「はじめに」から引用する。
本書は、C# の超々入門書です。
超入門をうたっている書籍をいくつか散見しますが、本書は、超入門の域にさえ及んでいません。(後略)
本書は、C# によるオブジェクト指向プログラミングについては触れていない(巻末の資料では説明されている)。 この姿勢はあっぱれだ。とにかくプログラムは動いてナンボで、小難しいオブジェクト指向ということばの説明は不要だと私も思う。
本書は全部で5章からなる。最後の第5章では電卓アプリを作っている。これは難所だと思うので、いくつか追記する。
まず、電卓アプリでは電卓のキーを表すボタンを画面上で16個作る必要がある。そして、これら16個のボタンについて、
ボタンをクリックしたときのイベントを拾う関数をコーディングする必要がある。これは pp.194-198 のリスト1に書かれている。
私は本文をよく読まずに pp.194-198 のリスト1をそのままコーディングすれば動くだろうと思い、そのまま打ち込んでデバッグ実行してみた。
電卓フォームが表示されたが、ボタンをクリックしてもTextBox の表示にクリックしたボタンの数字が出てこない。もちろん、+ とか = とかの演算もできない。
本文をよく見てみると、p.194 に各ボタンのクリックイベントは、デザイナ上でボタンをダブルクリックすることで、自動生成します。
という一文があることに気づいた。
ここを読んで、私がやっていたことが誤っていたことに気づいた。つまり、[0] ボタンをクリックしたときの関数を本書 p.194 の 025 行から 027 行を丸移ししてはいけない、ということだ。
本来すべきことは、デザイナ上でボタンをダブルクリックして、コードを生成しないといけないということだった。実際には、ダブルクリックすると、次の行が自動生成される。
private void btn0_Click(object sender, EventArgs e) { }
コーディングすべきは、この { と } で囲まれた中だけである。
private void btn0_Click(object sender, EventArgs e) { SuuchiTsuika("0"); }
このようにして、再度デバッグ実行してみた。そうすると、[0] のボタンをクリックしたときだけ TextBox に表示されるようになった。 私はそのあと残りの 15 個もボタンをダブルクリックして関数名を自動生成させてからそれぞれの動作を表すコードを書いた。
題名 | C# のプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本 |
著者 | 五十嵐貴之/五十嵐大貴 |
発行日 | 2021 年 2 月 24日 初版 |
発行元 | 秀和システム |
定価 | 2200 円(税別) |
サイズ | A5 変形 |
ISBN | 978-4-7980-6778-0 |
備考 | 草加市立図書館で借りて読む |
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