Luciano Ramalho :Fluent Python

いろいろ難しい Python

作成日:2021-05-28
最終更新日:

概要

副題は「Pythonic な思考とコーディング手法」

感想

私がこの本を最初から読もうとして、いきなり面食らった。最初のページから「特殊メソッド」が出てきたからだ。 特殊があるからには一般もあるはずだが、そもそも特殊メソッドが何かを知らないから困った。 そのようなバカな奴がこの分厚い本を読んではいけない、という声もあるかもしれない。 どうやら、特殊メソッドというのはこの本によれば、 Python インタプリタがベーシックなオブジェクトを操作するとき呼び出すメソッドらしい。 いや、この言い方では紛らわしい。どんなオブジェクトでもベーシックな操作があるので、 そんなベーシックな操作のときに呼び出すメソッド、ということだ。

最初の章では、特殊メソッドの例として __len__ と __getitem__ を挙げている。 __len__ を適切に実装すれば、あるオブジェクト obj に対して、 len(obj) とすればそのオブジェクトの大きさ(サイズ、長さ、数)が得られる、というものだ。 なるほど。それから、__getitem__ を適切に実装すれば、適当な添字 i に対して obj[i] ができるとか(もちろんスライスも)、イテラブルにもなる、ということだ。

なるほど。これなら Python の人気が出るのもうなずける。

書誌情報

書 名Fluent Python
著 者Luciano Ramalho
監訳者豊沢 聡、桑井 博之
訳 者梶原 玲子
発行日2017 年 10 月 11 日 初版第1刷
発行所オライリー・ジャパン
発売元オーム社
定 価5800 円(税別)
サイズ
ISBN978-4-87311-817-8
その他越谷市立図書館で借りて読む
NDC

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MARUYAMA Satosi