まえがきより引用する:
この本は群の表現論とそれを用いた群上の調和解析の入門書です.
練習問題はない。
私は頭が弱いため、本書を読み通すことはできなかった。まえがきでは、
一応,微積分と線形代数の基礎知識をもっている人
となっているので、
私には微積分と線型代数の基礎知識がないのだろう。
第1章は調和解析の歩みと題して、歴史を振り返りつつさまざまな問題が提示される。
なお、数学者はすべて原綴(ただしロシア人などはラテン文字)なので、読み方が分からないとどうしようもない。
たとえば、p.34に定理(Marcinkiewicz)
とあるが、この多分人名と思われる名前が読めない。
おそらくマルチンキエヴィッチと読むのだろう。本書の pp.vi-vii には数学者年譜があるが、
Marcinkiewicz の記載はない。インターネットで Macinkiewicz mathematician で検索すると、
Józef Marcinkiewicz の記載が見つかる。この数学者であれば、生没年が 1910-1940 とわかる。
Wikipedia には Marcinkiewicz interpolation theorem とあり、
本書に Marcinkiewicz の補間法について記載があるので、
まずこの人でまちがいないだろう。
このページの数式は MathJax で記述している。
書名 | 群上の調和解析 |
著者 | 河添健 |
発行日 | 2000 年 4 月 20 日(初版第1刷) |
発行元 | 朝倉書店 |
定価 | 3300円(税別) |
サイズ | A5版 186 ページ |
ISBN | 4-254-11551-2 |
NDC | |
その他 | 草加市立図書館にて借りて読む |
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