John V. Guttag:Python 言語によるプログラミング イントロダクション 第3版

作成日 : 2024-03-06
最終更新日 :

概要

副題は「計算モデリングとデータサイエンスの応用とともに」

感想

昔の MIT でプログラミングを教える本といえば、計算機プログラムの構造と解釈だった。さすがは MIT だと思ったのだが、いつのころか、 MIT でもこの SICP ではなく、Python に変更したという話を聞いた。きっと、SICP のあとがまがこの本なのだろう。なお、本書の著者は SICP の著者たちではない。 おそらく Guttag 氏はまったく SICP に関係なく本書を書いたのだろう。

p.364 を見た。おもしろい。本文には、成人のアメリカ人を 1 人,ランダムに選び,その人物が男性で体重が 89 kg(197 米ポンド)である確率を考えてみよう.13) とある。脚注も引用する。13)この数値は高すぎるとあなたは感じるかもしれない.しかし,アメリカの成人平均体重は,日本人よりも 18kg 重いし,アメリカ人より平均体重が重い国民は地球上に 3 カ国しかないのだ. それはナウル,トンガ,ミクロネシアだ。 最初、ミクロネシアは地域のことで国家ではないと思っていたが、ミクロネシア地域に「ミクロネシア連邦」という主権国家が存在し、この連邦が通称「ミクロネシア」と呼ばれていることを知った。 ちなみに、ナウルもミクロネシア地域に属する主権国家である。トンガはポリネシア地域にある。

p.371 を見た。「図は人をだますもの」まったくその通りだ。棒グラフの縦軸の取り方が誤解を招く例である。

書誌情報

書名 Python 言語によるプログラミング イントロダクション 第3版
著者 John V. Guttag
監訳者 久保幹雄
発行日 2023 年 1 月 31 日 初版第 1 刷
発行所 近代科学社
定価 5500 円(税別)
サイズ B5 版
ISBN 978-4-7649-0646-4
その他 越谷市立図書館にて借りて読む

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