名取亮(編):数値計算法

作成日 : 2023-05-19
最終更新日 :

概要

「まえがき」から引用する。

本書の特徴は,明示していないが,1章から6章までを基礎編とし, 7,8章を更に高度な内容の応用編として,2部後世になっていることである.

Scilab で検証できるか

第1章のはじめに、ザッと目を通したら,できれば MATLAB や Mathematica,あるいは自作のプログラムでコンピュータを使ってみてほしいとある。 私は MATLAB も Mathematica も持っていないので、Scilab で同様のことができるか試してみた。なお、Scilab ではアルゴリズムの詳細については情報がないようだ。

まず第1章の線形方程式と固有値について、Scilab でできることは、普通の連立一次方程式を解く linsolve のほかに、umfpack という非対称疎行列を解くためのパッケージが用意されている。 固有値については、spec という行列とペンシル(行列束)の固有値を求める関数があるほか、eigs という、最大固有値(の上位6個)を計算する関数や、svd という特異値分解を行なう関数がある。

第2章の補間と近似については、本書で取り上げられたラグランジュ補間やニュートン補間、パデ近似がどれも Scilab にはない。スプライン補間や最小二乗法については各種用意されている。

第3章の数値積分については、本書で取り上げられた各種数値積分公式は残念ながら Scilab にはない。

第4章のフーリエ変換については、Scilab で用意されている。

数式の記述

数式は MathJax を用いている。

書名 数値計算法
編者 名取亮
著者 長谷川秀彦・櫻井鐡也・桧山澄子・周 偉東・花田孝郎・北川高嗣
発行日 1998 年(平成 10 年) 9 月 20 日 第1版第1刷
発行元 オーム社
定価 2400 円(本体)
サイズ A5 版
ISBN 4-274-13153-X
備考 草加市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi