さりげなく名古屋   2001.2.21


レイル・ストーリーシリーズは、前作をリリースしたのが半年前。それから「充電期間」ということでお休みしていたが、最近になってポロポロとネタが見つかった。…のはいいんだけど、やっぱり東京地区や大阪地区のものばかり。実は名古屋地区には前から暖めていたネタがあったのに、取材のきっかけを掴めずにいたのがずーっと気になっていた。これを機にぜひ次の「レイル・ストーリー4(仮)」で実現しなければ。

そう決意したものの取材を何時にしようかと思っていた矢先、ジムでも行こうかなとテキトーに申請した有休を使えばいいじゃないかと思いつき、早速キップを手配したのは…言うまでもないか(笑)。今年初のツアーは珍しく名古屋と決定。

 ★新幹線乗り継ぎで名古屋まで

これは485系クラシック『しらさぎ』

日帰りで名古屋往復を決めたものの、夜のエアロのレッスンをサボるのも気が引ける。さりとてあまり早起きもしたくない(ゼイタク言うなーー>じぶん)。時刻表とにらめっこした結果、金沢7:10発の特急「加越」と東海道新幹線「ひかり」の乗り継ぎで名古屋へ行くことにした。もっとも名古屋まで直通の特急「しらさぎ」(写真)でもいいんだけど、こちらは1本前のは6時すぎと早く、次のは8時前で名古屋での滞在時間が足りなくなるので、新幹線乗り継ぎに決定。

特急「加越」は金沢からだと「しらさぎ」と並んで名古屋へという利用方法があるが、今はどちらかというと福井県内から東海道新幹線名古屋・東京方面乗り継ぎが主体のようだ。金沢からの乗客は思ったより少なく、福井で殆どの席が埋まった。もっとも金沢から東京へは電車だと「はくたか」と上越新幹線乗り継ぎがすっかりポピュラーになったのもあるか。

ここのところ天気も良く、春を思わせる日が続いている。今朝も晴れ。先月の大雪で降った雪はすっかり消えてしまったと思っていたが、武生辺りから残雪が見えはじめ、北陸線きっての豪雪地区の今庄ではまだ60cmを超える雪が残っていた。

北陸トンネルを抜けると雪が消え、滋賀県に入り余呉湖には釣り人がいっぱいいたのが見えた。琵琶湖からは対岸の比良山系がうっすらと、しばらくして雪を被った伊吹山が左手に見えると米原は近い。長浜の手前でおなじみ電源切替で直流区間に入り、程なく終点米原着。

米原駅の狭い跨線橋の先には新幹線乗り換え口があるが、自動改札になっているもののやはり馴れない客が多くてトラブル連発(溜息)。
乗り継ぎの東京行き「ひかり」は「のぞみ」に使われていた300系だった。岐阜羽島で「のぞみ」を退避したが、それはJR西日本の500系のぞみだった。たった30分ほどの新幹線の旅で名古屋へ。

 ★豊橋往復

今回の取材はまず名古屋の先、豊橋。新幹線でそのまま行っても良かったんだけど、ここはJR東海の快速で行くことにした。新車の313系はなかなか出来がいいが、雰囲気としてはJR西日本の新快速とJR東日本の山手線と京浜東北線を足して3で割ったようなカンジだ(笑)。名古屋では岐阜方面からの客と名古屋からの客が入れ替わったという感が。熱田まで平行する名鉄線には、特急北アルプスが朝のアルバイト(?)で常滑行き特急として走っていたのが見えた。
大府辺りまでは立ち客もあったが、やがて車内はマバラとなった。なかなかの走りをキープして豊橋に到着。

JR東海自慢の313系

名鉄『パノラマスーパー』

JR東海の快速電車

名鉄「パノラマスーパー」

豊橋駅の内と外で取材を済ませ、名古屋へ戻ることにしたが今度は名鉄の特急「パノラマスーパー」で。普通席車でもいいんだけど、指定席のミューチケットはたった350円だからちょっとゼイタクしてもいいかな…と奮発。

只今120km/h走行中!

国道1号線、つまり旧東海道に沿いに走るのが名鉄線だ。特急はこの「パノラマスーパー」がデビューした時に最高速度が110km/hから120km/hに向上しているが、それは一部区間だけでしか出せないようだ。でも車内には昭和36年に初代パノラマカー(あの赤いやつね)からの伝統で、スピードメーターが誇らしげに付いている。

名鉄といえば近鉄に次ぐ日本第2位の私鉄だけど、関東私鉄とは違い、本線といえども平日昼間では名古屋近辺以外は乗客は少な目。それに途中の停車駅はまだ昔のままという感じが残るものもあり、規模は違うとはいえ富山地鉄を思い出した位。

徐々に市街地に入り高架の堀田を通過、神宮前、金山と停車して、バスターミナルが右手に見えたら地下の新名古屋駅着。

名鉄の新名古屋駅は狭いなあ。これでたくさんの電車をさばくのだから恐れ入る。でも断続的に流される、あの急かされる発車ベル(音?)は好きじゃないなあ。

 ★名古屋に戻って

地下鉄を市役所まで乗り、名古屋城の近くを歩いて、ひたすら歩いて何をしたかというと、取材。ここでこれ以上書くとネタバレなので、あとは「レイル・ストーリー4(仮)」で。結局約1時間半程歩いてしまったが、これでこの日の取材は終了。再び地下鉄で栄に戻り、遅めの昼食はまたまた中日ビル地下の「山本屋本店」で味噌煮込みうどん。季節メニューに「牡蠣入り味噌煮込みうどん」なんてのがあって、ついそちらに。いやー極うま〜。しかも牡蠣がまた大きくて食べ応え十分。
ボクはのっているタマゴをすぐに食べず、まずフタを開けたらアツアツのつゆをまだトロトロのタマゴにかけて黄身の表面を固め、壊さないように注意しながら最後の最後に食べるのが好き〜。どうです、食べたくなったでしょう(笑)。

あまり滞在時間がなくなり、急いで大津通りのLoftへ行って、大学卒業で、めでたくこの日でジムのバイトを退職するEトレーナーにプレゼントをと探す。幸いこれはと思う品が見つかり、カードも買って次はヒマラヤスポーツへ。通販では絶版となっていたBAPROのタンクトップが運良く残っていてラッキー。もう1枚カットソーも買って…おやもう時間が。地下鉄に乗ろう。

プルル・プルル・プルル…と地下鉄も断続的に鳴る発車サインだ。名駅へ戻ったらテルミナもタワーズのタカシマヤも休みで三省堂には行けず。「鉄」関連資料入手失敗(泣)。東京か大阪でまた探すとするか。

 ★早くも帰途に

名古屋15:29発の「ひかり」で米原へ。少し早めにホームに上がったら、先発の「ひかり」は「のぞみ」用の700系だった。次のボクの乗る「ひかり」は300系。
電車を待つ間、太閤口の駅前広場では何故かパンクロックのライブ(ストリートパフォーマンスか?)がガンガンと。しかもメンバー全員上半身ハダカ。寒そう〜。

700系の『ひかり』

300系の『ひかり』

700系「ひかり」は独特のロングノーズ

300系「ひかり」はもうおなじみの顔

来た時と同様に岐阜羽島で500系「のぞみ」に道を譲り、あっさりと関ヶ原の山越えをこなし約30分で右手に北陸線が近づいてきて米原到着。もう少し乗っていけば難なく京都、大阪へ行ってしまえるのに…と思ったりしたが、残念ながら有休は今日一日。

米原の在来線乗り換え口は行きと同様また混雑…。北陸線ホームへ降りると4両編成の「加越」が待っていた。席につき発車を待つ間、JR琵琶湖線(東海道線)の新快速が行ったり来たりしているのを見てもまた京都・大阪への気持ちがつのるばかり(泣)。

朝、金沢を出た時にはあんなに晴れていたのに、名古屋で取材していると曇りだし、ここ米原でポツポツ雨が降ってきた。その中を電車は金沢へ向け発車。相変わらず485系クラシックの疲れは隠せないが、去年乗った「雷鳥」の京都所属の電車に比べ、この金沢所属の老優は良く手入れされていて、全く衰えを知らない走りっぷりと合わせて、「まだまだイケてるじゃないか」という感じを受ける。少しウトウトしていたら、電車は敦賀に停車するところだった。雨は本降りとなり、結局金沢まで雨をついて快走。遅れもなく定刻18:13終点金沢に到着。

そのまま駐車場へ。#2を一旦迎えに行き、予定どおりジムで19:30からのエアロを1本。もう少し時間があったのでプールで軽くスイムなぞ。泳いでいたら「さっき名古屋にいたのに、今こうして金沢に戻って泳いでいるのはいったい何だったんだ…」などと思ったりした。Eトレーナーにもプレゼントを渡すことが出来た。

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こうしてさりげなく、あっけなく名古屋取材は終了。さて続く大阪地区取材、東京地区取材は何時にしようか…もう取材するトコロは内定してるし、東京はマイレージが溜まってまたタダで行けるかも。

でも今回は、電車でふらっとカジュアルな独り旅もいいもんだなあ…と再認識しました。

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