「まえがき」より引用する。
本書では,コンピュータのモデルを扱う.
pp.78-79 では日本の暦について、次のように述べられている。
日本の時刻は,24 時間制でなく,12 時間制であった.十二支を時刻に対応づけして,1 刻が 2 時間にあたる. 王朝時代は定時法で,季節にかかわらず単位時間である 1 辰刻の長さは 1 時間と変わらない. (中略)しかし江戸時代には,日の出から日暮れまでをほぼ等分に刻む不定時法が広まった.このとき,季節によって単位時間の長さが異なる. (中略)日本でも平安時代頃から数百年は,中国から輸入した定時法を採用していた.
ここを読んでいて、あれ?と思った。小西甚一の「古文の読解」では、 源氏物語の世界は定時法ではなく不定時法だと書いてあった。源氏物語は平安時代に書かれたもので、描かれている世界も平安時代を背景とするものだろう。 となると、平安時代は定時法だったのだろうか、不定時法だったのだうか、わからなくなった。
誤植などは下記を参照のこと。
https://web.archive.org/web/20070915163547/http://web.sfc.keio.ac.jp/~arith/mibk/mibk.html
数式記述は ASCIIMathML を、 数式表記は MathJax を用いている。
書名 | コンピュータの思考法 - 計算モデル - |
著者 | 有澤誠 |
発行日 | 2004 年 9 月 25 日 初版第 1 刷 |
発行元 | 朝倉書店 |
定価 | 2600円(本体) |
サイズ | A5 判 148ページ |
ISBN | 4-254-12763-4 |
その他 | 草加市立図書館で借りて読む |
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