著者曰く、Angular に興味を持ったあなたにとって、本書がはじめの一歩として役立つことを心から祈っています
たまたま私の知り合いの若い衆が Ruby on Rails のあとの、JavaScript 環境によるフレームワークを使おうとしていた。 この若い衆はフレームワークのなかから Angular か、React か、はたまた Vue.js かどれかを選ぼうとしていたので、私はすべての本を買ってみた。 まあ、どの本を見ても、私のようなおじさんにはついていけない、ということだけはわかった。
それでも本書で言及されていた、quickstart を起動させることだけはできた。まず、github からダウンロードすることはできたが、 npm install を実行した結果 found 21 vulnerabilities (11 low, 1 moderate, 9 high) に驚いた (ERR が出なかったのは僥倖だった)。これを受けて npm audit fix --force を目をつぶって実行した。 そして、Windows 10 の DOS 窓、じゃない、PowerShell のコマンドラインから npm start を実行することができた。 そしてこの状態のまま、ブラウザで http://localhost:3000 を URL に指定した結果、Hello Angular の文字が出てきた。 それにしても、Angular の語源は何だろうか。
著者は本書の第3章で、データバインディングは (中略) Angular の特徴的な機能であり、重要なポイントとも言えます
と明言している。
だから、私もデータバインディングを理解しなければならない。しかし、私は年を取っているので、理解には時間がかかる。
著者は、データバインディングを、コンポーネントとテンプレート(ビュー)を紐づけるためのしくみ
といっている。
まあ、コンポーネントとはクラスのようなものである。中と外をどう結び付けるか、ぐらいの意味だと理解した。
本書では Angular のデータバインディング構文は(中略)4種類に分類できる
と説明している。また、バインド方式により記法も異なる、
ともいっている。さて、初歩的と著者がいう構文に、補間構文である。これは、
クラスで name というプロパティを {{name}} として参照している。
ここからは内容が理解できないがための私の脱線である。 本書では出てきていないが {{…}} 構文はマスタッシュ記法と呼ばれ、Angular だけでなく他のフレームワークでも採用されている。 なぜ {{…}} 構文がマスタッシュ記法と呼ばれるのかというと、{ の記号が(首を左にひねれば)口ひげ=マスタッシュ(mustache) に見えるから、 というのが説明である。細かなことをいえば、{{…}} と二重に、しかも{{と}}の組を作ることがもっとも重要なのだから、単に口ひげというだけでは、 正確なカッコの言い方になっていないと思う。ちなみに、{} はブレイス、() はパレンシス(パーレン)と呼ぶようだ。
マスタッシュに戻れば、{ しか意識されない。 } にとって失礼だろうからこの右閉じカッコをビアド (beard) と呼ぶことを提案する。 ビアドはあごひげだから、口ひげのマスタッシュと合わせてちょうどいいだろう。だから {{…}} をひげ記法というのがいいと思う。 もっとも、これは首を左に傾けなければいけないというのがちょっと難点だ(外人だって本の背表紙を首を傾けてみるのだ)。 いっそのこと {{ }} を頬ひげ=ウィスカー (whisker) とみなせば、 {{…}} をひげ記法と呼ぶことの正当性が高まる。 英語では、マスタッシュ、ビアド、ウィスカーの三者の総称、すなわち日本語の「ひげ」に当たる言い方はないようだ。
書 名 | Angular アプリケーションプログラミング |
著 者 | 山田 祥寛 |
発行日 | 2017 年 8 月 17 日(初版第1刷) |
発行所 | 技術評論社 |
定 価 | 円 |
サイズ | 判 |
ISBN | 978-4-7741-9130-0 |
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