「まえがき」より引用する :
線形代数の起源の一つは幾何学にある. この本では,射影空間の幾何学を通じて,線形代数から幾何学への橋渡しをすることを目標とする.
本文には各所で問があり、巻末には解答がある。参考文献もある。
巻末の解答には、ヒント程度のものもある。たとえば、次の問と解答がある。
(p.37) 問 1.5.10 `{w_1, ldots, w_n}` が `V` の基底ならば,`{w_(i_1) ^^ cdots ^^ w_(i_r)}_(i_1 lt cdots lt i_r)` は `{:^^^:}^r V` の基底になることを証明せよ.
(p.200) 命題 1.5.4 と同様である.
ここで途方にくれた。命題 1.5.4 はなく、その代わりに p.35 に補題 1.5.4 がある。
(p.35) 補題 1.5.4 `{w_1, ldots, w_n}` が `V` の基底ならば,`{w_i ^^ w_j}_(i lt j)` は `{:^^^:}^2 V` の基底になる.
補題 1.5.4. の証明を見るとなるほどと思うが、`r` が任意の自然数のときに同様の議論が私にはできない。
このページの数式は MathJax で記述している。
書名 | 射影空間の幾何学 |
著者 | 川又雄二郎 |
発行日 | 2002 年 12 月 15 日 初版第 2 刷 |
発行元 | 朝倉書店 |
定価 | 3600 円(本体) |
サイズ | A5版 224 ページ |
ISBN | 4-254-11591-1 |
その他 | 草加市立図書館にて借りて読む |
まりんきょ学問所 > 数学の本 > 川又雄二郎 : 射影空間の幾何学