森の恵みと沢にひたるツアー
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登山技術研修

調査同行ガイド

登山道調査
五十嵐川ハライ川
2009年4月14日 L三井 内野(AIST)
北五百川P710−橋から入渓735−下部二俣下連瀑まき850/905−二俣910−大まき始め1000−まきの途中で登りに変更1135−稜線900m1345−6合目1410−P1520

灰ヶ岳が早く済んでおまけの調査。まきから下りられず、稜線に逃げることヤブコギ3時間半

 灰ヶ岳の予備日2日が余ったら、昨年秋行けなかったハライ川を調査したいと内野さんからメールをいただいていた。雪が多いから沢はありえなくて、雪の源頭から下ってゆくのかと思っていた。が、ふつうに沢の調査をするのだという。急遽燕三条の上州屋に1足だけあったフライ向けの皮のウェーディングシューズを買い、でかけた。10日に見たときは真っ白に見えた源頭が、今日は雪の部分の方が少ない。この3日で猛烈にとけている。
 1合目Pまではまだほ場整備工事をしていて車で入れない。橋から入渓。沢を歩いたり、右岸の踏跡(崩れたりヤブで歩きにくいところも多い)をたどったりして、以前引き返したという滝の下に着く。
手前の滝を登ってから右の小沢に入る
右手の小沢から巻き始めると踏跡がある。滝上には下れるのだが、その次の滝も登れなさそうで、踏跡どおり巻き続ける。踏跡の途中で沢床に下り、段々滝を越えたが、踏跡はここまで来ていた。すぐに二俣(下部)。谷が開けて、再び狭まったところに雪渓が見えたがこれの左端を水流が流れて歩けた。ひとつ滝をまいていると上部が見え、手前に10mぐらいの斜めに飛び出す滝、ずっと奥に20mぐらいの大滝が見えた(このときは大滝が上部二俣だと思った)。
ここから長いヤブコギが始まった
斜めに飛び出す滝を右岸から巻き始めたら、次の滝が半分ぐらい雪渓に覆われて登れないのが見えたのでさらに巻き続ける。沢に近づくと崖なのでどんどん登る。大滝まで巻き続けると1時間ぐらいか?気圧が下がり始め、雨もぽつりと来た。予報どおりこれから雨になるのだと考え、進路相談。まだ午前中で引き返すには早いような気もするし、稜線まで登って帰ることもできるし、ということでそのまま大滝を目指して巻き続けた。滝の上が見えた。大滝を越えて1kmぐらい先に斜めの滝があり、その下部やそこに至るまでに雪渓がたくさんある。斜めの滝を越えないと上部二俣にならないが、そこには行けないだろう。となると大滝上に苦労して行ってもそのワンポイントしか調査できず、天気の崩れや帰りのことを考えると、ここでやめた方がいい。引き返すこともできるが、調査の足しになるのでヤブを稜線まで登ることにした。疲れそうだが、沢下りより安全でもある。沢靴でかなり急なヤブを腕力登り。滑り止めのない軍手ではずり落ちるので内野君は素手になっている。そんなきびしい登りの中でも内野君は露頭を見つけてハンマーでたたいている。ひたすら登り、雪が出てきたらそれをなるべくつなぐように歩き、とうとう稜線に出た。

 雪の上を歩いて下山する。休憩すると足が冷たい。雨は大したことはなかった。
技術度*** 体力度**** 雰囲気*** 総合**