プルタルコス英雄伝(上) |
作成日: 2012-05-12 最終更新日: |
プルタルコス(プルターク)による対比列伝から。ちくま文庫では全訳ではなく抜粋である。
リュクルゴスという名前は初めて知った。どうやら都市スパルタにおける立法者だったらしい。 それゆえ、スパルタの生活が詳細に記述されていた。 それを文章で読むだけでは、スパルタ教育、という名前で想像される激しさは感じられず、 むしろ静謐なものであった。
アルキビアデスといえば、ソクラテスの「饗宴」にも出てくる、美青年の典型である。さて、どんな描写だったか思いワクワクしながら見たが、 あまり容姿のことは書かれていなかった。それもそうだろう。これは英雄伝だから。 ただ、ソクラテスにかわいがられたおかげでアルキビアデスは名を挙げたと言われている、と書かれている。 そのような仲だったのだろう。
p.319 の傍注によれば、アルキビアデスは r の音を l に発音する癖があったらしい。
よかった。日本人だけが責められるわけではないのである。
書 名 | プルタルコス英雄伝(上) |
著 者 | プルタルコス |
発行日 | 1987 年 1 月 27 日 |
発行元 | 筑摩書房 |
定 価 | 680円 |
サイズ | 文庫本 |
ISBN | 4-480-02111-6 |
NDC | 283(伝記・ヨーロッパ) |
その他 | ちくま文庫 |
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