旅日記VOL.25
それって賛否両論だったかも  2001.5.8〜9


 ●マイレージがたまったよ

それは2月の話。「ああ、また使っちゃったなあ…」と思いつつ届いたカードの明細書を開くと、けっこうポイントがたまっていた。待てよ!これは全部マイレージに移行したらまたタダ旅行出来るじゃないか!とにかく全ポイントを移行申請してと…。
後日ANAのHPでマイレージを確認したら17,000マイルを超えていた。これならタダ旅行が出来るぞ…。

そのままじきに旅に出ようと暖めていたマイレージだったがなかなか使うチャンスもなく、レイル・ストーリー4(仮)の取材は手っ取り早い名古屋、大阪地区を先行してやっつけてしまったのはご存知のところ。だらだらとGWも出勤の日が続いたが、その後に代休と有休をゲット。またジム通いで潰すのも…と思っていたら、こりゃ東京地区取材に行けるじゃないか!!早速ANAの特典デスクに電話して予約完了。ホテルもとれた。

 ●いってきま〜す

ちょいと早起きして小松空港へ。残念なコトに雨が降ってきた。道路は幸い渋滞もなくサクサクと駐車場にクルマを駐めて、ANAの出発カウンターに向かう。特典航空券を貰ったら当然運賃のトコは\0。うひ。でも前回は窓側に座れたのに「通路側でお席をご用意いたしました」。どうやらタダ券では窓側に座れなくなったらしい。黙ってそんなことするなよANA。ちょっと気分を悪くしつつも搭乗口からホールディングルームに入り、しばらくしてボーディング開始。機内に入ると実際窓側には空席があちこちに見られ、ああおもろない(笑)。NH752は8:30発。

5分後に那覇へ向かうJTA便は沖縄が梅雨入りしたこともあって「目的地天候不良の場合、宮古島空港に着陸いたします」とのコトだった。オルタネートは那覇を通り越して宮古なのか。

NHKの連ドラ「ちゅらさん」を見ていたら途中で非常用設備のビデオで中断。もういちどテレビに戻ったが、最後のいいところでまた中断(笑)。何かなと思ったらもう一度同じ非常用設備のビデオ。何で2回もやるのかなあ。くどいぞANA。

プッシュバック開始で機体が動き出し、この日はR/W06を北に向かってエアボーン。しばらくは小松の街が眼下に広がったが、すぐに雨雲の中に。ゴトゴトと揺れたがしばらくしておさまり、オントップ。シートベルト着用サインも消え、CAは飲物サービスの準備に取りかかった。しかし再び揺れが始まりシートベルト着用サイン点灯。サービスは中止となってしまったが、珍しく機長のアナウンスが入った。飛行のことよりむしろ「揺れるのでサービス出来ません」といったものだった。

結局持ってきた本を読むうちに機はファイナルアプローチ。羽田のR/W16Lに無事着陸。雨は降っていなかった。ただしこの日もバスで到着口へ。

 ●さあ、取材へ

羽田では高校生らしき団体がいっぱい!そうかGWも終わって、修学旅行シーズンに入っていたのか。もううるさいことといったら…
まずは宿(品川プリンス)に荷物を預けようと京急で品川へ。こちらもどうやら自由行動で横浜へ向かうのか高校生で一杯だったが、蒲田で大量下車して静かになった。

身軽になったところで取材開始!まずは東急東横線の学芸大学へ行くので渋谷で乗り換え。車内で着いたよーメールをカチカチやってたりして(笑)。でも雨が落ちてきた。学芸大学の辺りで1コめの取材。そのまま都立大学まで歩いて再び東横線を渋谷へ。
次の目的地は国分寺と府中。新宿から中央特快に乗ったが、先行する電車が遅いのか、あんまり速くないなあ。
国分寺で特快から各駅停車に乗換える間にサクっと取材、西国分寺で初めての(ゑちゃんゴメン!)武蔵野線に乗ろうとしたが日中は本数が少なく、待ってたらやってきたのは何と貨物列車だったり(笑)。終点の府中本町で降りて、今度は沿線を取材。今日2コめ。武蔵野線のオレンジ色の電車はけっこうくたびれてるなあ。

武蔵野の雰囲気…子供の頃武蔵小金井に住んでいた叔父の家によく遊びに来たなあ…。そのまま京王線の府中まで歩いて、伊勢丹で昼ゴハン。…と思ったら森さんから入電。夜の件だった(嬉)。

先頃行われたダイヤ改正で誕生した京王線の「準特急」で新宿へ戻る(新宿から高幡不動までは同じ停車駅なんだけどね)。以前イトコがいたつつじヶ丘は通過だったが、その頃とあまり変わっていなかったのにちょっと安堵してみたり。それを見届けると眠くなって…電車は新宿に着いていた(笑)。

新宿で3コめの取材をして、次は両国へ。御茶ノ水までは中央線。電車でGO!通勤編の気分(爆)。続いて総武線。NHK「ハッチポッチステーション」の"ソウブトレインのテーマ"を思い出して苦笑。両国駅は通学の高校生でホームは混んでいた。一旦駅を出て周辺を4コめの取材、両国国技館は来週から始まる大相撲を前に、力士の幟がいっぱい並んでいて、いい雰囲気。

続いて一旦西船橋まで行き、地下鉄東西線を妙典へ取って返す。妙典では快速の通過待ちの間にサクっと5コめの取材。これで昼の取材は終了。ホテルに戻るのもまだ早く、そのまま銀座線と丸の内線を乗り継いで新宿へ。気になっていたのはエアロ買物。フラッグスへ直行してオシュマンズ。いやーBODY BODY WEARのタンクトップはイイし、スパッツもイイなあ(嬉)。結局そのタンクトップを色違いで2枚、スパッツも1枚散財して品川へ移動、ホテルにチェックイン。まだ1コ取材が残っているぞ(?)。

 ●またまた新橋で蕎麦呑みと…取材も?

予報では夕方には雨は上がるとのことだったが、小雨が降り続けている。
「一緒にメシでも」という森さんの厚意に甘えて、新橋の「味喜庵」で蕎麦呑み。都営浅草線の新橋駅の改札口で連絡がついたたぴちんと待ち合わせ。一緒に雨の中をだいたいこの辺だろうと歩いてたら店の前だった。ちょうどそこでは森さんが傘をたたんでいたところ(笑)。

店のおにいさんを囲んでハイ、ポーズ!

あれもこれもと品定めして、まずはカンパイというところでゑちゃん到着。関鯖の刺身に穴子の天麩羅にフカフカの玉子巻き…もう嬉しくて嬉しくて。去年から誓いは立てたものの実行に移せなかった養老天命反転地ツアーはようやく具体化のきざし(笑)。秋の茸狩りツアーの話もあって話題は尽きず。

シメはやっぱり蕎麦。ボクはゆず切りとせいろの二色もり。絶品。

すっかり長居してしまったが、みんなは明日仕事だし、ここらでお開き。ただしボクは今日最後の取材もあるので、とりあえず全員JR新橋駅へ。
京浜東北で東京までみんなで乗ったが、そのまま帰宅するゑちゃんとたぴちんを見送りつつ養老での再会を誓う。中央線で新宿へ向かう森さんには中央線の車内まで付き合って同じく再会を誓い、ボクは東海道線ホームへ。みんな忙しいところありがとう。またねー!!

品川へ行くのにわざわざ東海道線とは解せない話。実は6コめの取材はそこにあったのだ。思うような写真が撮れず、品川へ移動してもう一度写真を撮って漸くこの日の取材は終わり。いったい何を取材したの?

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山手線のJR205系

いつも山手線でおなじみの電車、JR205系。東京では誰もが世話になるはずだ。
それがもう当然のような感じだけど、実はこの電車が山手線から引退する日もそう遠くないという。205系という電車はまだ国鉄時代にデビュー、中には15年近く都心をぐるぐる走っているのも。

引退…といってもいきなりスクラップになるワケではなく、まずは去年仙台市内が地下化されたJR仙石線に移籍することがほぼ決まっているという。首都圏でも武蔵野線を始めとして古い電車の置き換えに回されるとは思うけど。
まだ全然ボロくないもんねえ山手線の電車。だいいちまだ15年程度じゃないか。北陸線なんて殆どが30年前後だぞ(JR西日本では40年を耐用年数にしているらしい…絶句)。

 ●散財では飽き足らず

翌朝、外は前夜と同じような小雨模様。ゆっくりシャワーなぞして休暇を満喫したりして。ああ優越感(笑)。
品川プリンスの朝食はいろいろ選べるのが魅力だが、お気に入りの中華バイキングの朝食はGW明けの閑散期とあってお休み。ガックシ。仕方ないので普通のバイキングにした。でもこちらも洋食あり和食ありで、ついつい食べきれるの?と思うほど山盛りにしてしまったが、日頃の運動が効いたか全部平らげてしまって我ながら驚いたり。荷物をまとめ、チェックアウト。そのまま荷物を預けて散財に出る。

まずは原宿のギミーシェルターへ。うーん、最近ストーンズが活動していないせいか、あまり目新しいものがないニャー。ブートもないし。しかし竹下通りも修学旅行生でいっぱいだったなあ。ついでにオシュマンズでシャツとCDをまた散財(笑)。このCD、帰ったらMイントラに勧めてみようっと。

続いて新宿のフラッグスに向かったものの、SHIPSでは「あっ、このGジャンかわいいー」と思ったらLサイズとLLサイズで、断念。あとカットソーなんかはこれはと思うものもなく、アローズでも今一歩。フラッグスを出てBEAMSに行ったら、ちょっと物欲をくすぐるリストウオッチにだいぶ傾いたが…(笑)。結局このテの散財なしという実に珍しい結果となってしまった(笑)。

昨日取材した新宿駅だったが、さらに取材を進めてみた。なかなかいいモノが書けそう。そのため一旦小田急を代々木上原まで(?)。
代々木上原にはフィットネスクラブの最高峰的存在、「クラブ・ボーイボー」があった。ちょっと見学なぞしてみたいなあなどと思ったが…

今度は神保町の書泉グランデで「鉄」本を探そうと地下鉄千代田線と半蔵門線。表参道辺りからウトウト…。気がつくと大手町に停車するところだった。あわてて乗換え(爆)。

書泉は「鉄」本で有名。売場に行くとまず目にとまったのは「北陸地方のローカル私鉄」という特集本。なつかしい写真なんかがいっぱいあって、つい買ってしまった。なにも東京でそんな本買わなくったって(笑)。でも金沢ではまず置いてないもんねえ。阪急電車モノとかもつい見たり。その他関西モノも充実していたが、そっちは前回の大阪で買ったし、まあそんなところかというカンジで店を後にした。

さあ、まだ時間もあるし、どうしようか。そういえば以前関東私鉄ストーリー「異母兄弟の謎」で写真を撮っていなかったのを思いだし、都営三田線・営団南北線・東急目黒線と乗って田園調布へ行くことにした。昨年夏に始まったこの3社乗り入れは、関東の多くの私鉄・地下鉄が改札を出ることなく全て乗換えが出来るという前代未聞の事件(?)にもなった。そこで生まれたのが「パスネット」。いわゆる各社共通プリペイドカードだが、関西の「スルっとKansai」はカード残額が\10あれば改札を通って入場することは出来るのに対し、パスネットはJR「イオカード」と同様、改札を通る時に初乗り運賃をまず引いて、降りた駅で精算という計算方式を採っている。 でもパスネットとイオカードは共通化されていないというのが気になるところ。イオカードはさらに機能アップ、非接触化を図った「Suica」に発展しつつある。

さて、三田線・南北線・目黒線は最近の傾向でホームドアが設置されている。安全面ではいいが「鉄」としては写真が撮りづらいのが困ったところ。東急目黒線はその乗り入れ開始まで目蒲線という名前だった。♪ぼくの名前は目蒲線〜。あってもなくてもどうでもいい目蒲線〜…なんて唄が昔あったっけ。確かにその頃は緑色の古い3両編成の電車がのんびり走っていたが、営団南北線・都営三田線との直通運転、それに東横線田園調布-武蔵小杉間の複々線化も合わさって一躍通勤路線に変身した感がある。ただし、目黒線の改良はまだ途中で、ホームドアのない昔ながらの駅もあってちょっとホッとした。でもそれは時間の問題か。

移築されたもと田園調布駅舎

田園調布駅のホームでちょっと取材。昔から親しまれた駅舎は駅の地下化で引退したが、駅前の公園のところに移築されて保存されている。なかなかいいなあ。個人的には大阪の阪急千里線千里山駅の駅舎もぜひ残したかったが、そちらは取り壊されてしまって残念なところ。
しばらく佇んでみたが、さすがにハイソな(死語か?)住宅街。走っているクルマは高級外車ばかり…あまりにも場違いなので渋谷経由で新宿へ退散(笑)。もう一度フラッグスへ行ったりもしたが…やはり散財はよそう。

新宿駅南口の景色って好きだなー。帰るのが惜しくなる。でもそろそろ時間がなくなり、カフェ・ハイチでドライカレーを堪能して2日間の東京に別れを告げることにした。

ホテルで荷物を受け取り、品川からは京急で羽田へ。ホームでチェックインを済ませる。

 ●帰途

会社へのお土産は定番「東京ばな奈」。羽田の搭乗口のセキュリティーチェックは厳しく、最近はポケットの小銭などを入れる小さなカゴが用意されている。帰りもランプバス出発なので1階のゲートへ。しばらく待ったら搭乗開始となり、バスで機へ。アサインされた席は通路側だったが、窓側が空いていてドアクローズと同時に移動(笑)。

定刻を少し遅れ、プッシュバック開始。R/W34Rからの離陸だった。東京湾上空を旋回・上昇するうち雲の中、途中までのフライトはずっと揺れたままだったが、しばらくしておさまり飲物サービス開始。やっぱりコンソメスープ。

雲の切れ間から夜景が見え始めたらだいぶ高度を落としていた。雲を横切るようなファイナルアプローチでは、やはりかなりの揺れ。小松空港R/W24に着陸。このコースは「JETでGO!」と同じじゃないか(笑)。

がーっとクルマを飛ばして帰宅。さっそく両親に書泉で買ってきた本を見せたら「ありゃ〜、こりゃ懐かしいな〜」を連発。なにしろ金沢に市電が走っていた頃の写真がたくさんあったから。

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さあこれでレイル・ストーリー4(仮)の取材は完了!!あとは執筆に励もう!!乞うご期待!!

(当初「パスネット」の紹介に誤りがありました。おわびして訂正いたします)

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