ショスタコーヴィチは昔嫌いだったが、今はそれほど嫌いでもない。
なぜ昔は嫌いだったのか。それは当時知っていたショスタコーヴィチの曲は交響曲第5番だけで、それがどうも肌に合わなかったからだ。
しかしそのあと、室内楽を聞いてみて感想が変わった。ピアノと弦のための五重奏曲やチェロソナタには、ぬくもりが感じられた。弦楽四重奏曲は厳しさもある反面、ユーモアも豊富だ。ピアノ協奏曲第1番はピアノのほかはオーケストラが弦楽だけでそれにトランペットが1本と変わった編成ですっきりとした語り口が気に入った。そして、自分で弾いて楽しいのが24の前奏曲とフーガだ。楽しいといっても完璧に弾けるわけではないけれど、第4番、第7番、第12番、第24番は練習して来た。そして今更ながら、残りの曲も少しずつ練習したいと思うようになった。第15番は一番最後にとっておくとして、次に何を練習するか、考えることが楽しみだ。