カバーから引用する。円周率をめぐって人類の格闘を魅力たっぷりに描いた本。
私は昔、本書のもとになった「岩波科学の本 πの話」を、図書館で借りて読んで、面白く読んだ。 その後懐かしくなって、この本を借りて読んだ。 読み通してみて、私はいったいこの本のどこを面白いと感じたのだろう、と不思議に思った。 もちろん、今読んでみても面白いのだが、昔面白かった箇所がどこか、どうしても思い出せない。 積分記号が出てくるところだろうか。そんなことはない。私は小学生や中学生で微積分を知るような早熟ではない。 ではヒッピアスの曲線が紹介されるところだろうか。いや、ヒッピアスの曲線など、私は覚えていない。 となると、π の近似値を連分数で得るところだろうか。そんなような気がした。すると、 ませたガキだったのかもしれない。もっとも、今の私が、本書で一番好きなところは、 p.170 のコラム「人間はみなハゲである」かもしれない。
なお、この書評とはいえない、たわごとを書いたのが 3 月 14 日である。 これも何かの縁であろう。
書名 | π の話 |
著者 | 野崎昭弘 |
発行日 | 2011 年 2 月 16 日 第1刷 |
発行所 | 岩波書店 |
定価 | 900 円(本体) |
サイズ | 文庫版 |
ISBN | 978-4-00-603211-1 |
NDC | 414 |
その他 | 岩波現代文庫、越谷市立図書館で借りて読む |
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