いつか、おまえは赤いピアスをその耳に飾るだろう。
そのいつかの日──。
おまえの父親たちが互いを無二の相棒と認め、貫いたように。
おまえの母親がおまえの父親の赤いピアスを誇りに思い、焦がれたように。
おまえとどこまでも一緒に歩いてゆく相手が俺であればいいと思う。
赤いピアスは片翼の証し。
遠くない未来にきっと叶うと信じてる。
だから、とにかく今は……。
「朱里、俺を餓死させるなよ」
頼むから、俺の世話をちゃんとしてくれ。
「使徒星の住人たち」シリーズ
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