Julia とは、実行時の高速性を追求した動的プログラミング言語である。
以前は WSL (正確には WSL2 )の Ubuntu にインストールができるかどうかを試したことがある。
$ sudo apt update (中略) $ sudo apt install build-essential (中略) $ sudo apt install julia (中略) $ julia --version julia version 1.4.1
これでインストールできた。
現在は WSL ではなく、Windows 11 に 1.8.6 をインストールしている。
https://docs.julialang.org/en/v1/base/math/ から抜粋する。見慣れない記号があるのでまとめてみた。
+ | 加算 | |
- | 減算 | |
* | 乗算 | |
/ | 右除算 | /(x, y) はxにyの逆数を乗じる。整数に対しては浮動小数点数を返す |
\ | 左除算 | \(x, y) はxの逆数にyを乗じる。整数に対しては浮動小数点数を返す |
^ | べき乗 | |
÷ | 丸め除算 | x/y を計算し整数に丸める(小数部のカット) |
% | 剰余 | x/yの余りを返す。符号は y と同じで y の絶対値より小さい |
// | 有理数除算 | 整数または有理数に対して、有理数を返す |
<< | 左シフト | |
>> | 右シフト | |
>>> | 符号なし右シフト | |
== | 同等 | |
!= | 不等 | |
≠ | 不等 | |
=== | 厳密に同等 | |
≡ | 厳密に同等 | === と同じ |
!== | 厳密に不等 | === と正反対の答を与える |
≢ | 厳密に不等 | !== と同じ |
< | 未満 | |
<= | 以下 | |
≤ | 以下 | <= と同じ |
> | 超 | |
>= | 以上 | |
≥ | 以上 | >= と同じ |
~ | ビットごとのnot | |
& | ビットごとのand | |
| | ビットごとのor | |
⊻ | ビットごとのxor | Julia REPL で \xor とタイプしてタブ補完する |
! | ブール値の否定 | 3値論理あり |
&& | ブール値and | 短絡評価あり |
|| | ブール値or | 短絡評価あり |
Julia は多くのパッケージがもともとインストールされている。これらのパッケージは、 インストールせずとも using でロードして使うことができる。
当初は https://docs.julialang.org/en/v1.6.0-rc3/ の Standard Library からまとめてみたが古くなってしまった。 その後、https://docs.julialang.org/en/v1/ に従って、Julia 1.8.5 の Standard Library からまとめた。
英語内容説明 | 日本語内容説明 | ライブラリ名 |
---|---|---|
Argtools | ||
Artifacts | ||
Base64 | ||
CRC32c | ||
Dates | 日時 | |
Delimited Files | 区切り文字で区切られたファイル | |
Distributed Computing | マルチプロセス処理 | |
Downloads | ||
File Events | ||
Future | ||
Interactive Utilities | ||
Lazy Artifacts | ||
LibCURL | libcurl を Julia から使えるようにするためのラッパ | |
LibGit2 | libgit2のバインディング | |
Dynamic Linker | ||
Linear Algebra | 線形代数 | |
Logging | ||
Markdown | ||
Memory-mapped I/O | ||
NetworkOption | ||
Pkg | パッケージマネージャ | |
Printf | ||
Profiling | ||
The Julia REPL | ||
Random Numbers | ||
SHA | ||
Serialization | ||
Shared Arrays | ||
Socket | ||
Sparse Arrays | 疎な配列 | |
Statistics | 基本的な統計関数 | |
Sparse Linear Algebra | 疎な行列 | |
TOML | TOML ファイルの読み書き | TOML |
Tar | tar アーカイブ | |
Unit Testing | Test | |
UUID | ||
Unicode |
私は最初 1.4.1 を使っていてその後 1.6.0-rc3 に変更した。そのためか、 こんなエラーが出た。
ERROR: Invalid history file (~/.julia/logs/repl_history.jl) format: If you have a history file left over from an older version of Julia, try renaming or deleting it. Invalid character: '\0' at line 450
これは、~/.julia/logs/repl_history.jl を消せということなのだろうか。 消すのはこわいので、同じ場所で repl_history.jl_bak という名前にした。
これで、上記のエラーは消えた。
まりんきょ学問所 > コンピュータの部屋 > コンピュータの本 > Julia