旅日記Vol.64  14 ON FIRE in TOKYO DOME  (全ての写真はクリックすると大きくなります) 2014.3.3〜5 東京

2013年がそろそろ暮れようとしていた12月4日、ビッグニュースがやって来た。「ローリング・ストーンズ 日本公演決定!!」。2006年の春、名古屋ドームでのライブを最後にしばらく日本とは縁のなかったストーンズだったが、その年に行われたONE MORE SHOTツアーは欧米での公演のみ、どうやら日本には来ないのかなと思っていたのは確かだ。しかも2014年はオーストラリア公演が先に発表されていたので、年齢的なものもあるのか日本は無理か…と諦めていた矢先だった。

前回までと違い公演は東京ドームでの3回のみ。まあこれは致し方ないだろう。その後チケットも発売開始とはなったものの即日ソールドアウト。当たり前だがスゴい人気だ。いや待てよ、過去の例からするとチケットは一度に全席が売られることはなく、数回に分けて小出しにされるはず。一応チケットぴあのサイトで次回以降の発売を待つと、予想通り数日後には二度目の予約開始ときた。しかも抽選というコトだったが、これなら席の確保が出来たのは間違いない。ステージ脇のGC席は\80,000のとんでもない値段で今回は断念したが、S席の\18,000で手を打つことに。仕事の都合などを考え3月4日の公演をチョイスした。

のちチケットぴあからメールが届き、無事にS席を確保。これで決まりだ!!東京までのヒコーキと宿を決めて、あとはチケットを手にするだけ。年が明け近くのセブンイレブンでチケットを購入すると、席はアリーナではなくスタンド席のかなり前の列。ステージからはお世辞にも近いとは言えないが、アリーナの後列よりはマシだろう。ヒコーキは早めの予約が功を奏して早割60適用となり、かなりおトク。行きも帰りもANAのB787-8に乗れるコトになった。しかも帰りの便は国際線仕様機のようで、全席エコノミークラス扱い。前方ブロックのエグゼクティブクラスを確保してANA BUSINESS CREDLEの快適なシートを堪能出来そうだ。ライブ前日に東京入り、当日は美術館巡りの後でドーム、翌日金沢へ戻る2泊3日の行程に。

去年沖縄に旅した時は前日になって予約した便を間違えてたのに気づき、当日大急ぎで空港へ向かうとモヒカンB6が待っていた…ところが東京から先の沖縄便が台風で欠航になってしまい、振り替えた次便は思いがけずB747-481Dジャンボに乗れたという、ドタバタ弾丸ツアーだった。その反省から何度も何度も乗る便を確認(笑)。

   

さあ当日となった。夜勤から帰りシャワーなど済ませ、今回は余裕の出発。小松を15:15に発つNH970便だ。シップはB787-881(ex.JA816A)の国内線仕様機。隣のスポットはJTAの那覇便で、ちょっとそっちに行ってしまいたい気も(笑)。

水平飛行に入ると白山が見えた 雲の向こうに富士山 この日は国内線仕様のJA816A
水平飛行に入ると白山が見えた 雲の向こうに富士山 この日は国内線仕様のJA816A

ANAのB787-8はロールスロイスのトレントというエンジンを搭載している。これが実に静かなエンジンで、機内はもちろん快適。クライム中は雲の影響で少し揺れたが、水平飛行に入ると滑るような感覚を味わえた。

なかなか快適なB787-8
なかなか快適なB787-8

今年は雪が少なかったせいか、上空から見た景色もこの時期としては驚くほど山肌が多い。静岡空港をヒットして駿河湾に出る頃には雲の上に富士山も見える。やがて噴火の跡が残る伊豆大島を過ぎればディセンドを開始、房総半島から東京湾へと切れ込んでいく辺りで着陸態勢に入った。

久しぶりに乗る午後の東京便。陽射しが少し眩しくなりB787自慢の電子シェードを降ろすと、キラキラと光る東京湾の向こうに三浦半島のシルエットが浮かび、その色はまるでデジカメのホワイトバランスを蛍光灯か電灯にしたような青白さを帯びた。この不思議な風景がまたとっても印象的!!でもこの時点ではデジカメが使えないので、#2とお互い心のシャッターを切った。B787は新しい空の旅を演出してくれた。
機は羽田空港R/W34Lにタッチダウン。だいぶ南端のスポットだったが、その先には翼を休めていたANAジャンボが!!まさか逢えるとは思っていなかった。降機して写真を撮り、バゲージクレームへと向かう歩を何度も止めながら、その雄姿を見えなくなるまで振り返った。思わず熱いものがこみ上げてきた。ありがとうジャンボ。

逢えるとは思ってなかったジャンボ
逢えるとは思ってなかったジャンボ…ありがとう

バゲージクレームで荷物をピックアップ、ちょっと#2にワガママ言って10分程送迎デッキでスポッターさせてもらった。たったそれだけの時間でも収穫十分。さすが羽田だな。

モヒカンB6が出発準備中 JAL B777-246「サムライブルー」 JAL B767-346「WAONジェット」
モヒカンB6が出発準備中 JAL B777-246「サムライブルー」 JAL B767-346「WAONジェット」

ストーンズが乗って来た専用機B767-216ER(ex.ZS-DJI)の姿は第二ターミナルからは確認出来ず、諦めてホテルへと向かう。品川へ向かうので乗ったのは京急だったが、もしかしたらモノレールから見えたかも??

今回の宿は品川プリンス(メインタワー)。チェックインを済ませ部屋で荷ほどき。いつも夜勤明けでそのまま旅立ちだが、あまり疲れを感じなかったのはB787のおかげかな。晩ゴハンは前々から決めていた新宿サザンテラスの「エルトリート」でメキシコ料理。その後フラッグスのオッシュマンズなど寄ってホテルに戻る。翌日に備えて早めに就寝…。

   

外が明るくなってて目が覚めた。3月に入り、急に日の出が早くなったように感じる。東京は晴れ。ゆっくり身支度を整え、ホテルのメインダイニングでバイキングの朝食を摂る。もっともこの日の朝の便で東京へ来ても良かったんだが、少しはこんなのんびりした旅も味わってみたかった。

午前中は六本木の森美術館へ。山手線恵比寿乗り換えで日比谷線か、山手線浜松町/大門乗り換えで大江戸線か、コンシェルジュの人に聞いてみたら恵比寿乗り換えを勧められ、そのとおりにする。もっとも大門乗り換えは「それもありますね…でも私なら恵比寿です」。想定外だったのかも(笑)。
森美術館は六本木ヒルズに専用入り口がある。この時行われていた展覧会は「ラファエル前派展」。イギリスのテート美術館の所蔵する絵画が来日、テート美術館が空っぽになったんじゃないかと言われたくらい有名なものがやって来た。ミレイの「オフィーリア」もその一つ。この機会を#2に味わって欲しかった。

その間ボクは街撮り…のはずがホテルに置いてきたPCにデジカメ(D3100)のSDカードを挿したままだったのに、この場で気づいた。あーあ。もっとも残量も少なくなってたので、新しいのを買わなくてはならなかったのだが…。なのでサブカメラのXZ-1でちょこっと撮りながらのさんぽ。近くに富士フィルムの本社ショールームがあるので、展示写真を観たり、新しいミラーレスカメラを手に取ってみたり。乃木坂から千代田線に乗り、表参道乗り換えで渋谷へ出てSDカードを買って、山手線と日比谷線で六本木に逆戻り。

アンディ・ウォーホール展もやっていた アエロフロートのポスターが妙に目立つ 植え込みにはもうチューリップが
アンディ・ウォーホール展もやっていた アエロフロートのポスターが妙に目立つ 植え込みにはもうチューリップが

#2と合流して日比谷線で日比谷へ。少し歩けば三菱一号館。こちらでは19世紀イギリスでの唯美主義「ザ・ビューティフル展」が行われていた。「ラファエル前派展」と歩調を合わせた開催とあって、両方を鑑賞すると割引になるという。去年の暮、東京に来た時はこの辺りを歩いていないので、僕は街撮り。#2を見送る。

三菱一号館の中庭入口
三菱一号館の中庭入口

昼下がりのビジネス街 花屋の店先で ビル街と青空と 三菱一号館の赤レンガ
昼下がりのビジネス街 花屋の店先で ビル街と青空と 三菱一号館の赤レンガ

昔「一丁ロンドン」と言われたこの辺りだが、そのままの姿で残るこの三菱一号館に加え、1スパン増築で高層化されたものもあって時代の流れをそのまま受けたものと解釈していいだろう。
皇居に面した第一生命ビルや明治安田生命ビル、帝国劇場…建築基準法で高さが31mに制限されていた時代の建築は言い合わせたように高さをそろえ、また互いのファサードを主張しつつ今もそびえている。

明治安田生命ビルのディテール ちょっとロンドンみたい 現在と過去
明治安田生命ビルのディテール ちょっとロンドンみたい 現在と過去

三菱一号館の中庭は午後の光にあふれ、通りかかる人が思い思いに佇み、また立ち去っていく。都会の中のちょっとしたオアシスのようだ。その活気が羨ましい。

十月桜が咲いていた 紫色が印象的 昼下がりの空気… 赤レンガと十月桜
十月桜が咲いていた 紫色が印象的 昼下がりの空気… 赤レンガと十月桜

そろそろ#2との待ち合わせ。その前に館内の建築保存のまつわる展示を見て、古い図面にも目を通す。細かな装飾が施されている外観に比べ、意外にもシンプルなものに仕上げられた室内にはむしろ驚いた。歴史を遡るコトが可能ならば、日比谷の地にフランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテルが残っていれば…と思ってしまう。

一号館の中で 中庭を望む 鉄骨の階段
一号館の中で 中庭を望む 鉄骨の階段

中庭で日向ぼっこをしていると、スズメが2羽仲良くおさんぽ。その姿が愛らしい。程なく#2が満足げに歩いてきた。さあ、一旦東京ドームへ行ってツアーグッズを買いこむぞ!!

スズメたちも可愛くおさんぽ
スズメたちも可愛くおさんぽ

都営三田線で水道橋へ。東京ドーム近辺は開演までまだかなり時間があるというのに、かなりのファンの数に圧倒される。ドームでは何箇所かツアーグッズ売場があったようだが、一応正面ゲート前に。午後2時過ぎの時点で長蛇の列が出来てて40分待ち…。順番を待ちながら品定め。既にリハーサルが行われているであろうドームからは、それと判る音が漏れてきて気分がだんだん高まってきた。

無事グッズを買い、一旦ホテルに戻るコトにする。歩いているとツアートラックが現れ、たちまちケータイやカメラを持ったファンに囲まれた。

開演を待つ東京ドーム ツアートラックに遭遇!!
開演を待つ東京ドーム ツアートラックに遭遇!!

秋葉原で総武線に乗り換えようとすると必ず多くのファンがホームに居合わせるものだが、この日は少なめ…ちょっと拍子抜けだったが水道橋で電車を降りると、全員がドームへと吸い込まれていくではないか。ウンウン、盛り上がって来たゾ。路上ではチケットぴあとauがコラボしたストーンズのイラスト入りクリアファイルがあちこちで配られている。もちろん無料なのでいくつもゲット(笑)。さらに後楽園ホールの前では増刷したぴあBOOKSのストーンズ特集号が、先程とは別バージョンのクリアファイルつきで売られていた。荷物が多くなるのでこの時は買わなかったが、後日ネットでゲット。

いざ東京ドームへ
いざ東京ドームへ

カメラチェックもあって入場ゲートでしばらく待たされる。予想通りスタンド席ながらかなり前方で、しかも前が邪魔にならず見通しも良い。いよいよライブだ!!と思ったら以前ドームで買ったオペラグラスをまた忘れてきた。あわてて売店へと買いに行く(笑)。何やってんだか。

   

今回の東京公演は今までより30分早い18:30に始まる…はずだが定刻に始まったコトは今まで一度もない(笑)。場内に流れている曲の切れ目毎に歓声が沸き起こるが、次の曲が始まるとまた静かになるいつもの光景。そんな中、照明やカメラのスタッフが徐々に配置につき始め、そろそろかな…と思った19時ちょっと前、客電か落ちてオープニングの曲が雰囲気を盛り上げる。物凄い歓声!!まだか、いやまだか…Would You Welcome Please, The Rolling Stones!!

記念すべきこの日の1曲目は「Start Me Up」。8年ぶりに、ナゴヤドーム以来の生のストーンズ。ああ、来れて良かった。

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Start Me Up
You Got Me Rocking
It's Only Rock'n Roll
Tunbling Dice
Angie
Doom & Gloom
Silver Train (Fan Vote)

Honky Tonk Women
(Band Introduction)
Slipping Away
Happy
Midnight Rumbler
Miss You
Paint it Black
Gimme Shelter
Jumpin' Jack Flash
Sympathy for the Devil
Brown Sugar
You Can't Always Get What You Want (Encore)
(I Can't Get No)Satisfaction (Encore)






with Mick Taylor



with Mick Taylor

with Mick Taylor







with Mick Taylor & the Senzoku Freshman Singers

過去の日本ツアーとは違い、今回は東京ドームで3回のみの公演。そのため予定していなかったスタンド2階席の、あまりステージの見えない席までもが直前に急遽追加発売となり、ドームは完全に満席だ、そんなオーディエンスは年代層も当然幅広く、また有名人も多く詰めかけたと聞く。
またツアーにはかつてのストーンズのメンバー、ミック・テイラーも参加して'70年代前半のエネルギッシュなサウンドも期待できるというものだ。

日替わりのファン投票曲は「Silver Train」。これだけでも泪モノなのに、ミック・テイラーも参加して二度と聴けない思い出を作ってくれた。

しかし毎回ヘンな日本語をどこかで教わってくるミック。メンバー紹介の際の「ロニーのスニーカー、ダサっ!!」にはドーム一同爆笑!!
そしてキースのソロ曲にもミック・テイラーが参加、さらに「Midnight Rumbler」ではもう幻かと思っていたソロギターをたっぷりと披露、ボクの心は'70年代のブート『Nasty Music』に飛んでしまっていた。

ただ、ライブ自体はこれまでの圧倒的な迫力とは違っていた。さらにスリム化された編成は往年の演奏スタイルの再来という向きもあるかもしれないが、やはりそれはかつて、ツアーパンフの中でミックが古い建物に例えて語っていたものであり、加えて彼らが正にいぶし銀の魅力を兼ね備えたという他ないだろう。原点回帰であり、正常進化なのだ。

一旦ステージ奥に下がった彼ら。しばらくして洗足フレッシュマンシンガーズのコーラスも高らかに「You Can't Always Get What You Want」が始まると、ドーム全体が今までにない感動を味わった。こんなスタイルは初めてだ。最後はもちろん「I Can't Get No)Satisfaction」。ミック・テイラーも参加だ。

いったいいつまで転がり続けるのかローリング・ストーンズ。その答えは何処にも存在しない。

   

大きな感動を胸に、ドームを後にする。あんなに晴れてた空からはポツポツと雨が落ちてきた。きっとこの夜の月も、ストーンズに感動の涙をくれたのだろう。JR水道橋駅まで歩くのも何だとというコトで、ちょっと割高だがよりドームに近い都営三田線の京急直通で品川に戻る。このほうがかえって空いていたようだ。しかもJRは人身事故の影響で停まったのだとか。

翌朝は予報通り雨。ホテルの部屋の窓からの景色は前日とは全く変わってしまった。しかし雪よりはいいだろう。朝ゴハンは曜日限定の中華粥バイキングをチョイス、これもなかなかイイ。翌日のライブに想いを馳せつつ帰り支度を整え、ホテルを後に羽田空港へ向かう、なにしろこの日は夜勤なので、のんびり出来なかったのが残念だ。
うっかり傘を忘れてきてしまったが、ホテルの前が品川駅なので正直傘は必要なかった。都営線から直通の快特は雨の中をひたすら飛ばす。勢い余って国際線ターミナル駅ではちょっとオーバーランしてしまい「停車位置を調整いたします」。これは京急名物??思わず#2も笑っていた。

帰りの便はNH969便。機種は来た時と同じB787-8だが3月4日から14日までは中距離国際線仕様機が充てられていて(タイムテーブルでは78R)、全席が普通席扱い。早めの予約が功を奏して前方のビジネスクラスの席をチョイス出来たのだ。
雨の中、スポットに待っていたのは2機しかない特別塗装機ではなかったが、もちろん国際線仕様(ex.JA803A)。ANA BUSINESS CRADLEの快適なシートが待っていた。

ANA B787-8中距離国際線仕様のビジネスクラス シートピッチはANAのビジネスクラスで一番広い
ANA B787-8中距離国際線仕様のビジネスクラス シートピッチはANAのビジネスクラスで一番広い

ほぼ定刻にランプアウト、羽田空港R/W34Rから離陸だ。ターンを繰り返しクライムを続けるうち雲の中に入ってしまい、しかも揺れる。ようやく水平飛行に移りベルト着用サインが消えたのもつかの間、タービュランスのためベルト着用となり機内サービスは行われなかった。また急速に発達している低気圧を避けるため途中で針路をやや西に振り、雲を避けながら小松へと飛行していく。こんな時は前回乗ったB777-281ER近距離国際線仕様が充てられているNH752/759便では味わえなかったインタラクティブモードでビデオ鑑賞。ついでに思い切ってシートをフルリクライニングしてみたら、これはもうベッドかと思うくらいフラットに。寝落ちしてしまった位(笑)。快適〜。

短い時間だったがANA BUSINESS CRADLEを満喫していると、既に機は降下を開始している。一旦日本海の上に出てライトターン、小松空港R/W24へのアプローチを開始した。雲の合間から時折見慣れた景色が雨粒と一緒に流れていく。残念だがシートを元に戻す。

至れり尽くせりのANA BUSINESS CRADLE
至れり尽くせりのANA BUSINESS CRADLE

小松空港に着陸すると、雨は上がっていた。スポットイン後、CAさんに機内販売を頼んで期間限定のオマケの「ジャンボ機マグネット」もゲット。既に乗客は全員降機していたが親切に対応してくれ、ジャンボの想い出話なども。やっぱりジャンボはクルーからも愛されていたんだなと改めて思った。

帰宅後、急ぎ荷解きを終わらせ1時間もしないうちに仕事へ。慌ただしいが仕方がない。この夜はストーンズの曲が頭の中でエンドレスでかかって、妙な気分だった。しかし言えるコトは…ストーンズ最高!!彼らは間違いなくまた日本にやって来る!!

ツアーロゴ
取材日 2014年3月3日〜5日 
カメラ  Nikon D3100
OLIMPUS XZ-1
レンズ   TAMRON 18-270mm F/3.5-6.3 DiUVC PZD
i.ZUIKO DIGITAL 6-24mm F1.8-2.5