ラッセル・ウィトゲンシュタイン・ホワイトヘッド |
作成日: 2007-01-16 最終更新日: |
バートランド・ラッセル, ウィトゲンシュタイン, ホワイトヘッドの著作。 ラッセル「外部世界はいかにして知られうるか」、 ウィトゲンシュタイン「論理哲学考」、 ホワイトヘッド「観念の冒険(抄訳)」からなる。
所詮、私のような俗物には、哲学などわかりようがない。 特に、この3人のような頭のよい人が書いた思想の本は、 ちんぷんかんぷんであった。
ラッセルの「外部世界は...」は、読むのがつらかった。 全くわからなかったのが「かたいデータ」 と「やわらかいデータ」の区別であった。 あと百回読んでもわかるかどうか、怪しい。
ウィトゲンシュタインの「論理哲学考」(一般には「論理哲学論考の名で知られる)は、 結びのことば 「語りえぬことについては、沈黙しなくてはならない」 で有名だが、これだけではなく、 多くの決めのことばがある。 しかし、これらのことばを断片として捉えずに、 総体として掴むことは至難の技だ。
ホワイトヘッドの「観念の冒険」を読み込むには、 西洋文明の知識が必要とされる。わたしは世界史を知らないから、 全く歯が立たなかった。
妙に感心したのは、本文ではなく、訳者の注釈だった。 アリストテレスは、「水一般」のような普遍者と「この特定の水」 のような具体的個物を区別した。 前者を「第二実体」、後者を「第一実体」と呼んだという。
これは、オブジェクト指向のことばで、第一実体がインスタンス、 第二実体がクラスのことではないか。ここに感心した。
書 名 | 世界の名著 70 ラッセル・ウィトゲンシュタイン・ホワイトヘッド |
著 者 | ラッセル・ウィトゲンシュタイン・ホワイトヘッド |
発行日 | 年月日 |
発行元 | 中央公論社 |
定 価 | 円(本体) |
サイズ | 554ページ |
ISBN |
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