仁寿峰(韓国)
--登っては、食う--
19 Sep.〜 27 Sep.1998
白雲山荘、仁寿峰
「仁寿峰、行かない?」Iザキさんの誘いで始まった。
9連休が取れたので、せっかくなので、前から気になっていた、禅雲山も見にいくことにする。。
他にも行く人をあたったが、残念ながら折り合いが合わず・・・。
まあ、いいや。フリーだし、現地でもビレイくらいしてもらえるだろう。
じゃあ、24日に白雲山荘集合ということで落ち着く。
cml等で得た情報とCJや岩雪のガイドを片手に1人ソウルに降り立つ。
とりあえずは、禅雲山へということで、空港にて全州行きのリムジンバスに飛び乗る。
空港のインフォメーションで聞くが、結構観光地のようだ。
5時間ほどで、全州へ。夜遅いこともあり、今夜のお宿を探すが、なかなか空いていない。
というか、英語が通じない・・・。
適当に例の温泉マークをあたり、なんとかもぐりこむ。
かなり、ボロめのラブホテルのような宿・・・。
疲れた〜。
リムジンバス:W14500
ホテル?:W25000
なり。
コチャン行きのバス停の場所がわからないので、早朝の全州でタクシーを飛ばす。
なんとかコチャン行きのバスに飛び乗る。
到着したコチャンは、ちょっとのんびりとした田舎町。バス待ちのオッチャンとかが気軽に話しかけてくるが、当然ハングルなので、わからない。イルボンというと、「なるほどね・・」という顔をして去っていく。
ここからは、ローカルバスに乗り換えて、ソウンサに向かう。
車窓は、のどかな田園風景・・・。
聞こえるしゃべり声を除けば、日本に田舎町といってもわからない。
ソウンサのバス停につくと、観光バスや車の人でいっぱいだ。
とりあえずは、宿を取って、ハイカーにまぎれて、岩場を目指す。
岩雪にも出ていた売店でジュースを買うが、クライマーは見えない。
地図を片手に岩場めぐりをする。
あわゆくば、登ろうと思っていただ、日曜というのに、クライマーは1人もいない。
岩場は、ちょうど、鳳来のガンコみたいな岩質だ。
残念だけど、ハイキングに切り替えて、G1〜G4と記された岩場を確認して帰途につく。
全州→コチャン:W3800
コチャン→ソウンサ:W?
拝観料?:W2300
禅雲山でのクライミングをあきらめてソウルにもどることにする。
ソウルでは、お買い物へ・・・。といってもロッテホテルではなく、東出門へ。
そう、ここは、ファイブテングッズがとても安いのだ。
赤サジのソールが厚めなことを除くと、とてもコストパフォーマンスに優れている。
ソウル泊。
地下鉄でスユーまで行き、仁寿峰の登山口、トソンサまでは、タクシーを飛ばす。
1時間くらいだったか、森の中が開けると、雑誌で見慣れた、仁寿峰が目に飛び込んでくる。
白雲山荘に荷物を置いて、白雲山を往復。
ついでに取り付きまで、様子を見に行く。うわさとおりのスラブだな。
あとは、ビールとチジミとマッコリと・・・飲んだくれるうちに夜はふけていった。
それにしてもハイカーの多いこと多いこと。
ボーっとしていると、スキンヘッドのボッカのニイチャンが、ルート図を見せてくれる。
英語は、通じないがクライマー通しそこは、なんとか意思疎通もできる?
登りいかないかと誘うが、残念ながら、ボッカのために下っていった。
有名なコキリを見にいく。なかなかヨサゲなクラックだったが染み出しているようだ。
午後は、韓国版、山渓みたいな雑誌を眺めてすごす。
97年のG4西壁の記録を見つける。ポーラーとはいえ、良くあの壁を登ったものだ。
ちょうどK2登山で近くにいたため、フィックスやピトン類を分けてほしいときていたことを思い出す。
ここ2年ほど、フリークライミングをして過ごしたので、そろそろ山も復活するかなあと。
そんなことを考えながらも、今日もマッコリを飲みすぎてしまった。
昨夜の雨で、今日もだめかなあと、考えているとIザキさんが登ってきた。
少し休んで、壁の様子を見にいく。
残念ながら、濡れている箇所も多く。
コキリNo2なるルートでお茶を濁す。
早々に、ビールで乾杯をする。
まずは、インスBへ。
はじめのスラブは、なれない体には、おそろしい。
地元にクライマーに一部は、スニーカーにノーロープで登っている。
怖くないのかなあ。
まあ、クラックに入ってからは、楽しむように登る。
1P目のスラブ、みんな怖くないのかなあ 1st pitch on INS_B
頂上は、思ったより広いが、Iザキさんの話によると前回来た時は、ここで鍋をしているやつらがいたとのこと。
恐るべし・・・韓国人クライマー。
頂上にて
ルート名は、忘れたが弓形クラックを目指して登っていく。
10aだかbだかのクラックは、1セット弱のフレンズでは、少々怖い思いをした。
最終ピッチは、苔むしていたので、そのまま懸垂下降でくだり、そのまま下山することにする。
せっかく韓国に来たのだからということで、東出門の近くの銭湯にアカスリに行く。
筋肉質のニイチャンにコスラレル気分は、なんもいえないが、高級ホテルとちがい非常に安い値段で体験できる。
初めての人には、お勧めかなあ??
夜は、お決まりの焼肉屋で祝杯?をあげる。
朝食後、地下鉄で空港に向かい、帰国の途につく。
ほとんど、登れなかったけれど、Iザキさんとビール片手に多くのことを語りあった今は、もう懐かしい韓国での思い出です。