アーキテクチャとは? アーキテクトとは?
マイクロサービスアーキテクチャとは何か。モノリシック(一枚岩)のシステムから、 マイクロサービスアーキテクチャへと変身させるためのノウハウを伝授する。
私にとって意外だったのは、「最初からマイクロサービスアーキテクチャを考えて設計するのは割に合わない」 という意味のことが書かれていたことだった(誤読かもしれない)。 その理由は、仮にマイクロサービスを考えながらシステムを作ったとしても、 そのマイクロサービスが本来のマイクロサービスの姿になるとは限らないからだ、 ということだった(これも誤読かもしれない)。
最初で述べられていたことは、 建築や土木のアーキテクトとソフトウェアシステムのアーキテクトとは異なるということだった。 前者は確固たる基盤に基づいて明示された各種制約のもと一方向に設計すればよいが、 後者は日々変化する環境の中で多くの選択肢を迫られフィードバックをしながら設計しなければならない、 という違いである(これも大きな誤読かもしれない)。
私自身はアーキテクトでもなんでもないが、もし何かあったら読み直してみたい本である。
なお、マイクロサービスが持つべき機能とは、疎結合と高凝集性である。 平たく言えば、あるサービスを変更しても別のサービスを変更する必要がないことが、 マイクロサービスの持つべき要件である。
マイクロサービスの勧めと同時に、避けるべきシステムの分割についても記載がある。 避けるべきシステムの筆頭に挙げられているのが、データーベース結合である。 データの処理、いわゆる CRUD 関係のすべてをデータベースへのアクセスで済ませようとするのは、 疎結合と高凝集性に反するということだ。
このことに関して納得はしたが、ではどのようなマイクロサービスで置き換えればいいのか、 というところまでの読み取りが私にはできなかった。
以上が借りられた期間で読み終えたすべてである。他にも仮想化や Docker の記載もあったが、 そこまでは読み込むことができなかった。
書 名 | マイクロサービスアーキテクチャ |
著 者 | Sam Newman |
監訳者 | 佐藤 直生 |
訳 者 | 木下 哲也 |
発行日 | |
発行元 | オライリー・ジャパン、オーム社 |
定 価 | 円(本体) |
サイズ | |
ISBN | 978-4-87311-760-7 |
その他 | 越谷市立図書館(南部図書室)で借りた |
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