齋藤 孝:なぜ日本人は学ばなくなったのか |
作成日: 2013-03-08 最終更新日: |
著者は 1980 年代で、完全に日本人のたがが外れてしまった、「日本人が壊れた」音を聞いた気がした、 といっている。どこかで時代の空気を変え、 まともな地に足のついた「積極的に学ぶ構え」が当たり前の空気に戻さねば、 という著者の願いを込められた本である。
齋藤孝氏には「声に出して読みたい日本語」ほか、多数の著作がある。 ただ、私が氏の文章に触れたのは、土屋賢二のエッセイ集の解説だった。 この解説はなかなか面白かった。そこで、いよいよ氏の本を読もうとした。
私の印象では、かなりの独断と偏見が入っている。ただ、それを明らかにするのは私の力では不足している。 少し感じたことを書いてみたい。
この著作に多く登場するのが「リスペクト(する)」ということばだ。なぜ「尊敬(する)」とか、 「敬い(敬う)」ということばではないのだろうか。このあたりで、私はまず疑ってしまう。
それから、現在の日本人が学んでいない証拠として、大学生の読書量が減少していることを挙げている。 これが例証として妥当なのかどうか、よくわからない。 少なくとも私は学生のころは本を持っていなかったから、私が何を言っても無意味だろう。
書 名 | なぜ日本人は学ばなくなったのか |
著 者 | 齋藤 孝 |
発行日 | 2008年5月20日 |
発行元 | 講談社 |
定 価 | 720 円(税別) |
サイズ | 新書版 |
ISBN | 978-4-06-287943-9 |
その他 | 講談社現代新書、越谷市南部図書館で借りて読む |
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