ジェレミー・J・グレイ:ヒルベルトの挑戦 |
作成日: 2015-09-19 最終更新日: |
副題は「世紀を超えた 23 の問題」。
私はただの数学鑑賞者だが、pp.184-185 の図など、多くの図形が掲載されていて美しい。
数学は、思いのほか人の名前で示される用語が多い分野だ。たとえば、関数解析における空間は、バナッハ空間とかヒルベルト空間とか、 名前で呼ばれている。なぜ「完備空間」とか「ノルム付き完備空間」と呼ばないのか不思議に思っているが、 そんなことより研究を先にするのが先だろう。
また、新たな概念や抽象化された概念は、人の名前とは関係なく、その概念に近い意味をもつ単語から派生して命名される。 たとえば、イデアルという概念などはその一例だろう。 さて、この本を読んでみて「シチギー」ということばに初めて出会った。syzygy と綴るこのことばは、英語流ではシジジーと読むようだ。 このシチギーは、不変式論で出てくるらしいが、よくわからない。
それにしても、ヒルベルトは数学のなかで多くの分野を見渡せる人だったのだと思う。
書 名 | ヒルベルトの挑戦 |
著 者 | ジェレミー・J・グレイ |
訳 者 | 好田 順治、小野木 明恵 |
発行日 | 2003 年 11 月 30 日(第1刷印刷) |
発行元 | 青土社 |
定 価 | 2800円(本体) |
サイズ | A5 |
ISBN | 4-7917-6079-4 |
備 考 | 南越谷図書館で借りて読む |
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