「はじめに」から引用する :
(前略)この本では,これまでくわしく教えられる機会の少なかった,複素数のもついろいろな側面について理解を深めることを目的に書かれたものである.
複素数は高等学校数学で2次方程式の解の拡張として初めて学んだ。これは、本書の「はじめに」にあるとおりだ。そして、複素数の基本的理解が得られぬまま、
大学にいって複素関数論にいきなり入ってしまい、難儀した。これも本書の「はじめに」にあるとおりだ。だから、
確かに本書のように、複素数のもついろいろな側面
を学べる本書が大学時代にあればよかったのかもしれない。
私は古い人間だから、高校の時は複素平面をやってこなかった。とはいっても、私より古い人間や私より新しい人間は、高校で複素平面を学んできているので、大丈夫だろう。
実際、本書では複素数の幾何的側面も解説があり、本書の「はじめに」では実際、平面幾何の『9 点円の定理』などは複素数を使って証明するほうが簡単である
と述べている。
実際のその証明は、本書の p.75 以下にある。
このページの数式は MathJax で記述している。
書名 | 複素数への招待 |
著者 | 宮西正宜・増田佳代 |
発行日 | 1998 年 10 月 15 日 第1版第1刷発行 |
発行元 | 日本評論社 |
定価 | 2400 円(本体) |
サイズ | A5版 185 ページ |
ISBN | 4-535-78271-7 |
その他 | 草加市立図書館にて借りて読む |
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