森の恵みと沢にひたるツアー
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深い森のどっぷり沢旅
(現地調達的源流行)

 のようす
3日間、大した雨も降らず、歩いて釣って山菜採ってたき火を囲んで食べて、たっぷり遊んだ後に増水する中をヤブをツメて帰還。テン場で釣ればいいやと思ったら釣れなかったり、草が不足で突如山菜を探しに行ったり、まきがしけってたき火の勢いが上がらなかったり、これまたいい思い出。
2008年6月26日(木) くもり、ときどき晴れ間、夕方小雨
わけあってヘッデンスタート。Bさんはアプローチ用に地元の山から杖を持参。
珍しくクマのふんあり。まだ人の往来が少ないせいか
沢を歩き始めるが水が少ない。この左の支流が少ないのだった
本流はいつもの水位だが水勢が強い
このへつりは行き詰まり、上のヤブを巻く。右岸を歩けばなんともなかった

ついでに本日の気を使う場面をまとめて
             
本日唯一の滝
魚はずっといるのだが、これを越えてからロッドを振ることにする
9寸以上キープということで、Bさんは淵に泳ぐイワナを視認して狙い打つ。あそことあそこに7寸、あれは8寸か、あ、あれが9寸あるかな、あいつにしよう、てな感じ。よく見えるな
テン場に着き、タープとKさんのシェルターを設営、まきを集める。毎日の仕事
支柱がないので倒木にピトンを打ち込む
たき火の火力を強めるのに、Bさん持参のエアーブロワーが活躍
他にも軽い防水シートや組み合わせを外して軽くした食器など、独自の工夫がいっぱいで、勉強になる
この後Bさんの知人パーティが到着、個人のシェルターと農ポリのダイニングキッチンタープ(下でたき火)のシステムで、雨のときは具合よさそうだ。この日もメシ時に小雨で、こちらはタープ(寝床兼用)に入るかどうか悩んだ
おかずを釣りに出てもらう。が、暗くなって戻ってみると数が足りない。Bさんは9寸にこだわっていて、Kさんは転んで釣った魚を袋から落としてしまって。
予定が狂い、少数でボリュームを出すべく、粉を振ってソテーし、たれをかけて丼。もつ炒めと骨せんべい。イワナ汁。ヨブスマソウおひたし。
ウドも伸びたのばっかりで、先っちょをつまんできたが、これを炒めて私の昼食のチーズをかける。ごはん2杯目はシャクを炒めて味付けして混ぜご飯
まあなんとか腹いっぱいになり、おやすみなさい
6月27日(金) はれのちくもり
Kさんのコーヒーでめざまし

今朝もたき火で調理できて、燃料ぎりぎりしか準備していない私はほっとしたのだった
が、おかずが足りない!急遽8寸をあと1匹釣れ!ということでフライ2人にエサの私も出動するがダメ。対岸に泊まっていたMくんがルアー2投目でヒット!やっとめしにありつけた。感謝感謝
  
イワナを炊き込んでほぐし、イワナ汁とともに朝食。残りはおにぎりにしてフキに包む
きのう疲れているので、のんびりして出発。先行するMらを抜き去り、ちょっと注意の釜を越えてから竿を出す
晴れ間が出てボンボンヒットする
くもってきたころに、本日の難関の滝が見えてきた
巻くこともできるのだが、少々苦労する
左端がぼろぼろはがれていやなのだが、今日は状態がましで登れそうなので、ハーネスをつけて準備する。後からMらのパーティが追いついた。
彼らは下に定着で、ここから引き返すのだが、Mはこの上が前から気になっていた
Mがカラ身で登り始めたのでルート取りを助言してあげる
次に私が登り、草付をよじ登って確保支点を取り、二人に登ってもらう
Kさん、途中で「ダメです!」!!
と言われてもなあ。そっからはそんなに難しくないし、ロープで確保してるからまあ登りなさい
無事2人が登り、Mくんは確保して下ろし、下の4人とはここでお別れだ
少し歩くとまたこんなのが

横の急ヤブ斜面にフィックスがあるが、それに命を預けるより滝を登った方が安心だ
ロープをつけて登る。傾斜とスタンス・ホールドの小ささが微妙なのだ

もういっちょ滝があり、こいつはロープで確保しても滑ると全身ドボンなので巻いた
難所を過ぎて、おかず釣り。この辺は下よりは平均が小さいので8寸キープとした。が、、、

でかい釜にフライをロングキャストしていたKさん、大物ヒット!初の尺が35.5cm!左下が私の写真。そりゃフライマンのポーズじゃないとたしなめるBさんの写真が右下。いやしかし、このシチュエーションでこのでかさはうれしいよねえ
 
ナメが終わり、普通の渓相になると、8寸はバカバカ
切り上げてワサビ採り。根っこを5つ、細い茎をおひたし用に
おかずをゲットしたので、疲れ気味の我々はさっさとテン場へ
私が刺身を取っている間に(さばくのが下手で時間がかかるのだ)、Bさん指導でKさんがたき火
いやー、採りたてのワサビが甘み・香りがあってうまい。
もつ炒め(35cmはカワネズミを飲んでいた)、皮ソテー(バカウマ)、ホイル焼き、キノコ入りイワナ汁、ごはんにはあらためてワサビ。イワナは満喫、草が足りない。
    いい状態のヌメリスギタケモドキがあり、イワナ汁に
6月28日(土) 早朝雨、晴れのちくもり、夜中から雨
朝起きると晴れているのだが、あたりが濡れている。早朝に降ったそうである
ヅケ丼にワサビのおひたし(わさび漬け)、イワナ汁。ダブルワサビだ
さて出発。でかい滝は大正時代の魚止めとか
きれいなところで少々ロッドを振ってみる
ぼちぼちでしょうか。大物は出なかったなあ
この滝は危険なので大きく巻く
石が落ちてきそうでびびるところを慎重に登る。このふたりはこういうのは慣れているようで、すいすい登る。

今回の行程で一番心配だったのは、この巻きを好天で通れるかどうかだった。雨が強いと落石が怖すぎる
 
も少し巻いた後、山菜を探しに支流に入る。きのうは草をあまり食べていない。残雪の近くにヨブスマソウ、ユキザサ。ウドは伸び気味だがやわらかい
ちょっと歩きにくい渓相をがんばり、歩きやすくなってテン場。時間は早いがおかずを釣りやすいだろうということでここにした。早く寝て明日早く出よう。
釣りに出てもらうと、目の前で7寸3連発。リリースしたのが間違いだった。その後大きくならず、8寸1匹と7寸2匹。8寸は10cm以上のサンショウウオを飲んでいた
アラは川に捨てると見苦しい。陸に揚げておくと小動物などが食べてくれるらしい
今日は草は十分。イワナは少ない
イワナ網焼き、焼きタケノコ、タケノコ汁、ヨブスマソウ・ユキザサおひたし、ウドチーズは初日よりずっとうまいゾ。ごはんにはやっぱワサビ
  
6月29日(日) 雨だんだん強く
夜中から雨が降り、弱まらない。川べりに置いた食材が流されそうで、回収した。朝タープ下で簡単にご飯。ヨブスマソウおひたし、ウドきんぴら、味噌汁にシャクを刻む。最終日はイワナなしだ
ヤバイんで、7時前に出る。雨は本降りになってきた
上のテン場に人が居た。遡っているのに水が減らないのは、増水しているから。下の連中は予定通りきのう下ったかな。でないと今日はもう下れない。
降りが強いまま最源流となり、残雪の上も歩く。こう降り続けだとカッパ(新品ではない)を着ていても濡れて寒い。
最後は草付から笹薮突入のはずだったが、水が流れている!
笹トンネルを腰をかがめて進むと沢状のくぼみもなくなり、純粋なネマガリヤブ。ヤブのうすいところをたどりつつ、腕力と根性でヤブコギ、道に出る。途中、太いタケノコがそこらじゅうにあり、Bさんは拾っていたが、Kさんは笹薮が全く苦手で難渋していた
登山道に出ても水が流れ、ぬかるんでいる。二人はピンソールを装着。それにしてもこんな道になっちゃうほど降ったのか、と思っていると、実は今朝トレイルランの大会があり、500人が通過したのだという。なるほど、そりゃ荒れるわ。しかし、走った人もごくろうさんだったねえ。大会スタッフのタープで雨宿りさせてもらった
トレイルランのルートから外れると歩きやすくなり、最後はリフトで楽々のフィナーレ。この雨で観光客は乗らないので、大会がなかったらリフト止まってたかも。
ヨブスマソウ シャク ウド ユキザサ少々 ネマガリタケ ヌメリスギタケモドキ イワナ