三谷政昭 : 今日から使えるラプラス変換・z 変換

作成日 : 2022-02-15
最終更新日 :

概要

本書カバーから引用する。

信号処理の重要なツール、 「ラプラス変換」と「z 変換」の使い方を豊富な例とともにまとめました。

並行した説明

本書はラプラス変換と z 変換を同じ章で並行して説明する方式をとっている。この方式はいいと思う。

実数部と虚数部

p.72 では複素関数を実数部と虚数部に分解する式がある。

いま,複素関数 `x(t)` を実数部 `fr(Re){x(t)}` と虚数部 `fr(Im){x(t)}` に分解して、(後略)

この `fr(Re)` と `fr(Im)` というフラクトゥールの文字が初心者にはわかるだろうか。 ラプラス変換の文字の \( \mathcal {L} \) は説明があるのに、このフラクトゥールの説明がないのは少々不親切だ。

JavaScript でラプラス変換ができるスクリプトを作ってみた。

誤植

p.34 上から 7 行目は`x(t)` が得られるということなるである. とあるが、《`x(t)` が得られるということになる.》でいいだろう。

p.117 中ほどで展開係数 `c_1` と `c_2` の算出するために, とあるが、《展開係数 `c_1` を `c_2` の算出するために,》がいいと思う。

数式表示

数式はMathJax で表示している。

書誌情報

書名今日から使えるラプラス変換・z 変換
著者三谷政昭
発行日2011 年 9 月 30 日 第1刷
発行講談社
定価2300 円 (税別)
サイズp231 21cm
ISBN978-4-06-155661-4
NDC413.56
その他越谷市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi