カバー扉より「スツルム-リウビル型と呼ばれる 2 階錠微分作用素の固有値問題をテーマとして取り上げる.」
「まえがき」から引用する
著者の一人は,(中略)M. G. Krein による Strum-Liouville 作用素のスペクトル理論に興味をもち, 関連論文を集中的に勉強した.(中略)第 5 章までの内容は,Krein もしくはその周辺の数学者, とりわけウクライナのオデッサおよびハリコフに拠点を置く関数解析研究者の研究の影響を強く受けて書いた. 読者にそのエッセンスが少しでも伝われば著者の喜びとするところである.
M. G. Krein (Марко Григорович Крейн ウクライナ語)とはソビエト連邦の数学者。キエフ(キーウ)に生まれ、 オデッサ(オデーサ)で没した。関数解析におけるクレイン=ミルマンの定理などに名を残している。 私は頭が弱いからこの本の内容は理解できないが、この 2022 年にウクライナの地名が出てきたことに不思議な縁を感じる。
このページの数式は MathJax で記述している。
書名 | 微分方程式と固有関数展開 |
著者 | 小谷眞一・俣野博 |
発行日 | 2006 年 6 月 9 日 第 1 刷 |
発行元 | 岩波書店 |
定価 | 3000 円(本体) |
サイズ | A5 版 218 ページ |
ISBN | 4-00-005874-6 |
その他 | 川口市立図書館にて借りて読む |
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