新井 仁之 : 線形代数 基礎と応用

作成日 : 2022-02-07
最終更新日 :

概要

「はじめに」から引用する。

本書は「線形代数は有限個のデータを扱う数学である」という視点に立脚して, 線形代数の入門的な事柄からはじめ,いくつかの有用な応用例あるいは応用の原理が書いてある.

厚い本

この本は厚い。552 ページもある(本文+さくいんは 537 ページ)。線形代数の厚い本というと、 邦書では 424 ページある長谷川浩司の「線型代数」(日本評論社) が思い浮かぶが、それより 100 ページ以上多い。これよりページ数で上回るのは 448 ページの加藤文元監修「チャート式シリーズ 大学教養 線形代数」(数研出版)や 458 ページの松坂和夫 「線型代数入門」(岩波書店)などがあるが、内容はわたしにはわからない。 ちなみによく引用される佐武一郎の「線型代数学」(裳華房)は 354 ページ、 齋藤正彦の「線型代数入門」(東京大学出版会)は 292 ページである。 もっというと、サージ・ラングの「線形代数学」の邦訳は(文庫本で)288 ページ + 272 ページ、 ギルバート・ストラングの「線形代数イントロダクション」の邦訳は 640 ページある。

これだけのページ数で 4000 円はお買い得だと思うのだが、今は手に入れるのが難しいようだ。

索引

内容が多いだけに、索引が弱いと思う。たとえば、「クラメルの公式」が索引にはないが、本文 p.104 にはある。

書誌情報

書名線形代数 基礎と応用
著者新井 仁之
発行日2006 年 5 月 25 日 第1刷発行
発行元日本評論社
定価4000 円(本体)
サイズA5 判 552 ページ
ISBN4-535-78519-8
備考草加市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi