走った!走った!薔薇茶会だ!!'00.5.20〜5.21


 ★電車で東京へGO!!

夜来の雨はあがり、五月としては少々肌寒ささえ感じた朝だった。レイル・ストーリー続編東京地区分取材と薔薇茶会のために上京と決めたのは1週間前のことだった。航空運賃のボッタクリ値上げとサービス低下にすっかり嫌気がさし、今回久しぶりに電車(それもグリーン車)で行くことにしたのはご承知のとおり。

はくたか1号越後湯沢行き

まずは金沢を6:10に発つ特急「はくたか1号」に乗る。車両は北越急行所属の"Snow Rabbit"だった。これはJR西日本の"White Wing"と同じ型で大阪行きの"Thunderbird"とも同じ。BSを受信しているのでシートにはモニターがあり、それ以外にオーディオサービスも。でも飛行機と違ってヘッドホンは持参するか車内で買うしかない。今回はしっかりと持参(笑)。ボクの席は1人席だったので全く優雅だ。

直江津までは最高130km/h。散居村と残雪の北アルプスを眺めつつ富山着。最近再開発の進む富山駅の西口は都会っぽくっていいなあ。次第に海と山に挟まれ天険親不知はもう新潟県。速い。直江津まではトンネルばっかりなので寝てしまったが、その昔改良前の北陸本線は海沿いに走る難所だったという。糸魚川通過も知らずに目覚めると直江津に停車していた。長野新幹線の開通まで特急『あさま』に活躍していた電車が見えたが、今は長野への快速電車に余生を送っているという。

犀潟で信越本線と別れ、ここからは湯沢へのショートカットルートのほくほく線こと北越急行。在来線国内最速の150km/h運転区間だ。あの「電車でGO!」にもこの区間が収録されていて、苦笑した。そこで一句。

「五月雨や ほくほく線にて 我ニヤリ」
(ほくほく線の特急「はくたか」に乗車して、電車でGO!を思い出しつつ
ニヤニヤ笑っている自分であることよ…という意←バカ)

景色があまりにもゲームと同じだったのに感心したが、ゲームのほうはトンネル部分をかなり短くしてあるのが判った。でも…出来すぎ(笑)。当の電車のほうは金沢から飛ばしまくっているせいか、150km/hだというのは実感出来なかった。六日町からは上越線に合流、程なく越後湯沢到着。

8分の接続で「Maxあさひ2号」に乗る。全車2階建てだ。グリーン車は2階席だが、TVモニターとオーディオは付いていなかった。2階席は思ったより狭く、電車の出来映えは内装の質感も含めて「はくたか」に軍配が上がるなというのが今回の感想。トイレも「はくたか」は床が鉄平石貼りでBGMまであったのに、「Max」のほうは少々安っぽく感じた。Maxは新幹線通勤用なんだな。「次は東京です」ノンストップだよ。

電車はいきなり大清水トンネルを走り出したが、加速途中に交々セクションという架線の電力区分点を通過してガクンとショックを感じたりもした(へたくそ…と呟いてみたり)。いくつか長いトンネルを抜け右手に長野新幹線が近づいてきてもう高崎。雨が強くなってきた。しばらくして左手に東北新幹線が近づいてきてはや大宮。「もう、この電車速すぎない?」というカンジだが、大宮の先は減速運転。埼京線が平行して山手線も近づいて、あれよあれよと上野も通過して9:55東京着。湯沢からたったの1時間6分だった。心配した雨はどうやら止んでいた。

一旦ホテル(品川プリンス)に荷物を預けるため、京浜東北線で品川へ。向かい側に3歳位の男の子が座っていて、東海道新幹線が走る度に「のぞみ!のぞみ!」「ひかり!ひかり!」と目がクリクリさせながら指さして嬉しそうに言う。その電車を見つめる熱い眼差しはボクと同じだったに違いない。バイバイして電車を降りる。「鉄」な心に年齢の差はないと確信した(笑)

 ★取材って、たったこれだけ??

いつもの飛行機とは逆ルートで京急を穴守稲荷へ。京急空港線を取材して今度は京急鶴見の一つ先の花月園前で下車。JR鶴見線をテクテク歩きながら取材。小雨がパラパラ。日本鋼管の工場にまぎれ込みそうになりながらも歩きとおして鶴見線取材を終え、鶴見線〜京浜東北線に乗って桜木町へ。ここからは横浜地下鉄を取材。MMにあるリーブルネッサンス横浜の広告に苦笑して上大岡へ。ここで横浜地区取材を終えて都内に戻る。雨がまた降ってきた。快特で品川に戻るつもりが青砥行きということは、都営線直通で京急自慢の2100系ではないことは直ぐに判ったが、それならまだ時間もあるし明日に予定していた銀座線と明大前取材もやっつけてしまえ!いうことで、新橋から銀座線に乗りかえ渋谷へ行くのに決めた。来たのは都営車でガックシ。

横浜で座れたのが幸いしたか、新町辺りから先は寝てしまって気がつくと青物横丁あたりを走っていた。渋谷で銀座線を取材して、玉電の面影が全くなくなったマークシティを井の頭線へ。雨の明大前駅近くを取材して、これで取材は全部終わり〜(もう?)。品川へ戻りホテルにチェックインして一休みする間もなく新橋へ出撃。

 ★新橋で蕎麦呑み

この日は森さんとゑちゃんとボクで新橋の「本陣坊」で蕎麦呑み〜。SL広場で待ち合わせたが2人共いない。そこに森さんから入電「今、品川」。ゑちゃんに電話してみると「今、青海」。待つ間にあの「焼売太楼」を探しあてたがオヤジ街の新橋のこと、土日祝は休みでがっかり。森さんが先に到着して2人で先に再会の祝杯をあげる。少ししてゑちゃんがやって来て再び祝杯〜!!

関サバの刺身に蕎麦味噌、穴子の天麩羅などにすっかりメロメロ。これが蕎麦屋だ。嬉しい限り。締めは穴子天二色せいろ。後で気がついたら卵焼きを食べ忘れていた。これでまた本陣坊へ行く理由が出来たな(笑)。

呑みながらの話。「運転中はシートベルトを必ず締めましょう」これが教訓。次回は「養老天命反転地」で逢おうという約束をとりつけつつ、2軒目でカクテルなぞ。帰り際にジム帰りの#2に連絡がつき、最後にゑちゃんからJR東日本駅メロディの替え歌を教えてもらってもう爆笑!!今後あのメロディの駅では笑わずにはいられないだろう。楽しい話をいっぱいありがとう。また逢いましょう!!

 ★薔薇茶会だ

ホテルの朝食は今回も中華をチョイス。ここの茄子の挽肉入り炒めは美味しいよー。身支度してチェックアウト、荷物を預けて11時前には薔薇茶会に出撃したが、この荷物が後で思わぬことになったとは…(とほほ)。

集合は13時なので品川から京急/都営浅草線で東日本橋(馬喰横山)乗り換えの都営新宿線で神保町へ。「鉄」関係の充実している書泉グランデで2冊ばかし買い、どうせJRに乗り換えるんだし新宿ではフラッグスに立ち寄ったら、気がつくとユナイテッドアローズでカットソー散財(爆)。駅ではメロディが鳴っていて飛び乗った中央線は高尾行き特快で、三鷹で隣のホームの各停に乗り換えてジャスト13時東小金井着。この乗り換えを覚えておいたのが後で功を奏したなんて。

ずっと前に叔父一家が一つ先の武蔵小金井に住んでいた。子供の頃よく遊びに来ていたので、この辺はすごく懐かしいなあ。その頃の絵本にはこう書いてあった。「オレンジ色の国鉄電車。下には都電が走ります」

改札口でたぴちんとバッタリ。同じ電車だったのかな?改札を出ると餡ちゃんがいた。しばらくして、るみちゃんと拝さん、ちぃちゃん、あずりん、最後はほうさんだった。あと1人参加予定者(?)を諦め、1時間に3本しかない武蔵小金井駅行きの京王バスで現場へ向かう。

会場は「風花」というお店。広い庭は薔薇園になっていて綺麗だった。席が空くまでの間、みんなで薔薇鑑賞の会。おや?1人足りないぞというのは織姉だ。入れ替わり立ち替わり何度か電話してみたら、何と寝ていた(笑)。しばらくして8人分の席が空き、茶会が始まった。近くまで来ているのに逢えなかったイーノさんは電話で参加ナリ。

黄色の薔薇

赤い薔薇

クーー

黄色の薔薇

赤い薔薇

藤棚にはQOOが

会は三つの分科会(?)になった。お茶とケーキ組3名、お茶にケーキと腹もへったぞ組3名、腹もへったがワインも呑みたい…けどケーキとお茶もいいなあ組2名。ボクはホテルできちんと食べてきたのに三つ目の組所属だった(爆)。煮込みハンバーグうますぎ。

あっという間に時間が過ぎ、茶会はお開き。駅までの帰り道は歩き。高価なロゴデザインの法政大学なぞ眺めつつ初夏の武蔵野を歩く。駅に着くと…もう16時!!やばい!!新幹線は17:12東京発。しかも荷物は品川じゃないかーーー!!

さらにケーキを求めるという約3人を残し、吉祥寺での二次会へ向かう先発5人は中央線に乗る。そこで三鷹で特快に乗り換えると少しは早く着くのを思い出した!「またねーー!!あとで吉祥寺で逢えたら乗り遅れたと思ってねーー!!」何考えてるんだこんな時に!!

東京駅で窓ばんばんが出来なかったのが残念だったが、それどころではない。とにかく急がなくては。そのまま中央特快で神田へ(終点東京の長いエスカレーターは当然避けた)。山手線に乗り換えて品川。ダッシュしてホテルで荷物を受け取り、再び品川駅へダッシュ!!山手内回りに飛び乗った(駆け込み乗車はお止め下さい:JR東日本)。半ば諦めかけたりもしたが、どうやら間に合うかも。お願いだから速く走ってくれ〜(号泣)。まさか今頃d速じゃないよなー!!事故だけ起こらないでくれ〜頼むATOS

 ★なんとか間に合った〜

神田付近走行中

祈りが通じたか、東京に着くと17:04。お土産なぞ買う時間もなく新幹線ホームへ駆けあがると17:06。新潟行き「Maxあさひ329号」はまだ折り返し準備中で、どうやらホームの喫煙所で一服する余裕さえ生まれた。ドアが開き、席について深呼吸したら電車は定刻17:12に動き出した。

上野、大宮に停車した電車は越後湯沢まで止まらない。品川でのダッシュ!でアルコールは吹っ飛び(笑)、替わって眠気に襲われた。もうこんな乗り方は止めようと固く心に誓った(←反省)。高崎あたりで飲物サービスが来た。高崎駅の外れにお役御免になった総武線の黄色い電車がたくさん集められていたのが痛々しく感じたが、あのまま大宮工場に送られて解体されるんだろうか。山を貫き、越後湯沢に到着。

まだ山のてっぺんに雪さえ残る湯沢は肌寒かった。今度はJR所属車(でも車内はおんなじ)の「はくたか12号」で金沢へ向かう。オーディオプロクラムは行きと同じだった。周りは暗くなり、書泉で買った本をずっと読んでいた。

富山で乗客の大半が下車した。運賃や所要時間のことを考えると、北陸と東京との間で飛行機とJRが拮抗しているのは富山で、金沢はやや飛行機に軍配が上がるのでは…というのが今回の旅の感想。福井になると逆に米原経由東海道新幹線乗り換えのほうが近い。「鉄」だからこんな旅はいいなあと思うが、あの悪徳値上げさえなければ飛行機をチョイスするのは正論かもしれない。長野新幹線が延伸され、晴れて「北陸新幹線」を名乗る日はまだいつになるかも判らないし、採算面にも疑問が投げかけられているのも確か。ただ、利用者抜きに政財界中心の理論(理想論?)を展開するのはもう御免だ。

デッキで一服しながら吉祥寺二次会組に電話してみた。電話口からまるで焼鳥の匂いまでも…と雰囲気が伝わってきたが、最終(20:08東京発)にしなかったのを少し後悔したりもした。今度は逢おうね織姉(笑)。ほそみさんも、2月ぶりのこばさんにばなりんも逢いたかったよー(泣)。みなさんありがとうございました。慌ただしくってごめんなさい。でも、また直ぐ逢いたいです(笑)。21:11無事金沢着。


この二日間の、たった一つ共通した話題。それはボクの都内もしくは近辺在住説だった(笑)。確かにボクは円光寺というところに住んでいるが、それは決して高円寺ではなく残念ながら円光寺という金沢市内なのだ。金沢なら文庫か?それとも神奈川じゃないのか?という噂も…ないか(笑)

でも…気持ちだけでも、それだけお互いの距離が近づいているのはすごく嬉しいことでは?と率直に思います。こうして書いているとふと孤独感が襲ってきます。
また逢えばいいじゃないですか!!今度は養老?それともまた「みっちー上京」かな??

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