指し手と盤面の表記法

作成日 : 2020-06-20
最終更新日 :

指し手と盤面の表記法

fen, Sfen

fen はもともとチェスの盤面の表記法で、Forsyth-Edwards Notation から来ている。 将棋の文脈で fen というと、将棋の盤面を fen に適用したものを指すのだと思われる。 また、sfen という表記も流通しているが、これは将棋に対しての表記を s ということばで強調したのだと思われる。

チェスに対する FEN は https://ja.wikipedia.org/wiki/Forsyth-Edwards_Notation を見てほしい。これをもとに、将棋の初期盤面は次の通り表されることと合わせて、内容を見よう。

lnsgkgsnl/1r5b1/ppppppppp/9/9/9/PPPPPPPPP/1B5R1/LNSGKGSNL b - 1
または
sfen lnsgkgsnl/1r5b1/ppppppppp/9/9/9/PPPPPPPPP/1B5R1/LNSGKGSNL b - 1

上記の例で sfed という文字列がある場合は、sfen であることの強調であり、 これを確認すれば削除してよい。削除したあとでは、sfen は空白で分かれる 3 つのフィールドに分かれる。 1. 駒配置、2. 手番、3. 持ち駒. 4. 通常の手数。 あとの文字を見よう。まず最初の lnskgkgsnl は、後手の1段目である。9筋から : lance (香車)、 knight(桂馬)、silver(銀将)、gold(金将)、 king (王将)とならび、あとは左右対称である。 スラッシュのあとは8段めである。数字の1は空白を、r は rook(飛車)を、 次の 5 は続けての筋が5回空白であること、 を表す。次の b は bishop(角行)を、そして次の 1 は空白を表す。 さらにスラッシュのあとは pawn(歩兵)が9枚並ぶ。 以上が相手陣の初期配置である。4段め、5段め、6段めはどのマスにも駒がないので 9 が並ぶ。 次に7段目が自陣である。自陣の駒は大文字で表すこと以外は敵陣と同じである。

なお、成駒は駒の前に+が付される。

次のフィールドは局面に手番が先手か後手かを表し、先手ならば black が、 後手ならばwhite が表記される。次は - となっているが持ち駒が先手後手ともにないことを表していて、 持ち駒があれば、先手持ち駒ならば大文字で、後手持ち駒ならば小文字で、合わせてひとつのフィールドとして表される。 次の数字は手数で、手番である先手が指したとしてそのときの手数である。

まりんきょ学問所将棋の部屋 > 指し手と盤面の表記法


MARUYAMA Satosi