Sandi Metz:オブジェクト指向設計実践ガイド

作成日 : 2023-03-09
最終更新日 :

概要

副題は「Ruby でわかる進化しつづける柔軟なアプリケーションの育て方」

感想

本書のコードは、自転車に関する話題でまとめられている。最初は自転車の部品に関する関連が述べられている。 ついで、(おそらく架空の)株式会社である FastFeet 社が登場する。FastFeet 社は自転車旅行会社であり、 ロードバイクとマウンテンバイクの自転車旅行のサービスを提供する。ついで、提供する自転車の種類にリカンベントが出てくる。 それはいいのだが、第7章でこんな問が出てくる。

たとえば、FastFeet 社が成長して、リカンベントマウンテンバイクが必要になったとき、 どんなことが起きるでしょうか。

リカンベントマウンテンバイクという自転車が存在するのだろうか。おそらくはないと思うが、 世の中のシステムを開発していると、リカンベントマウンテンバイクが登場するような不条理はよく起こる。 そういうことなのだろう。

Ruby 3.1.1 で試す

本書のコードを Windows 11、Ruby 3.1.1p18 [x64-mingw-ucrt] で試した。以下は覚書である。 第9章は MiniTest フレームワークを使っている。本書では、テストをするクラス Subclass を、 class Subclass < MiniTest::Unit::TestCase で作っているが、私が実施したときの MiniTest では class Subclass < Minitest::Test である。なお、 このフレームワークを使うときは、require "minitest/autorun" が必要だ。 https://www.rubydoc.info/gems/minitest を参照のこと。

誤植

p.254 にあるコードの 12 行目が ratio * wheel.diameter となっているが、 正しくは、ratio * @wheel.diameter だろう。

書誌情報

書名オブジェクト指向設計実践ガイド
著者Sandi Metz
訳者髙山 泰基
発行日2016 年 10 月 5 日 初版第1刷
発行技術評論社
定価3280円(本体)
サイズ
ISBN978-4-7741-8361-9
備考越谷市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi