副題は「Ruby でわかる進化しつづける柔軟なアプリケーションの育て方」
本書のコードは、自転車に関する話題でまとめられている。最初は自転車の部品に関する関連が述べられている。 ついで、(おそらく架空の)株式会社である FastFeet 社が登場する。FastFeet 社は自転車旅行会社であり、 ロードバイクとマウンテンバイクの自転車旅行のサービスを提供する。ついで、提供する自転車の種類にリカンベントが出てくる。 それはいいのだが、第7章でこんな問が出てくる。
たとえば、FastFeet 社が成長して、リカンベントマウンテンバイクが必要になったとき、 どんなことが起きるでしょうか。
リカンベントマウンテンバイクという自転車が存在するのだろうか。おそらくはないと思うが、 世の中のシステムを開発していると、リカンベントマウンテンバイクが登場するような不条理はよく起こる。 そういうことなのだろう。
本書のコードを Windows 11、Ruby 3.1.1p18 [x64-mingw-ucrt] で試した。以下は覚書である。
第9章は MiniTest フレームワークを使っている。本書では、テストをするクラス Subclass
を、
class Subclass < MiniTest::Unit::TestCase
で作っているが、私が実施したときの MiniTest では
class Subclass < Minitest::Test
である。なお、
このフレームワークを使うときは、require "minitest/autorun"
が必要だ。
https://www.rubydoc.info/gems/minitest を参照のこと。
p.254 にあるコードの 12 行目が ratio * wheel.diameter
となっているが、
正しくは、ratio * @wheel.diameter
だろう。
書名 | オブジェクト指向設計実践ガイド |
著者 | Sandi Metz |
訳者 | 髙山 泰基 |
発行日 | 2016 年 10 月 5 日 初版第1刷 |
発行 | 技術評論社 |
定価 | 3280円(本体) |
サイズ | |
ISBN | 978-4-7741-8361-9 |
備考 | 越谷市立図書館で借りて読む |
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