本書カバーから引用する。
信号処理の重要なツール、 「ラプラス変換」と「z 変換」の使い方を豊富な例とともにまとめました。
本書はラプラス変換と z 変換を同じ章で並行して説明する方式をとっている。この方式はいいと思う。
p.72 では複素関数を実数部と虚数部に分解する式がある。
いま,複素関数 `x(t)` を実数部 `fr(Re){x(t)}` と虚数部 `fr(Im){x(t)}` に分解して、(後略)
この `fr(Re)` と `fr(Im)` というフラクトゥールの文字が初心者にはわかるだろうか。 ラプラス変換の文字の \( \mathcal {L} \) は説明があるのに、このフラクトゥールの説明がないのは少々不親切だ。
JavaScript でラプラス変換ができるスクリプトを作ってみた。
p.34 上から 7 行目は`x(t)` が得られるということなるである.
とあるが、《`x(t)` が得られるということになる.》でいいだろう。
p.117 中ほどで展開係数 `c_1` と `c_2` の算出するために,
とあるが、《展開係数 `c_1` を `c_2` の算出するために,》がいいと思う。
数式はMathJax で表示している。
書名 | 今日から使えるラプラス変換・z 変換 |
著者 | 三谷政昭 |
発行日 | 2011 年 9 月 30 日 第1刷 |
発行 | 講談社 |
定価 | 2300 円 (税別) |
サイズ | p231 21cm |
ISBN | 978-4-06-155661-4 |
NDC | 413.56 |
その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |
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