「まえがき」から引用する。
本書はグラフ理論の最先端の研究の全貌を鳥瞰していただくための速習本ということになります.
pp.10-12 にかけて、離散数学が共同研究が盛んな理由が説明されている。著者は、
これは Erdős の研究に対する思想によるところが大きいと考えられる.
と書き出し、共同研究による論文の著者の順番を貢献度の多い順に並べる他分野を例に挙げたのち、
そのようなとき(貢献度の高い順番を判断するのが困難なとき)に,無理矢理に納得のいかない序列をつけるより,
むしろいっそのこと,共同研究者全員を alphabetical order に並べた方がスッキリして平穏が保てるのではないかと,
この分野の強力な牽引者の一人である Erdős が提案した.
と結んでいる。なるほど、と感心した。
書名 | グラフ理論最前線 |
著者 | 秋山仁 |
発行日 | 1998 年 9 月 1 日(初版第 1 刷) |
発行元 | 朝倉書店 |
定価 | 2200 円(本体) |
サイズ | A5 版 119 ページ |
ISBN | 4-254-11420-6 |
NDC |
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