荒井 献:新約聖書の女性観 |
作成日: 2015-02-21 最終更新日: |
新約聖書の女性観。
この本を読むとき何が困ったかというと、とにかく聖書のことを知らないということだった。 著者がこの本で「有名な○○の話」として引き合いに出す話について、私は無知であった。 新約聖書は福音書だけ岩波文庫で買って読んだが、これもマタイ伝しか読んでいない。 そんなわけで、女性観どころか、この本の入り口にも立てないのだった。
認知心理学の本で紹介されていた名訳がある。 英語による一文「心は望んでいるが,体は弱い ( The spirit is willing, but the flesh is weak. ) 」をロシア語に翻訳したら、 「ウォッカはおいしいが,肉はまずい ( The vodka is fine, but the meat is tasteless. ) 」と変換された、という。 この話を紹介している認知心理学と人間の情報処理では作り話だろうとしている。 気になっていたのは、この例文がどこから来たのか、ということだった。 この本を読んでいて、聖書:マタイ伝26-41から来たことがわかった。 なお、同様のことばは、マルコ伝14-38 にもある。
書 名 | 新約聖書の女性観 |
著 者 | 荒井 献 |
発行日 | 1988年10月 |
発行元 | 岩波書店 |
定 価 | 2500 円(本体) |
サイズ | 版 |
ISBN | 400004897X |
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