コンピュータの本

作成日 : 1999-12-04
最終更新日 :

C言語やGo 言語についての本を紹介する。 なお、C マガジンの読後感を主体にした「C言語のページ」もある。

椋田実:はじめてのC, 技術評論社

私が初めて買ったCの本。これを買ったのが1986年、それほどCの本は出ていなかった。 10種類なかったように思う。その中からこれを選んだのは、2色刷りだったからだ。 こんなことを自慢してはいけない。
現在は改訂版が出ている。名前が名前だけに、けっこう話題にもなったようだ。 中身はまじめで、特に優れたところはないかわりに、間違ったところもそれほどない。

B.カーニハン ほか:プログラミング言語C, 共立出版

上の本を買って、ほどなく買ったのがいわずとしれたこの本。著者の頭文字をとって、 K & R と呼ばれている。私はプログラミングの素養なんて 全くなかった。しかし、この本を買ってプログラミングを試しつつ、結構なことができた。 日本語が読みにくいのには閉口した。しかし、例題を解きながら試していくだけで十分だった。

B.カーニハン ほか:プログラミング言語C (第2版訳書訂正版), 共立出版

初版の訳がさんざんで、第2版になってもそのひどさが直らない、という声があった。 それを受けてかどうか、「訳書訂正版」という版が出てきた。 私は日本語の本でも読み流すので、どこが間違っているのか指摘することができない。 辛口の評を書く void さんのことを思い出す。 ぜんぜん書評になっていないな。

福崎俊博、梅原系、山田伸一郎:C言語を256倍使うための本, アスキー

実はこの本、自宅には見つからない。処分してしまったのだろう。 この本は、藤原博文さんの本で紹介されていたので買ってみた。今となっては古い内容だが、 その理屈は今になっても大事なものがほとんど、というものである。 一つ間違えば、自分しかわからない(そして後には自分でもわからなくなる) 妙なテクニックになりかねないところをかろうじて抑えている。

Guy L. Steelほか:新詳細C言語, ソフトバンク

K & Rのわかりにくさは、こちらで払拭されている。 文法でわからなくなったら、こちらを まず先に引いてみることをおすすめする。

P. J. Plauger:The Standard C Library, Prentice Hall

昔、OS-9のプログラムを組んでいた時、この本にあるライブラリーをいくつか移植して 役に立てたことがある。このため、プローガーさんには足を向けては寝られない。 ライブラリーと呼ばれるものも、プログラムがある、ということを知る上ではいい本だ。

藤原博文:Cプログラミング専門課程, 技術評論社

「Cプログラミング診断室」で有名な藤原さんの本。 スタックの説明と実例は類書にないもので、なるほどと思う。

平林雅英:新ANSI C言語辞典, 技術評論社

平林さんの本は癖が強い。その癖を中和して読めば、資料として役に立つ。

Steve Oualline:現実的なCプログラミング, ソフトバンク

初心者に対してまず勧めたいのがこの本。私が持っているのは岩谷さんの訳である。 岩谷さんの訳の常として、かなり多くの部分に脚注が入る。 これを有り難いと思うかうるさいと思うかは見る人によるだろう。 私は、覚悟を決めているので役に立っている。

なお、現在は版権がアスキー出版局に移っているので訳者も題名も異なるはずである。

前橋和弥:C 言語ポインタ完全制覇、技術評論社

私はこの本の読者にふさわしいと思っている。 というのは、著者が対象としている読者が「(前略)ポインタの理解があいまいな人」だからだ。 私はずっと前から、ポインタの解釈の部分があいまいなままプロトタイプ宣言を書いていた。 今は C 言語を使うこともなくなったが、やはりきちんと理解しなければならないものだ。 ポインタを含む型の宣言を理解する練習を、何度でもしなければいけないと思う。

まりんきょ学問所コンピュータの部屋コンピュータの本 > C 言語


MARUYAMA Satosi