コンピュータ日誌(2001年)

作成日: 2001-03-14
最終更新日:

2001年、コンピュータとのおつきあいの日誌です。

Kondara にはまる

この原稿の下書きを書いたのは、9月後半である。そのつもりで読んで下さい。

9 月末までに全文検索と掲示板を入れると公言したので、何とか実現しないといけない。 Kondara Linux を入れてできるところから始めているが、遅々として進まない。 今、私のホームページの中身は Macintosh に入っている。この中身を吸い出すために wget を使うのだが、 ネットワークの速度が非常に遅い。4 KB ほどのファイルを転送するのに 1 分以上もかかっている。 心当たりがあった。インストールでは「すべてのパッケージを入れること」という記述通り入れてしまった。 そのため、当面必要のないサービスが入ってしまい、そのために遅くなったのだろう。 そのサービスは何かはわからないが、IPSec まで入ってしまったのが原因ではないかと今のところはにらんでいる。 おまけに、wget ではルータ−内部の IP アドレスしか見にいかない設定のはずなのに、 勝手に外に出ていってしまっている。 どうも DNS の設定がおかしいからではないかと思っているが、よくわからない。 なんとかこのあたりを直して、いよいよ mknmz による索引づくりをしようとしたが、やはりできない。 .mknmzrc の書き方がおかしかったようだが、大変なことだった。3 時間でできる予定だったが、 8 時間もかかってしまった。

コンピュータの資格

この間情報処理技術者のシステムアナリストなる試験を受けた。 受けておいて何をいうのかと叱られそうだが、実はシステムアナリストなるものが何をやっているのか、知らない。 システムアナリストとはどういう職種か、というのは定義できるのだが、 ではその試験に合格した人たちがシステムアナリストとしての職務を果たしているのかというと、はなはだ疑問だ。 だいたい取った人たちがすることといえば、日本システムアナリスト協会を作っただけのことではないだろうか。 ここのページを見に行っても、ではシステムアナリスト協会に人たちはどういう活動をしているのか、さっぱりわからない。 そのシステムアナリストの人たちしかわからないのだ。 しょせん、試験のための資格という気がする。

なお、笑ってしまうが、私の勤務先での職種は「システムアナリスト」である。 試験に合格すれば、一応名実共に「システムアナリスト」となれるだろうが、実に怪しいものである。 「アナリスト」というと、三遊亭円歌の「授業中」の「山の(あな)+」を思い出すが、 普通はだれもそんなものを思い出さないのだろう。

cgi の勉強

CGI の勉強をしなければと思い、先に入れた Linux で CGI プログラミングをしてみた。 そのためには、apache をコンピュータに入れないといけない。 インストール時に web サーバーオプションを選ばなかったことを後悔したが始まらない。 そのへんの CD にあったソースをコンパイルして入れてみた。環境設定で手間取って、1時間ばかり費やしたろうか。

そのあとでいよいよ CGI を作ることにした。掲示板を作る予定だったのだが、頼りにしていた本があてにならなかった。 というのも、日本語の取扱いに関する記述が全くなかったからだ。 困ったなあといいながら C マガジンや UNIXUSER の以前の号を調べながら、基礎に立ち返って学び直した。 結局掲示板まではいかなかった。できたのは「バーチャル達川君」の CGI 版で 「暑いなあ」が「暑いのう」に、「きょうはしんどい」が「きょうはたいぎい」になるだけのものであった。 掲示板までの道はまだ遠いが、CGI.pm や Jcode.pm といったモジュールの使い方が分かったのは収穫だった。 未だに世の中の CGI プログラムのほとんどは cgi-lib.pl と jcode.pl だから、 少しは俺のほうが先を行っているかもしれない。

Kondara MNU/Linux 2.0 を入れる

久しぶりに UNIX を使ってみたいと思い、自分専用のコンピュータに Kondara MNU/Linux を入れた。 なぜ Kondara を選んだかというと、

  1. 日本人が作ったパッケージである。
  2. 知人が RedHat で UNIX の仕事をやるというので、RedHat 系がいいと思っていた。
  3. 最近の UnixUser 誌についてきた

という理由である。インストールには 3 時間かかると踏んでいたが、2 時間 30 分程度で済んだ。 最初は 30 分であったのだが、直すのに 2 時間かかった。 解像度に 1600 x 1200 を選んでしまい、実際見てみると非常に小さくて見づらかったので 1280 x 1024 を選ぼうとしたのだ。しかし、この切り替えに手間取ってしまった。

結局 /etc/XConfig だかのテキストファイルをいじって、なんとか 1280 x 1024 にすることができた。

その他、後で出てきた問題とその対策はこうだ。

shutdown しても電源が自動で落ちない
コマンドで shutdown -h now としたのがよくなかったようだ。画面からのアイコンを選べば OK。
CD を入れても読まない
オートマウントの問題なのだろうが、めんどくさいから自分でルートになって mount した。
ネットワークの設定ができない
「Linux ネットワーク」の本を見ると netconfig を起動させて設定しろ、とあった。 Kondara で大丈夫だろうかと思ったらそれらしい画面が出てきた。IP アドレス、ルータ IPアドレス、 ASAHI-NET のネームサーバの IP アドレスを入れたらそれでネットワークは大丈夫だった。

Acrobatを買う

下の理由で結局 Acrobat を買った。思惑通りきれいな楽譜が出力されたのには感激した。 しかし、もとからDOS用のレーザープリンターはあったのだから、そちらで出せばよかったのか。 そうすると何のためにインクジェットプリンターを買ったのだろう、うーん。 (2001-08-16)

Macintosh とプリンター(続き)

下に書いた理由でプリンタを買ってきた。機種は CANON の BJ S600 である。 下の理由というのは、iMac で楽譜の印刷をしたいと思ったのだ。 早速印刷をしてみたが、 楽譜のおたまじゃくしが五線の間にうまく配置されない。またスラーもぎざぎざが目立ち美しくない。 美しい印刷をするには、pdf に変換するしかなさそうだ。Adobe 社のソフトを買うのはしゃくなので、 マッキントッシュ用の Ghostscript を手に入れて変換しようとした。 ところが、今度は楽譜を作るための Sonata というフォントが埋め込みされないため、 楽譜とは似ても似つかぬ画像が pdf として出てきてしまった。

やっぱりマッキントッシュ用の Acrobat が必要なのだろうか。もったいない。 (2001-08-13)

Macintosh とプリンター

わけあって Macintosh でプリンターを使おうと思った。私がもっているプリンターは EPSON の LP-1000 という型で iMac でインターフェースがあるかと電器屋に尋ねたら「LP-1000は古いのでインターフェースはない」という返事だった。 困ったなあ。それなら今は使っていない LC520 から印刷できるか、と思ったが動かない。?年前なら動いたのに、 どこをどのような設定にしたからかわからないがとにかく動かない。プリンタドライバを再度インストールしようとしたら、 この LC520 はフロッピーディスクを認識しなくなってしまった。ディスクそのものが劣化したのか、 ディスクドライブの調子が悪くなったのかしらないが、機械的な部分から劣化が始まるのかと再度思った。 再度、というのは最初のマッキントッシュであった Macintosh SE (後に SE/30 に変更)も、ディスクドライブが 不調になったのだった。これを除けば 8 年間持ったマシンであり、愛着はあった。

さて、iMac でも動くプリンタが欲しいが、どうしようかな。 (2001-08-10)

Macintosh のタイプ

マッキントッシュのタイプを間違えた。ウェブサイトのページは結局まだ某ツールで自動でアップロードしている。 あるページだけこれを手動でおこなったところ、コピーの方向を間違えてダウンロードしてしまった。 ダウンロードするとファイルタイプが失われてしまい、まるで読めなくなってしまう。 以前失われたファイルタイプを AppleScript で復活させることを記したが、めんどうになってしまった。 そのため、フリーソフトウェアの SimpleTyper/Creator を使ってみた。あっというまにテキストタイプが復活した。 ありがたいことである。 (2001-04-28)

Ruby を試す(続き)

もう Macintosh の Ruby はあきらめて、Windows の Ruby で勉強することにした。 ものは C マガジンの付録からである。 racc を使おうとしたら「Ruby の実行形式とライブラリのバージョンが違うのでできません」という表示が英語で出て、 使えないことが分かった。たぶん、インターネットから持ってくればできるのだろうが、2MB ある。 思案中である。 (2001-04-07)

Ruby を試す

Perl に対して下のようなことがあったので失望し、国産の Ruby に変えようとした。 しかし、Macintosh の Ruby のバージョンは1.1 のままで止まっていて、あまり開発されていないようだ。 Mac OS X 用のはあるらしいのだが、 おあいにくさま、こちらはの OS は 8.6、それもついこの間えらい接続料金を払ってアップグレード版をネットワークで 手に入れたばかりなのだ。

なお、その1.1のサンプルもいくつか動かした。円周率を求める pi.rb をやってみたら、中断の仕方がわからなくなり (キーが全く効かない)リセットしてしまった。

なお、Ruby 1.4.2 の Windows 版で、FTP でファイルをアップロードするプログラムはきちんと動いていた。 よけいに悔しい。 (2001-03-15)

NET::FTPの挙動

Perl モジュールである NET::FTPの挙動がおかしい。せっかく自分でツールを作ってうまくいっていたと思ったら、 長いファイルの転送で途中で切れてしまう。原因を調査してみた。 まず、ローカルエリアネットワーク(要するにうちの中)で転送をするぶんには問題はなかった。 次に、いざプロバイダーに転送してみた。すると確かに、転送後のリモートファイルは、 送ったローカルファイルより必ずサイズが小さくなっている。 ローカルでは 63164.バイトのファイルが、送ってみると次のように小さくなっている。 送るたびごとにリモートファイルの大きさを調べてみた。

remote file : 59392 
remote file : 58368 
remote file : 58368 
remote file : 58368 
remote file : 57344 
remote file : 57344 
remote file : 59392 
remote file : 56320 
remote file : 58368 
remote file : 58368 
remote file : 57344 
(以下略)

なんということだろう。NET::FTPのバージョンを新しくするのがいいのかな。 (2001-02-12)

今さら EGBridge

どういうわけか、最近つれあいと一緒に使っている iMac の調子が悪い。 漢字変換のモードにならない。仮になったとしても、 漢字をブラウザに入力する瞬間にブラウザが落ちる。ひどいときにはシステムがフリーズする。 最近 Mac OS 8.5.1 に変えたのが原因だろうか。 とはいえ、こちらは元に戻す気はさらさらない。Mac OS 9 を入れるというのがありかもしれないが、 大丈夫だろうか。 私は「ことえり」の問題ではないかと見ている。「ことえり」の変換は今でも好きになれないこともあり、 いっそのこと昔(十年以上前に使った)EGBridge に変えられないかと思っている。 さて、昔の Macintosh (Powerbook 520c) を出してみた。確かこのコンピュータには EGBridge は入っているのだが、 使えていなかった。どうしてかと思って EGBrdige をコントロールパネルに入れて 立ち上がるようにして再起動したところ、 次の爆弾が出た。

システムエラーが起きました。 "Finder" エラータイプ41

これが出るからEGBridge を使わなかったのか。5回ぐらい再起動して、システムが立ち上がりはした。 しかし、EGBridge は使えなかった。 昔ので使えなかったから iMac でも使えないよなと思いつつ、だめでもともとと思いつつ入れたがやはり動かない。 今はことえりの他にどんな FEP が選べるのだろう。本当は SKK が使いたいのだが、Macintosh ではだめだろうな。 (2001-02-18)

Mac OS 8.5.1

久しぶりに家の iMac に CD を入れてみた。相変わらずうるさい。振動をおさえるためのパッチを当てたはずなのだが、 直っていない。これは OS を 8.5.1 にすればなおるだろうかと思い、アップル社から 8.5.1 をもってきてインストールした。 しかし、振動は直らない。どうしたものかなあ。 (2001-02-12)

MIDIが再生できない

一ヶ月ぶりぐらいにそろそろ MIDI を再生してみようと思い、ブラウザからローカルのファイルをクリックしてみた。 すると、こんなふうに言われる。

Quicktime MusicalInstruments is not installed.
MIDI files sound much better if they are installed.

左側のContinue without Software をクリックすると、次のウィンドウ

The sound file is invalid.

が出ただけで終わってしまう。 右側のダウンロードを選んでも、やぱり上と同じウィンドウが出るだけである。変わっているのは、 MIDI 制御の小さいウィンドウ(音量調整や停止・再生のボタンがある)の中にダウンロードのページが出てしまう。 全くなんてこった。

原因は、最近 Quicktime の新しいバージョン (4.1.2) をインストールしたことにあるのだろう。 連れ合いが、あるビデオを見たいといったためである。そのビデオが mpeg 形式で送られてきて、 そのままでは mpeg が再生できなかったのだ。 新しいバージョンを入れたら無事 mpeg は再生できた。しかし、この副作用が出てきてしまったらしい。

いろいろ手を尽くしたが、効果はなかった。結局、Quicktime 4.1.2 をもう一度インストールをした。 先のインストールでは「標準」を選んだが、今回はカスタムを選び、選択肢の中から「Quicktime Sound」を選んだ。 その結果、再生できるようになった。それにしても、なぜ MIDI の再生という基本の基本が、 カスタムでないと入れられないのか。

私が住んでいる集合住宅で、管理業者がインターネット専用線を敷設する業者を紹介してきた。 一ヶ月4000円弱でつなぎ放題は魅力であるが、初期投資も15,000円と嵩むしどうしようかと思っている。 それにだいたい集合住宅であるからニーズがなければ広帯域の線は引っ張ってこられない。 はたしてそれだけの需要があるのかどうか。管理業者は全戸にアンケートをとってみるという。どうなるやら。 (2001-02-04)

切れる

ふだん使っているマッキントッシュがおかしくなった。デスクトップの"Netscape Communicator"の アイコンをダブルクリックした瞬間に電源が切れた。再度スイッチボタンを押しても全く反応がない。 こういうときは電源接触が悪かったのだろうと思ったら、案の定そうだった。 電源コードの差し込み口をぐりぐりと押したら、もうこれで何もなかったようにスイッチボタンで動き出した。 教訓は2点。

  1. 電源コードの差し込みのために机から一度マッキントッシュを出したら、机もマッキントッシュも埃だらけだった。 こまめに掃除をしよう。
  2. バックアップをとろう。しかし、バックアップの手続きを何も考えていないのである。困った。

(2001-02-03)

青空文庫の続き

今度はマッキントッシュで青空文庫を読もうとした。 Windows のほうはなんとかという週刊の雑誌のCD-ROMに付いてきたのをそのまま利用することができた。 しかし、マッキントッシュのソフトは付いていなかった。 仕方なく、青空文庫のページ(http://www.aozora.gr.jp/)にいき、ソフトをダウンロードした。 いろいろ廻って、「これこれのソフトをダウンロードし、これこれのインストーラを起動すると、 自動的にマッキントッシュのヘルパーアプリケーションになります」ということが分かった。 さて、ダウンロードができてこのインストーラを起動したのが、何度やっても関連づけができない。 仕方なく、私の使っているブラウザ(ネットスケープ)を開き、手入力で MIMEタイプにapplication/x-expandbook、ソフトに BookBuddy を指定してようやくソフトを起動することができた。 で、読んだ小説は何かというと、近松秋江の「うつり香」。渋いでしょう。 出身高校のメーリングリストで教えてもらった。 (2001-02-01)

いまさら

雪も止んだし、久しぶりに読書を楽しもうと考えた。ただ本を読むのも芸がないから、 この間買ってきた「青空文庫」のソフトを入れて、昔の日本の小説を読んでみることにした。 本当はつれあいに譲ったはずのWindows 95 搭載のラップトップを借りて、 読むためのソフトウェアをインストールしようとした。 ところが、失敗してしまった。こんなメッセージを出す。

T-TIME.EXE ファイルは欠落エクスポート OLEAUT32.DLL:420 にリンクされています

なんじゃこりゃ。コンピュータを知らない人にはなんのことかわからんぞ。 私が推測したのは、OLEAUT32.DLL が古いバージョンではないか、ということだった。 このバージョンを新しくすればよめるはずだ。新しい OLEAUT32.DLL はどこにあるか。 Windows 98 はあるが、互換かどうかはよくわからない。 どこだかの Web に DLL を集めた場所があるのを見たことがあるが、どこなのか忘れた。 てっとり早いのは Internet Explorer (IE)を入れることだと思ったのだが、 さてこの IE が入っている CD-ROM がどこにあるのか、わからない。部屋の整理が先なのだが、 する元気がない。結局、机の山をかき分けたら CD-ROM が出てきたので、インストールしようとした。

ところが、インストールするためにどのファイルをいじればいいのかわからない。 最初なんかの拍子でダブルクリックをしてしまったファイルがあり、画面に 「インストール情報を計算中です。しばらくお待ち下さい」とあるのだが、 この画面はどういうわけか Netscape にある。ばかな私は、まじめに計算しているものとばかり思い込み、 そのまま待ってしまった。コンピュータに何もアクセスしていないので、おかしいと思ったときには、 既に5 分は過ぎていた。

やっと見つけた ie4setup.exe というファイルで、インストールを開始することができた。 たぶん 30 分はインストールにかかるだろうと踏んでいた。 まず、インストールのしかたを聞かれる。基本か完全かだけだ。今回の目的のような 「OLEAUT32.DLLの新しいバージョンをインストールする」というのは当然ながらない。 完全では入り過ぎだから、基本にする。 アクティブデスクトップにするかの選択もあったが、当然入れない。 そのあと、こんな作業をしますという表が出て、進捗を知らせる。

1 Internet の設定
2 Explorer 4.01 SP1 のインストール
3 Web ブラウザのチェック
4 通信コンポーネントの設定
5 マルチメディアコンポーネントの設定

えらい時間が経ったような気になったが、実質は 10 分だった。これでほっとしたのが大間違い。 今度は強制的にリブートさせられ、そのリブート時にもなんやらかんやらの設定という画面が出てくる。 画面が5分くらいで消えたと思ったら、こんどはカーソルが砂時計になったままののっぺらぼうのデスクトップ という状態が5 分くらい続いた。まったく心臓が縮む思いだった。 なぜ、こんなに苦労してまで、青空文庫を読まなければならないのだろう?

さて、IE のほうはきちんと立ち上がったようだ。青空文庫のソフトも、じたばたした甲斐があり、 インストールはうまくいった 。それで、読んだ小説はといえば、宮沢賢治の「やまなし」、芥川龍之介の「煙草と悪魔」、 海野十三の「18 時音楽浴」の3編だった。 (2001-01-27)

頭に来る

勤務先でWindows 95 を使っている。会社の方針で変なソフトは入れないようにとのお達しが出ているが、 業務で必要となったので、Microsoft が出している、ある無料ダウンロードソフトを入れた。 するとどうだろう、今までネットワークの設定にあった個所が英語になっていた。 これは百歩譲って許すとして、今まで設定可能だった IP アドレスを手動で設定することができなくなってしまっていた。 欄は見えているのだが、マウスでクリックしても、タブを叩いても、フォーカスが欄に移動しないのだ。 ほかにも、デフォルトゲートウェイも設定が変更できないようになってしまっていた。 なんじゃこりゃ。「IP アドレスを自動的に設定する」を選べば (DHCP サーバーはあり、デフォルトゲートウェイも以前の設定が残っていたので)ネットワークに 接続できるのだが、職場のパソコンには固有の番号をふっているのがポリシーとなっている。 しかたなく、Windows 95 を再度インストールしてみた。しかし、書き変わるべきネットワークの設定は 相変わらず書き換えられない。それどころか、ネットワークドライバとかディスプレイドライバなどが なくなっていく。おまけに、デフォルトゲートウェイの設定も消えてしまったため、 ついにネットワークにも接続できなくなってしまった。これはオカルトの世界である。 (2001-01-19)

見積を忘れる

見積を怠ったための失敗談を話そう。 エスペラントと日本語の辞書となるテキストファイルがある。 これを利用するソフトを作ろうとしている。そのためには、もとのテキストファイルを書き換えなくてはいけない。 加工は、テキストファイルの行末に一文字を加えるだけでよいと考えた。 この作業を、Macintosh 上で動作する「ミミカキエディット」というエディタに行なわせることにした。 全体を選択し、置換の前後の文字列を指定し、置換を実行した。 その瞬間、置換の遅さにわが目を疑った。 一度に置換が行なわれるのでなく、選択した画面がわざわざスクロールしながら進むのである。 しかも、スクロールは目に見える程度の遅さである。おそらく1秒間に5行程度しか進んでいないように見えた。 おまけに、作業の途中の中止も、アプリケーションのタスク切り替えもできない。 あわてて、この作業が終わるのにどの程度時間がかかるかを見積もってみた。 このテキストファイルの行数もしっかり覚えていなかったのを悔やんだ。おそらく、7000行はあったと思う。 すると、1秒に5行進むということは、7000 行 / 5 (行 / sec) = 1400 sec = 23 min、30 分弱である。 その間、コンピュータに対してなにもできなかった。 幸運だったのは、作業そのものは正常に終了されていた。かかった時間はおよそ 30 分だった。 後で調べたところ、ファイルの行数は正確には 15650 行であったから、処理の速度は1 秒間に8回以上と速かったわけだ。

誤解のないようにつけ加えておくが、ミミカキエディットそのものは重宝している。ただ、見積をしなかったのが 甘かった、ということだ。また、もっと速く書き替えを行なう仕組みがあったのかもしれない。たとえば、 全体を選択状態にせず、単に置換すれば速かったのかもしれない。また、他の方法もあっただろう。 以下は一例である。

(2001-01-12)


多重後記

2016 年 7 月

楽譜作成ソフトとしては、現在 Noteworthy Composer を使っている。

以上は 2016 年 7 月 10 日に記す。

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MARUYAMA Satosi