 「follculr neoplasm の像であり」は、「顕微鏡で観察した結果、(細胞が)濾胞性腫瘍の顔つきをしている」という意味であり、乳頭癌を考える顔つきはしてい ない、と解釈できます。
 「皮膜へのinvassionの有無で良悪性を判断するタイプ」ですが、前述の濾胞性腫瘍というのは、手術して甲状腺腫瘍を摘出した後に、病理診断をお こなって初めて「悪性の濾胞癌」か「良性の濾胞腺腫」かが判別できるので、細胞診からは良性か悪性かの判別ができません、という意味です。それゆえ、細胞 診の判定がクラスVなのです。
 つまり現時点では、良性腫瘍なのか悪性腫瘍なのか、まったくわからない、という状態です。これはマルチーズ59才さんのケースが珍しいのではなく、この タイプの腫瘍を持つ方は全ておなじ状況におかれます。ですので、(1)良性か悪性かはわからないけれども、とにかく手術をして不安のタネを取り除いてしま うか、もしくは(2)経過観察を続けていき、良性か悪性かの推定ができるようになったら(例えば腫瘍がどんどん大きくなっていく、など)、改めて手術をす る、かのいずれかを選択することになると思います。
 マルチーズ59才さんは経過観察を選択しましたので、数ヶ月〜半年おきくらいに経過観察をおこない、腫瘍に変化が起きるのを待つことになります。マル チーズ59才さんの甲状腺腫瘍は、悪性か良性か判別ができない状態ですが、今すぐに手術を必要とするものではない、という状態です。不安になるお気持ちは よくわかりますが、もうしばらく甲状腺腫瘍の動向を見て、それでも不安ならば病院を変えるのもよいでしょう。しかし別の病院へ移ると、その病院でも経過観 察がゼロから始まる可能性がありますのでご注意を。



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ひぃーちゃんさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月17日(木)21時37分54秒

 担当医から、「少し様子を見る事もできる」し、「心配なら取る事もできる」と言われている状況下で、ひぃーちゃんさんが「手術しないで済むなら」と強く 考えているならば、今は手術せずに経過観察で過ごされるのがよいと思います。しかし様子を見るのも「少し」の間であって、今後何十年も経過観察でよい、と いう訳にはいかないと思います。確かに、すぐには死には繋がらない癌ですが、放置し続けると命を脅かすことになるでしょう。
 乳頭癌は頚部リンパ節へ転移しやすい癌でありますが、しかし転移したからといって余命が短くなる、というわけではありません。最終的にはご自身で手術す るか否か、よく考えて結論を出してください。



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細胞検査士様 投稿者:マルチーズ59才  投稿日: 4月15日(火)11時15分14秒

3月27日に濾胞性腫瘍が2〜3個あるとの診断を受けました
細胞診の結果はクラスV
濾胞上皮細胞の核には大小不同があり、クロマチンは軽度増加しています
follculr neoplasm の像であり皮膜へのinvassionの有無で
良悪性を判断するタイプとの事です

先生より手術にしますか経過観察にしますか?と問われましたが
判断材料が乏しく経過観察をお願いしました
再診は5月末 かなり後です
最近、不安が増し病院をかわるべきか迷っております
又、病状も理解できておりません
私はどのような甲状腺の病気なんでしょうか?
お時間のある時にお教え願えれば幸せです
よろしくお願い致します 







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いいのかな〜? 投稿者:ひぃーちゃん  投稿日: 4月11日(金)15時12分9秒

不安が軽くなればとおもい、初めての投稿です。昨年の九月から悩みの種です。精密検査で甲状腺に腫瘍が見つかり、そこから私の不安な日が始まりました。そ の腫瘍は、良性でした。しかし癌の疑いのあるものがエコーで見つかり、二つ細胞診検査をしてきましたが、うまく取れない様で乳頭がんの可能性と言う事で、 今年になり又細胞の検査。今度はろうほう種との事です。専門医を探し違う病院でみてもらい、五個の腫瘍があると言うことで、細胞検査師のすぐれた病院を紹 介してもらい、今度は麻酔を使ってたくさんの針をさし、結果は乳頭がんが何個か良性は1、6センチで、後は空けて病理検査してみないと解らないと言うこと で、全摘出でしょうとの事です。先月、大学病院の専門の先生にお会いしました。信頼できるいい先生でした。大きい傷が残る手術ですから、まだお若いので
少し様子を見る事もできますし、心配なら取る事もできます。考えてからの結論でいいですよと言われました。直接、死に繋がる癌でないのでリスクの方が大き いと言う事のようです。私は、即答でした。今、手術しないですむならそうしたと!!次の検査は六月です。かなり、この病気の事は調べましたのでだいたい見 えてますが、掲示板をみたりしてますと、リンパ等の転移や、再発等の苦労をしてる方もいらっしゃるので、これでいいのかと、自分の判断に迷いがあります。 まさか、癌を様子見る事になるとは・・・病院通いもいささか疲れました。



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細胞検査士様 投稿者:紅玉りんご  投稿日: 4月 8日(火)20時08分40秒

早速あたたかいご返事いただき、本当にありがとうございます。
熱は引かず、不安が増すなかで、本当に勇気づけられました。
明後日には手術していただいた病院にCTを取りに行くので、外来受付の看護師さんに
聞いてみようと思います。
今日は雨だし悪寒がするし体調が悪いと気力がなかなかわかないのですね・・・
体をあっためるものでも飲みながら、がんばります!



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細胞検査仕 様 投稿者:イチゴジャム  投稿日: 4月 8日(火)09時04分9秒

 お忙しいなかをこんなに早くご返事をいただき、ありがとうございます。担当医師になかなか訊けなかったことを丁寧に教えていただき、納得がいきました。 いろいろ考えすぎていたようですね。早く乳頭癌がみつかり摘出できたことをラッキーだと思い、しっかり今後の定期検査を受けます。本当にありがとうござい ました。



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紅玉りんごさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月 7日(月)21時45分15秒

 無事に回復されて何よりです。外照射を反復して受けると、どうしても急性放射線障害(炎症が主体)が出てしまうので、注意が必要です。白血球が2900 とのことで、だいぶ少ないのではないでしょうか。白血球は免疫力を反映しますので、免疫力が低下していると考えられます。今は昼はあたたかく、夜は寒いひ が続いていますので、風邪を引きやすいですし、実際に風邪が流行っています。抗生物質を服用して1週間以上経っても症状が改善されないようなら、肺炎など の重篤な感染症も考えられますから、再度病院へ行ってみてください。肺の転移巣が活発になったとしても、微熱や悪寒などの症状は出ないと思います。今はな るべく安静にして病状が悪化しないようにし、8月の内照射治療に向けて体力を蓄えておきましょう。


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イチゴジャムさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月 7日(月)21時34分47秒

 全体の腫瘍の大きさが4センチ、とのことで、エコー検査ではその4センチの腫瘍を中心に観察すると思います。問題は、なぜ3ミリの乳頭癌がエコーやCT で見つからなかったか?ですが、まずCTでは3ミリの腫瘍を見つけること自体が難しいかもしれません。一方エコーでは、すぐそばに4センチの腫瘍があるわ けですから、3ミリの影があったとしても気づかなかったことが予想されます。
 そもそも、エコーやCTでは甲状腺腫瘍の質的診断がほとんどできません。「甲状腺に○○センチの腫瘍がある」というところまでは判りますが、悪性か良性 かの判別は細胞診以上に難しいのが現状です。イチゴジャムさんが受けた穿刺細胞診では、4センチの腫瘍に刺さっているわけで、当然3ミリの乳頭癌は診断で きるはずがありません。
 他の方が「数ミリの甲状腺腫瘍が見つかった」という報告が多いのは、甲状腺の中にはその数ミリの腫瘍しかないために、その数ミリの甲状腺腫瘍が所見とし て報告されるからだと思います。イチゴジャムさんのように、4センチもの大きな腫瘍があって、その近くに数ミリの結節があったとしても、主病変は4センチ の腫瘍となり、それを臨床に報告するのが通常だと思います。ですので、総合病院だからという訳ではなく、医師の技量という訳でもありませんので、あまり不 安にならないでください。逆に、数ミリしかないうちに乳頭癌を摘出できてラッキーと思ってくださいね。なお、「病理解剖」ではなく「病理組織診断」が正し い用語です。



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微熱が続き・・・ 投稿者:紅玉りんご  投稿日: 4月 7日(月)17時19分12秒

細胞検査士さま

ご無沙汰しております。年末に「りんご」ネームで投稿した者です。
甲状腺全摘後、年明けて30回の術後照射を2月末で終え、
おかげさまで急性的副作用ののどの炎症(飲み込めない!)
や皮膚炎(一皮剥けた)もようやくおさまってきました。
放射線治療でのダメージから一か月、ようやく体調も戻ってきたと思った矢先、
先週より1週間以上微熱と悪寒に悩まされています。
おかげで桜も見逃してしまいました。
たまたま微熱五日目の先週末に主治医の診察があったので相談したところ
風邪ひいたのかも・・しばらく様子をみるようにとのことでした。
一週間以上も微熱が続くなんて今まで経験がないので、肺の転移部分が
暴れだしたのでは・・?なんて心配になっています。
とりあえず近くの病院を受診し、抗生物質をいただいてきたので
飲んで様子をみたいとは思います。
なかなか元気いっぱいには戻れないな・・・と嘆息。
八月にアイソトープ治療が決まりまして、なんとかそれに向けて
体調を整えたいです。
微熱が続くのは白血球が2900くらいに減ったのも関係してますか?
直接病理検査とは関係ない質問ですみません。



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細胞検査士様 投稿者:イチゴジャム  投稿日: 4月 6日(日)23時46分59秒

はじめまして、イチゴジャム(50歳・女性)と申します。以前テープのことでこちらの掲示板へ投稿したことがあります。1月に人間ドッグで左の甲状腺の腫 瘍が見つかり、血液検査でサイログロブリンが1100で悪性の可能性があるといわれました。その後のCTやエコー、穿刺細胞診では、良性でしたが、腫瘍 が、4センチと大きいので左甲状腺の摘出手術を3月5日に受けました。退院後3月27日に病理解剖の結果がでて、腫瘍全体としては、良性でしたが、別のと ころに3ミリの乳頭癌がありました。乳頭癌は、1センチくらいまでは、そのまま様子をみるくらいなので摘出もしているのでそんなに心配することはないとい われました。これからは、2ヶ月後に血液検査をしてホルモン等に異常がなければ、半年に1度定期検査をうければいいといわれました。病理の結果がでるまで 2ヶ月の間、良性か悪性かずーと不安でしたので、全体として良性といわれほっとして帰ってきました。2、3日たつと、3ミリの乳頭癌が、なぜCTやエコー でみつからなかったのかと疑問に思えてきました。こちらの掲示板をみていると検査で2ミリとか3ミリのものが、手術前でも発見されておられるようです。私 は、甲状腺の専門病院ではない総合病院だからなのかと思い、今後の定期検査も心配になってきています。数ミリ単位での乳頭癌の発見は、医師の技量なので しょうか?それとも病理解剖でないとわからないものなのでしょうか?お忙しいと思いますが、お答えいただけたら幸いです。



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細胞検査士様 投稿者:funasan  投稿日: 4月 6日(日)23時24分47秒

的確なアドバイスありがとうございました。

私は今まで、「甲状腺ガン」を少し安易に考えていたようです。
自分の年齢(56才)、男性、リンパ節転移の多さ、家族歴(母が乳頭ガン)等を
考え、再発を前提にしっかりフォローしていきたいと思います。

リンパに再度再発しても、また、反対側の甲状腺に再発しても、
それがすぐ「死」につながるものではないようなので、
ここは、じっくり腰をすえて自分の病気と付き合っていきたいと思います。

主治医以外に、冷静に自分の状況を説明してくれる専門家がいると、
本当に助かります。
細胞検査士様、重ねてありがとうございました。
この掲示板は本当に役に立ちます。
皆様、頑張りましょう。




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愛犬ZEROさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月 6日(日)22時46分4秒

 無事、退院おめでとうございます。手術後まもないうちは違和感も多いと思いますが、しばらくは安静にしていたほうがいいでしょう。無理は禁物ですから、 徐々に日常生活のなかでリハビリを兼ねて身体を動かしていけば大丈夫でしょう。今後も定期検査は忘れずに受けてくださいね。



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あやさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月 6日(日)22時41分2秒

 リンパ節転移の手術は、できた場所によって異なります。ごく表面に近い部分のリンパ節であれば外来手術レベルで、部分麻酔にて切除できます。しかしほと んどの場合は、funasanさんの投稿にあるように、甲状腺を切除する場合と同じ手術方法が選択されます。というのは、甲状腺癌が転移するリンパ節のほ とんどは甲状腺の周囲にあるため、全身麻酔にて数時間程度の比較的大きな手術になることが多いと思います。
 特にU番リンパ節は、反回神経のすぐそばに位置しているため、U番リンパ節の切除の際は(甲状腺切除の場合と同様に)反回神経麻痺の可能性があります。 またリンパ節切除の手術の際は、甲状腺切除の時に皮膚を切開した場所と同じ場所にメスを入れる場合が多いので、傷跡がさらに増えるケースは少ないと思いま す。しかし、いちど手術した場所に再度メスを入れることになるので、手術後に首の違和感を強く訴える方が多いことも事実です。



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funasanさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月 6日(日)22時27分25秒

 結論から言えば、頚部リンパ節をひとまとまりに切除したとしても、再発の「可能性」あり、と答えざるを得ません。次に転移(再発)する場所はどこか?は わかりませんが、右側のリンパ節への転移が多かったことから考えて、反対側のリンパ節や甲状腺から離れた場所にあるリンパ節への転移、または残った甲状腺 からの再発も含めてフォローアップしなければなりません。
 もう再発しないかもしれませんが、次に再発する部位が予想できませんから、いろいろなケースを想定して定期検査に臨むことが肝要です。



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細胞検査士様へ 投稿者:愛犬ZERO  投稿日: 4月 6日(日)00時14分9秒

こんばんは。3月28日に手術し、4月5日に無事退院致しました。今回の手術ですが、結局、左半分の甲状腺は残しておく事となりました。右側鎖骨上のリン パ節のみとってもらいました。一応、周りには転移してなく、「1つだけでした」と。今は、肩がつっぱってて腕が上がりにくい状態です。気長に元の体に戻っ てくれるように、身体を動かしていきたいと思っています。色々と、この掲示板・細胞検査士様のレスに励まされ勉強させて頂きました。有難うございました。 感謝感謝です。



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(無題) 投稿者:あや  投稿日: 4月 5日(土)21時06分3秒

funasanさん、参考になりました。ありがとうです。過去の掲示版みていたら、外来で、リンパ切除したって、書いてあったので、外来で切除できるのか な?・



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あやさんへ 投稿者:funasan  投稿日: 4月 4日(金)23時25分24秒

首のリンパ節の摘出手術を受けたfunasanと申します。

私の場合は3月4日手術、3月11日退院で、
片側甲状腺摘出手術の時と全く同じ入院期間でした。
また、OPについても同じような気がしました。

頸部リンパ節は気管から離れているためか、
術後の声の出具合とか、飲食物の飲み込み安さが
甲状腺手術の時より断然楽でした。
しかし、首を広範囲に手術してますので首を動かすたびに痛みます。
術後の痛みは今回の方が強いです。




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細胞検査士様へ 投稿者:あや  投稿日: 4月 4日(金)22時48分52秒

リンパ節転移の場合、リンパ節切除って、何日位に入院するんですか?どんなOPするんですか?



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腎性尿糖と甲状腺機能は関係する? 投稿者:かたつむり  投稿日: 4月 3日(木)19時49分1秒

2年前に結節性甲状腺腫、1年前から潜在性甲状腺機能亢進症と
診断されています。
腫瘍と直接関係ない質問ですみません。
先日高熱で救急病院を受診し検査したところ、尿糖が出ていました。
初めてです。妊娠中も尿糖が出たことはありません。
血糖値は正常だった(数値までは教えてもらえなかった)ので
「風邪による一過性の腎性尿糖だろう」とのことでした。
甲状腺機能亢進で糖尿病になることがあると聞きましたが
腎性尿糖と甲状腺機能は関係するのでしょうか?




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細胞検査士様へ 投稿者:funasan  投稿日: 4月 3日(木)13時16分8秒

ご丁寧な返信ありがとうございました。

自分の置かれている状況がよく分かりました。
「リンパ節転移(再発)を繰り返す可能性が高い」
ことを肝に命じ、しっかりフォローアップしていきたいと思います。

重ねて、質問で恐縮ですが、1回目の手術で気管周囲のリンパ節郭清、2回目(今回)の手術で右側頸部リンパ節を「ひとまとまり」として郭清しました。右肩 にあるリンパ節はそのままです。
「ひとまとまり」として郭清したので、私はもう右頸部リンパ節からの再発はないと思っていました。しかし、細胞検査士さんが他で書かれているように「首に はリンパ節が大小合わせて数十〜百個近くある」のであれば、「ひとまとまり」として頸部リンパ節郭清しても、尚、残っているリンパ節もあり、そこからの再 発も考えられるということでしょうか?それとも、次は肩のリンパ、または、反対側(左)の甲状腺とリンパ節からの再発となるのでしょうか?

もちろん再発しないことを切に願っていますが、悪い予想も頭に入れながら、ベストを尽くしたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
ありがとうございました。



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funasanさんへ 投稿者:細胞検査士  投稿日: 4月 3日(木)11時29分40秒

 頚部リンパ節に関して、funasanさんとトラオさんの大きな違いは、funasanさんの場合は「頚部リンパ節に広範囲に渡って転移していた」です が、トラオさんの場合は「リンパ節は全て取り除き、転移がなかった」という点です。1個でも頚部リンパ節に転移があれば、今後転移が広がっていく可能性は 高く、逆にひとつも転移がなければ、今後転移する可能性は低いと考えます。
 頚部リンパ節の番号は、T・U・V・W・・・というように、数字が大きくなるにつれて甲状腺から遠ざかっていきます。つまり、番号の大きい頚部リンパ節 に転移があったということは、甲状腺からかなり離れたリンパ節へ転移している、と解釈できます。funasanさんの投稿からは何番リンパ節まで転移が あったのかわかりませんが、転移を認めたリンパ節の数も多いですし、今後、リンパ節転移(再発)を繰り返す可能性が高いと思われます。
 45歳未満で女性、という条件であれば、予後は非常によい、という研究データがあります。実際、臨床進行期分類でも45歳を境にステージ分類の方法が異 なります。統計学的に45歳を超えると治療に対する感受性が低下することが知られており、治療が難しくなるために予後が悪くなると解釈せざるを得ません。 女性と男性では、男性のほうが悪性度が高い傾向にあるという報告もあります。しかし、これらはあくまでも統計学的な観点での話しに過ぎませんので、 funasanさんの甲状腺癌がタチの悪いものなのか否か、等は、実際は治療を受けてみないとわかりません。
 今後は、もし再発しても早期のうちに発見できるように十分な経過観察を行い、フォローアップしていくのがよいと思います。



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細胞検査士さまへ 投稿者:サンウ  投稿日: 4月 2日(水)10時55分11秒

細胞検査士さま、リンパ節の穿刺細胞はしております。癌ということです。私のように4年も大事にそのままなのは良くないのですね。お忙しい中アドバイス有 難うございます。



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細胞検査士様へ 投稿者:funasan  投稿日: 4月 1日(火)16時50分46秒

はじめまして、funasan(56才、男性)と申します。

細胞検査士さんのコメントはいつも非常に参考になり、また、勇気づけられます。

3月25日付けの、細胞検査士さんからトラオさんへの返信の中にあった、
「甲状腺からかなり離れた首筋のリンパ節に癌が転移することはまず考えられません」
について、おたずねしたいと思います。

以下、私の病歴です。
2006年6月 PET検査で甲状腺乳頭ガン(右側のみ、20ミリ、リンパ節異常なし)が発見。            
2006年9月 「右側甲状腺切除と気管まわりのリンパ節隔清」手術実施。 病理検査の結果、切除した気管まわりのリンパ節に転移(3/3)がありました。
2007年12月 右側頚部リンパ節にガン転移(1個)が発見
2008年3月4日 右側頚部リンパ節隔清手術実施
2008年3月11日 退院。

術式として右側頚部リンパ節を「ひとまとまり」として切り取ったということです。
切除した頸部リンパ節は厚さ1〜2ミリの薄い膜状に広げられていて、縦14p横5pぐらいでした。その一番下方に大きめの金時豆2個(色は黒)のガンがあ りました。それ以外は薄い膜のままで、リンパ節があるのかどうかも分からない薄い膜状だったそうです。(妻の感想)

病理検査の結果、広範囲にガンが転移してました。右側頚部リンパ節の上方部分(2/21)中央部分(2/4)下方部分(4/4)下部後ろ側(0/2)とい う結果でした。転移のパーセントで表せば、上方部分(10%)中央部分(50%)下方部分(100%)というように、甲状腺に近い部分から順番に遠くへ転 移していっている様子が分かります。

上方部分(2/21)の転移を考えると、細胞検査士さんの言われる「甲状腺からかなり離れた首筋のリンパ節に癌が転移することはまず考えられません」に運 悪く該当しているのでは?と考えてしまいます。私の母が甲状腺乳頭ガンで肺まで転移してますので、私の場合も「穏やかな乳頭ガンの中でも悪い部類」に属し ているのか?と心配になってきました。

細胞検査士さんは私の病理検査の結果を見て、どう思われますか?

お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。




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