ジェイソン・ローゼンハウス+ローラ・タールマン:「数独」を数学する

作成日 : 2023-07-24
最終更新日:

概要

副題は世界中を魅了するパズルの奥深い世界

数学

数独を特に数学は必要ない、と言われることがある。これにはちょっとばかり異論がある。代数や幾何や解析といった分野の数学は(数独を解くためだならば)必要ないが、論理や推論という数学の基本は使うことになる。 だから、数独を解くのに数学は「ほとんど」必要ない、というのが正しいと思う。本書の p.343 では、次のように主張している。

数独は、局所的な数学である。数独パズルを解くのを楽しめれば、数学を楽しんでいることになる。数独パズルについて、 当然の質問をいくつか投げかけることで、必然的に、組み合わせ論や数論、代数の主要な考え方へと導かれる。

本書では、バーンサイドの補題が出ているのには驚いた。なお、通常は「バーンサイドの定理」として言及される。

訳文

p.166 の左から3行目から1行目、ひとつめは、左上から右下にかけての対角線に鏡映させる(中略)。(行列に詳しければ、この操作が置換と同じであることに気づくだろう)。 ここでいう置換とは、おそらく《転置》ではないか。

書誌情報

書名 「数独」を数学する
著者 ジェイソン・ローゼンハウス+ローラ・タールマン
訳者 小野木明恵
発行日 2014 年 10 月 7 日 第1刷
発行元 青土社
定価 3900 円(本体)
サイズ A5版 234 ページ
ISBN 978-4-7917-6827-1
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