それは重要ではないかもしれないけれど、心に残る(かもしれない)出来事 2004.1. |
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25 (Sun) 『 「米無人火星探査車、2台目が軟着陸に成功」 米航空宇宙局(NASA)が昨年夏に打ち上げた無人火星探査車オポチュニティーが、米太平洋時間24日午後9時すぎ(日本時間25日午後2時すぎ)、火星表面への軟着陸に成功した。 オポチュニティーが降りたのは、兄弟機のスピリットが今月3日に着地した地点の裏側で、メリディアニ平原と呼ばれる広大な平地。かつて大量の水があったと推測されている。水の証拠と生命の痕跡を求め、NASAは2台の探査車で調査を行う(読売新聞) 』
24 (Sat) 『 データ送信が不調となっている米航空宇宙局(NASA)の火星探査車スピリットは、米東部時間23日昼ごろ、中継役の火星周回機を通じ、正常な交信と同レベルの大量データを地球に送信することに成功した。NASAの同日夜の分析で判明した。 データは、正常時のカラー画像送信と同じ毎秒128キロ・ビット。内容は電源系統の技術データなどで、観測データや画像などは含まれていない。 スピリットはコンピューター・ソフトの誤動作から再起動を繰り返す“暴走”状態に陥っており、機能が正常とは言えないが、地球からの指令送信によるコンピューターの復旧にも希望が出てきた(読売新聞) 』
21 (Wed) 『 「大物スリ“女銀次”御用、71歳 『寄る年波には…』」 東京・巣鴨の地蔵通り商店街で今月初め、大物の女スリが現行犯逮捕された。住所不定の71歳。人生のうち、延べ11年と4か月を「塀の中」で過ごしてきた女スリは、日本の犯罪史上に名を残すスリの大親分「仕立屋銀次」にちなみ、「女銀次」と呼ばれていた。 とげぬき地蔵への参拝客でにぎわう昼下がりの商店街。毎月、「4」のつく日は縁日が開かれ、なかでも「初地蔵」の1月4日は、特に多くの参拝客でにぎわう。その雑踏に紛れるように、女が1人。大きなマスクで顔を覆い、目深にかぶった毛糸の帽子の下から、参拝客らのバッグに“スリ眼”と呼ばれる視線を激しく飛ばしていた。 「来た。女銀次だ」。やはり人込みに紛れていた警視庁捜査3課の女性捜査員たちが、静かに近寄った。 ◇ 「仕立屋銀次」は慶応2年(1866年)、駒込動坂町(現・文京区千駄木)に生まれた。本名は富田銀蔵。父から受け継いだ着物の仕立てが本業だった。 銀次自身がスリの職人技を使えたかどうかについては諸説あるが、それまで1匹オオカミの多かったスリを長屋に住まわせて組織化し、盗品の加工、販売ルートを確立したことは“史実”として確認されている。 1909年(明治42年)、当時の赤坂署に逮捕されて、組織も壊滅。昭和5年、新宿で反物を万引きして逮捕されたのを最後に、足を洗った。盗賊・石川五右衛門ほどの派手さはないが、「警視庁史」などにも記録が残る大物だった。 ◇ 一方の女スリは、千葉市に生まれた。最初の逮捕は、高等女学校卒業後の17歳の時。定職にはつかず、酒や賭け事とも無縁。もっぱら人込みを“職場”とし、生活費とたばこ代をスリで稼ぎ続けた。 警戒心が強いうえ、勘も鋭く、スリ専門の捜査員でさえ何度も尾行を見破られた。なかなか犯行現場を押さえることができず、捜査員の間で「女銀次」と呼ばれるようになった。 出所しても、1年と空けずに犯罪に手を染めていた彼女だが、内縁の夫との間に女児を出産した1962年からの5年間だけは、足を洗おうとしたのか、スリ稼業から手を引いた。 しかし、67年、再びスリで逮捕。以後、常習累犯窃盗罪で繰り返し有罪判決を受け、刑期は次第に長くなっていった。生きていれば40歳を過ぎている娘とは、もう何年も音信が途絶えたままだという。 ◇ 洋品店の前で足を止め、往来の様子をうかがっていた女の隣で、1人の女性客が商品の品定めを始めた。その手提げバッグに、すっと右手を差し入れる。この時を逃さず、後ろから女性捜査員が手首をつかんだ。 女は一瞬、驚きの表情を浮かべたが、連行を求められると素直に応じ、ぽつりとつぶやいたという。「寄る年波には勝てないねえ。次の出所は80歳かぁ」(読売新聞) 』
17 (Sat) 『 阪神大震災から9年がたった17日、被災地は厳しい冷え込みの中、深く静かな祈りに包まれた。遺族たちはそれぞれの思いを胸に、亡き人に9年間の自らの歩みを報告した。 「時間かかったけど、お母さん、卒業できそう」。 愛媛県伊予三島市の工藤延子さん(56)はこの朝、ろうそくのともしびが揺れる神戸市中央区の東遊園地で、地震で逝った長男の純さん(当時23歳)に語りかけた。神戸大大学院で吹奏楽に打ち込み、政治学を専攻した自慢の息子。その思いを継ぎ、8年前、放送大学に入学。こつこつと単位を取得し、遺品のワープロで卒業研究を仕上げた。卒業式は3月14日。震災10年目の春、母は〈約束の証〉を手にする。 あの日、純さんは自宅アパートの下敷きになり、息を引き取った。駆けつけたアパート前で、「1つだけなら遺品を取り出しますが」と、自衛隊員に尋ねられた。最後となった冬休み、純さんが新品のワープロでうれしそうに年賀状を刷っていた姿を思い出した。「ワープロを」。コードがちぎれていたが、直すと再び起動した。 母の日や誕生日には必ず電話をくれ、「民意の反映される完ぺきな選挙制度をつくりたい」と熱っぽく話した。息子に代わり、放送大学で学ぶことを決意した。授業は、政治学を中心に受講。なかなか内容が頭に入らなかったが、純さんの六法全書を手元に置き、机に向かった。なぜか、試験問題の予想がよく当たり、そのたびに「純が助けてくれている」と感じた。 「純が身をもって投げかけたことを、世の中に生かしたい」と、卒業研究のタイトルは「法律は市民の味方か〜阪神大震災に思うこと」と決めた。続き柄も身元も明らかなのに、検視を受けないと遺体が引き取れなかったことを疑問に感じていた。それを検証し、〈純さんのワープロ〉で、半年がかりで完成させた。 卒業しても、勉強を続ける。「天国で再会したとき、『どう?お母さんも頑張ったでしょう』と言いたいから」(読売新聞) 』
10 (Sat) 『 仕事のため故郷の成人式に出席できない地方出身のバスガイドらを対象に、「はとバス」は9日、東京都大田区の本社で一足早く成人式を開いた。式には、北海道から鹿児島県までの16都道県出身の新成人23人が、いつもの制服ではなく色とりどりの晴れ着姿で出席。華やかな雰囲気の中、記念撮影やくす玉割りをした後、明治神宮へ参拝に出掛けた。 全員が入社2年目。新人時代は皇居や東京タワーを巡る都内の半日観光でさえ苦労したが、今は鎌倉や房総半島まで担当エリアも広がった。 青森県深浦町出身の藤田妙子さんは、「着物姿の写真を感謝の気持ちを込めて、いなかの両親に送りたい」と笑顔。熊本県鏡町出身の岩崎真里奈さんは、「まだ勉強不足ですが、一人前のガイド目指して頑張ります」と話していた(サンスポ) 』
9 (Fri) 『 米国での牛海綿状脳症(BSE)問題で、牛丼チェーン各社では牛肉以外を使った新メニューの投入など、米国産牛肉の在庫枯渇後をにらんだ動きが活発化している。消費者ニーズの多様化や2年前の日本でのBSE騒動を教訓に、牛丼に片寄らないメニュー開発にこれまでどう取り組んできたかが、各社の対応に反映されている。 最大手の吉野家ディー・アンド・シーは、6日から新メニューの第一弾として豚肉を使った「カレー丼」(400円)の販売を一部店舗で始めた。 同商品は、実態はグループ企業のカレー専門店「ポット・アンド・ポット」のカレーを和風に改良したもの。近く投入が予定されている「いくら鮭丼」(450円)も傘下の「京樽」の調達網を利用した商品で、吉野家店舗での試験販売などの実績もない「(牛肉輸入再開までの)つなぎの商品」(安部修仁社長)だ。 さらに、当初全店で導入すると発表した「いくら鮭丼」は、十分な原料が調達できず、約半数の店舗での販売に変更を余儀なくされるなど、これまでのメニュー多様化への取り組みの遅れが響いている。 低価格競争で薄利の牛丼に比べ、カレー丼などの新メニューは価格設定が高い。これを消費者がどう判断するかが、来月上旬にも予想される「牛丼販売中止」後のカギを握りそうだ。 半面、以前からメニューの多様化に取り組んできた他社は、もともと予定されていた新メニューの投入を前倒して対応している。 「すき家」を展開するゼンショーは、関東圏など約200店舗で年末から発売した新メニュー「とりそぼろ丼」の販売を5日から全国に拡大。「影響緩和を狙った、やっつけの商品ではない」(同社)と自負する。 「リスクヘッジの意味」から非牛肉メニューの比率を高めてきた神戸らんぷ亭も、ポークカレーの投入を早め、既にほぼ全店で導入した。 年始3日の売上高は、松屋フーズが約5%減、ゼンショーは逆に約10%増えるなど今のところ深刻な影響は出ていない。 しかし、各社とも牛丼の比率は4−5割程度を占め、牛丼が販売中止となれば、「他のメニューでどれだけカバーできるかは、やってみないと分からない」(松屋フーズ)のが実情だ(サンスポ) 』
8 (Thu) 『 「温暖化で50年後に動植物2〜3割絶滅か」 地球の温暖化が進むと、約50年後には動植物の18〜35%の種が絶滅する恐れがあるという予測を、英国や豪州など14の研究機関が共同でまとめた。 研究グループは、2050年までの温度上昇を最小で0.8〜1.7度、中程度で1.8〜2度、最大2度以上と想定。欧州や豪州、アフリカ、中南米の約1000種の植物と動物を対象に、生息域の変化などから各生物の絶滅の可能性を試算した。 中程度の上昇の場合、寒冷な高緯度や高地などに移動できたとしても約2割の種が滅びる恐れがある。移動ができないと3割が絶滅の危機に直面するとしている。 地域別では、豪州のチョウは最大で半分以上の種がいなくなると予測。欧州の鳥も約4割が危機にさらされるという。また、熱帯より温帯域で影響が大きく、絶滅の恐れが高まるとみている(朝日新聞) 』 5 (Mon) 『 米航空宇宙局(NASA)が昨年6月に打ち上げた無人火星探査車の1号機「スピリット」が米太平洋時間3日午後8時35分(日本時間4日午後1時35分)、火星の赤道南側のグセフ・クレーター(直径150キロ)への着陸に成功した。画像の送信も開始している。 今回の目的は、生命の痕跡や生命の存在に不可欠な豊富な水が過去にあったかどうか探ること。着陸したクレーター付近には、水の流入や流出を示す地形が見られ、大昔に湖が存在した可能性がある。 「スピリット」は機器類の機能を確認した後、自力で走行を開始、約90日間かけて周辺の岩石や土壌の分析を行い生命の痕跡を探る。 同型の2号機「オポチュニティ」も24日に別の地点に着陸。2機で本格的な火星探査に取り組む。火星着陸に成功したNASAの探査機は、1997年の探査車ソジャーナを搭載した「マーズ・パスファインダー」以来で4機目。 着陸用カプセルに収められた「スピリット」は、同3日午後7時半ごろ、火星の大気圏に突入。地表への落下途中でパラシュートを切り離すと、カプセル表面に取り付けられた衝撃吸収用の24個のエアバッグが膨らみ、着地した際には数回ボールのように弾み、約1キロの距離を転がりながら、目標地点に到達した。 記者会見で、NASAのショーン・オキーフ長官は、「パリから東京へホールインワンしたようなもの」と述べ、職員らとシャンパンで乾杯した(読売新聞) 』 |
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