第 1 部「ルービック・キューブ免許皆伝」と第 2 部「数学パズル」からなる。
私がルービックキューブを手にしたのは、ちょうどルービックキューブが流行した 1980 年から 1981 年のころだった。 父が興味本位で買ってきてくれたことを覚えている。私は独力で 1 面だけ完成する方法を試行錯誤の上探した。父は解法には全く興味がなく、 どのような仕組みでキューブができているかを知りたがっていて、じっさい本書の p.91 に述べてある方法で(こちらも独力で)構造をさぐりあてたのだった。
第 1 部はルービック・キューブに関する解説である。著者による単行本「ルービック・キューブ免許皆伝」の再録に、 著者が雑誌「数学セミナー」に寄稿した「ルービック・キューブによる群論入門」を追加したものである。この第 1 部のまえがき(p.3)には次のように書かれている。
本文は,天,地,人の巻と,虎の巻 (1),(2),(3) より成る.
天の巻では,用語や記号の使い方を解説する.したがって,地の巻以下を正しく理解していただくために, まず天の巻を読んでおいていただきたい.
(中略)
虎の巻は,実戦の手引きである.(1) 1 面完成術,(2) 2 面完成術,(3) 6 面完成術は,それぞれ独立していて, いうれも天の巻に続いて,すぐに取り掛かれるようになっている.とくに,(1) は,天の巻を読まないでも,理解できるように書いたつもりである.
(1) 1 面完成術を見たが、やはり天の巻を読むのが理解しやすいと思う。
数式は MathJax で記述している。
書名 | ルービック・キューブと数学パズル |
著者 | 島内剛一 |
発行日 | 2008 年 5 月 20 日 第 1 版 第 1 刷 |
発行元 | 日本評論社 |
定価 | 1900 円(本体) |
ISBN | 978-4-535-78537-3 |
その他 | 川口市立図書館で借りて読む |
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