フェルメールとその時代展はスゴイ人でした 2000.6.10〜11


 ●今度はクルマで

先週電車で取材に行ったばかりなのに、なんてゼイタクなと自分で思ったくらいだが、今回は2人でドライブ。
というのは、大阪だと2人以上ならクルマのほうが安上がりだからだ。

早起きして余裕で走りたかったのだがモタモタしてしまって(いつもだが…)、結局出発したのは9時半すぎだった。残念なコトに梅雨入りしてしまったが、雨は上がり大阪までの道中、たまにパラパラと小雨が降った程度だった。しばらく一般道を走り小松ICから北陸道に入る。週末だけど大した混雑もなく快調なドライブ。米原JCTからは名神、多賀SAで小休止した。あいにく休憩施設は工事中だった。
このSAのおみやげのコーナーには名古屋モノと関西モノが同居していて面白い。キティちゃんのきしめんと味噌煮込みうどんのセットがあったりした。

北陸道長浜のハイラジ(ハイウェイラジオ)は名神も順調だと言っていたが、多賀SAのインフォメーションでは「吹田で事故。渋滞11K」となっていてガビーン!!その間に事故が起こったようだ。とにかく先を急ぐことにして、途中で情報を仕入れながらルート変更も考えることにした。瀬田東から京滋バイパスにしようか、それとも京都南から一般道にしようか…

走っているうちにどうやら渋滞も解消に向かっているようで、渋滞は1Kにまで縮まっていた。そのまま名神を走る。京都南IC-茨木ICはいつも右ルートなので今回は左ルートを選択。右よりも空いていた。問題の事故は吹田ICで降りようとした大型タンクローリーが横転したものだった。渋滞は殆どなかったが、積荷が酸素だったので大事故にならなくてよかったなあと2人で胸をなでおろしていた。
千里山トンネルを抜け、程なく豊中IC。ここで名神を降りて阪神高速に入る。池田線〜環状線とこちらも順調、道頓堀ランプで降りて千日前筋を少し走ればもうホテル。今回は上本町の都ホテル大阪だ。13時半すぎに無事到着。そのままチェックイン。

アサインされた部屋は結構広く、ベッドもセミダブルが二つ。なかなか。このホテルは想い出があって、ボクたちが新婚旅行で泊まったホテルなのだ。その時は新築したばっかりだったが、今回来てみるとやはり年数を感じる。ということはボクたちもそういうモノなのか?(笑)

 ●絶句して梅田へ

大阪と言えば通天閣

昼ゴハンはホテル地下の「ポモドーロ」でランチ。メインはポークヒレのカツレツだったが、チーズとバジリコの葉が挟んであって美味。ソースも絶妙。これでたったの\1,200は安い!!さすが大阪だ。さっそく地下鉄谷町線で天王寺へ行き、大阪市美術館へ向かったが…

今回はVISAカードの「フェルメールプラン」というやつで前売券と本と朝食がセットになっていた。その券を片手に天王寺公園にある美術館入口に着くと、「只今の待ち時間120分」とあった。係のおにいさんに聞いてみたが、どうやらこの後空く気配もない。この日は諦めて翌日出直しに決定。それならばとにかくHEPファイブへ行こうと梅田へ向かうことにした。地下鉄にしようと思ったが、ここは天王寺駅からJR大阪環状線内回りで大阪へ移動。

大和路快速加茂行きは大阪まで各駅停車。「桃谷駅には8番があるよ(笑)」などと話しつつ約20分で大阪着。

HEPファイブの前に、阪急東通りの「蛸の壷」で明石焼き〜(嬉)。去年は休みだったと思ったら平日は17時からだったのか。HEPファイブは土曜日とあってすごく賑わっていた。スタバは超人気で入る余地もなく、2人で散財合戦の始まり始まり〜(笑)。

あれこれと見たり買ったりしているうちに夜になり、旭屋書店も覗いたが先週とそんなに品揃えが変わっている訳もなく、もう晩ゴハンの時間。ミナミへ移動してインド料理も考えたが、あれこれ迷って結局キタでそのまま焼肉と決定。しかし食べることばっかりだなあ(笑)。
焼肉は曽根崎のお初天神ビルにある「炙屋」(あぶりや)。安くて美味い!!しかもこの日スペシャルメニューには「リドヴォーのにんにく塩焼き」ってのがあって早速オーダーしたり。冷麺も石焼ビビンバもすごく良かった。

明石焼

こっちは焼肉

「蛸の壷」の明石焼

「炙屋」の焼肉(手前がリドヴォー)

 ●今度こそフェルメール展へ

美術館

翌朝はホテルのバイキングで朝食。前日と同じく地下鉄谷町線で途中1件瞬間取材もしながら(笑)天王寺へ。

10時半頃着いたが既に90分待ち(ガビーン)。昨夜はホテルに帰ったころから雨になったが、美術館へ向かう頃には運良く止んでいた。天王寺公園の緑やあやめ、かきつばた、あじさいなどを眺めながらようやく12時頃になって入館。

ここはボクがまだ大学生の頃、ファン・ダイク展を見に来て以来だ。その時はすんなり入れたが、最近は東京でも大阪でも神戸でも美術館人気は衰えるどころかヒートアップしているなあ。ただ上野の東京都美術館でもこの大阪市美術館でも、小中学生や高齢者は無料にしていることが多くて混雑に拍車をかけているように思う。

入場制限にもかかわらず中で再び入場制限。とにかくスゴイ人気だった。でもいつまでも一つの絵の前で食い入るように見るのはやめてほしいなあ、そこのオバハン。見たいのは皆同じ。アンタだけじゃないんだから…ってのが多かったな。

展示室を出るとお決まりのグッズがたくさん売られていたが、こちらも超人気。数点購入。

出口には他の美術館の案内などと一緒に昨日の毎日新聞の朝刊がどっさり置かれていて、「ご自由にお取り下さい」。それにはこのフェルメール展が大きく紹介されていた。
そうか、それで人気が集中していたのか…と気づいたがもう遅し(笑)。

 ●はじめての…

大阪といえばやはり「焼売太楼」のシュウマイを食べずに帰るワケにはいくまい。今度は地下鉄御堂筋線で梅田へ出て、ここから#2初の単独行動(笑)。ボクは豊中の「鉄」の店へ。#2は阪急デパートと再びHEPファイブ襲撃ということで約1時間後にHEP前待ち合わせと決めた。ボクは阪急梅田駅へ。

阪急宝塚線は高架化工事が終わり、去る6月4日にダイヤ改正が行われたばっかり。今まで朝の上り以外に特急はなかったが、スピードアップが実現して特急の終日運転が開始された。ちょうど14:00発の宝塚行き特急に乗れたが、神戸線の新開地行き特急、京都線の河原町行き特急も同時発車!ヨ〜イ、ドン!!
中津を通過する頃、京都線特急と並んで神戸線特急をややリード、次の停車駅十三に着く頃には京都線特急もかわし、この区間1位で十三着(笑)。

でも以前の急行が特急になったとは言っても、所要時間は殆ど変わっていなかった(笑)。三国の急カーブでの30km/h制限がなくなったのに。
豊中で降りて「鉄」の店へ行って、数年来探しているバックナンバーは…何と品切れ。店のオヤジさんによると「ああ、たまに出ますねえ。またちょくちょく来て見てください」とな。下北沢といい、豊中といい、困ったものだ(笑)。

諦めて梅田に戻り、HEPで#2と合流。ああ、安心した(笑)。

焼売太楼ホワイティうめだ泉の広場店で焼売にすっかりとろけて(笑)、ホテルへクルマを取りに行き、京都経由で帰途につく。

 ●帰途に

高津ランプから阪神高速にのり、環状線〜池田線を快調にドライブ。豊中から名神に入るつもりが大阪空港を見たくなってそのまま直進(笑)。空港ランプで降りて関空の開港で少し寂しくなった空港を横目に中国道に入る。名神に入り30分位で京都南ICから市内入り。昔の京阪電車気分で川端通りを北上、元田中でサクッと取材してついでに運良く「街で見つけたヘンなもの」ネタも一つ仕入れる。

平安神宮の前の和菓子屋はタッチの差で閉まっていてガビーン!!「わらび餅」を買おうと思ったのに〜(泣)。泣く泣く神宮道交差点から京阪大津線がなくなって久しい三条通を東へ。御陵の踏切がなくなったのに渋滞しているのは五条別れの交差点が原因だった。先日歩いた浜大津近辺は近年再開発が行われ、「アーカス浜大津」なども出来てすっかり垢抜けた。結局草津まで一般道を走り、駅前のミスドで一休みしてついでに本日限りのたまった点数を交換(笑)。景品は黄色のリュックだった。

草津ICから再び名神。帰りはノンストップで金沢西ICまで走り、一気に帰宅。

「フェルメールとその時代展」は素晴らしかった。日本ならまだ江戸時代の頃に、現在でも世界レベルで通用する芸術があったことと、それを受け継ぐ精神にも深い感銘を受けた。けど東京や大阪へ行かなければ見られないというのは残念。金沢ではどうしても伝統工芸に偏りがちだ。
もっともその伝統工芸と言ったところで、九谷焼とか輪島塗りなどのものばかり。それが全国、世界レベルでどれ程通用するかを考え直す時期ではないのか。それらを二言目には「陶芸王国石川」、「漆芸王国石川」などと自画自賛を繰り返しているようでは石川の文化レベルなどたかが知れている…と言わざるを得ない。例えば九谷焼など所詮伊万里焼の亜流。それを王国などと自慢するのはこちらが恥ずかしい位だ。
中世ヨーロッパの一都市が残した偉大な文化遺産を目の当たりにして、そう思った。

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今年は1月からよく東京へ、大阪へと旅をしたなあ…。

「レイル・ストーリー」のほうは現在3作目の整理中といったところ。今度は地元ネタも書こうかなと思っています。そしてしばらくはまた新たなネタ探し…です。
それと、今年の「みっちー上京」はどうやら秋以降になりそうです。しばらく旅のほうもお休み…かな?でも、ひろでんを見に広島へは…(笑)

ヘンな記念写真
アベチカのクラゲ水槽の前で撮りました

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