長尾 真:知識と推論

作成日:2015-08-16
最終更新日:

概要

まえがきから、本書は人工知能学と情報学との融合を目ざしたものであるが,書き終えてみると, まだまだこの二つの分野の間の間に横たわる溝は深いという感を禁じ得ない.

感想

俺にもとけそうなパズル

p.108 に俺でもとけそうなパズルがある。

80 kg の父と 40 kg の 2 人の娘がいる.80 kg まで乗せられる舟をつかって 3 人とも川を渡る方法を考えよ.

次のように考えてみた

  1. 娘 2 人で川をわたる
  2. 娘 1 人が対岸に残り、1 人がもどる
  3. 父が対岸にわたる
  4. 対岸にいる娘1人がもどる
  5. 娘 2 人で川をわたる

これでめでたしめでたしであるが、推論としてはかんたんである。言い換えれば、ほかの推論ができない。 まず最初に父あるいは娘が1人で行ったら、もどってくるときに舟は1人でこがなければならないからもとに戻るので意味はない。 したがって、最初は2人ででかけていき、1人が戻ってこないと始まらない。 以下、もとに戻ってしまう場合を除くと自動的に上の答となる。でも、これでは計画的ではないため、 趣旨から外れる、ということになるのだろうな。

数式

数式表示には、ASCIIMathMLを使っている。

書 名知識と推論
著 者長尾 真
発行日199* 年 * 月 ** 日
発行元岩波書店
定 価**** 円(税別)
サイズ
ISBN4-00-0****-*
備 考岩波講座 ソフトウェア科学 13
NDC

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MARUYAMA Satosi