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Re: ハーシェル交響曲集CDの「解説」

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 7月13日(月)06時56分36秒
返信・引用
  > No.166[元記事へ]

ハーシェルは国王に召し抱えられてから、音楽家業とはスパッと手を切ったので、その明瞭な「切断」にまず目が向きがちですが、「連続性」にも改めて注目すべきなのでしょうね。ハーシェルの場合、音楽家としての資質と、天文家としてのそれに、「豊かな実験精神」「工夫と試行」という共通項があるというご指摘、なるほどと思いました。

>特徴を持たせた複数のメロディラインを繰り返して発展させ、
>音楽が発展する方向を切り開こうとする

この部分は、まさにハーシェルの天文学に対する態度そのものですね!
これこそ分野を超えた、ハーシェルという人が本来的に持っていた特徴なのでしょう。

天文家ハーシェルは、壮大な宇宙論構築の夢を終生抱いていましたが、そうした「壮大なるものへの挑戦意欲」が、音楽家時代の仕事にも読み取れるのかどうかも気になります。あるいは、それはもはや音楽では表現できないと考えたからこそ、天文学にのめり込んで行ったのでしょうか…。
 
 

ハーシェル交響曲集CDの「解説」

 投稿者:上原 貞治  投稿日:2009年 7月12日(日)22時15分18秒
返信・引用
     「WEBだより」に出たハーシェルの交響曲集CDのレビューを見て興味を持ち、それをHMVオンラインで購入して聴いてみました。それで感想のようなものを書きたいと思ったのですが、感性に乏しい私の感想をお目に懸けてもこれから聴かれる方々の妨げになるだけでしょうから、「解説」というかたちにさせていただくことにしました。私のクラシック音楽の知識は一般教養程度なので、正しくないことを書いているかもしれません。解説も一つの主観的な見方ということで、その点はどうかご容赦下さい。

ハーシェル交響曲集(マティアス・バーメルト 指揮、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ)CD(CHANDOS、CHAN 10048)の「解説」

 ウィリアム・ハーシェルは、初期古典派に属する器楽曲の作曲家である。このCDには彼が作曲した6つの交響曲が収録されているが、これらは彼がドイツからイギリスに移住して数年を経た1760~62年に作曲されたものである。作品は正統的なドイツの古典音楽の流れの中に位置づけられる。彼の作曲活動期は、同時代の有名な作曲家であるハイドン、モーツァルトの円熟期より20年ほど早い。

 ハーシェルの交響曲は「実験的精神」に基づいている。6曲の交響曲(2, 8, 12, 13, 14, 17番)のうち、2番にのみバロック時代の名残が感じられるが、他はそれから脱却している。彼の「実験」は、特徴を持たせた複数のメロディラインを繰り返して発展させ、音楽が発展する方向を切り開こうとする「工夫」であったように見える。そのメロディは朗々と歌わせるものではなく、ウィットと技巧を盛り込むことによって芸術性とエンターテイメントの両方向をめざしたものであった。温厚な職人芸でエンターテイメントをとことん追求したハイドン、天才の感性で次から次へと湧き出る美しいメロディを盛り込んだモーツァルトとは違い、ハーシェルは工夫と試行によって将来の音楽の可能性を探ろうとした。似たような努力をした作曲家を同時代に求めるならば、ある意味でグルックとボッケリーニがそれに当たるであろう。

 このCDのハーシェルの音楽の一つの特徴は、「繰り返しが1回余分」ということのように思う。現代の音楽センスから期待されるより1回余分に、2回でよいところは3回、3回でよいところは4回、同じフレーズが繰り返されることがしばしばである。

 このCDの中で8番は文句なく名曲に属するものである。ハーシェルは交響曲第8番の1曲で作曲家としても後世に名を残してよいだろう。この曲は他の交響曲と同様、「急・緩・急」の3楽章編成になっている。第1楽章アレグロ・アッサイは、実験的精神の成功によって他の作曲家には見られないウィットに富んだメロディが息を継ぐ間もなく迫ってくる。第2楽章は抑えられたものではあるが美しく叙情性のあるアンダンテで、ここには珍しくハーシェルの過ぎゆく青春の感情が秘められているかのようである。第3楽章プレスト・アッサイでは、次から次へと現れる豊富なメロディがうまくまとめられ、聴く者を満足させる。

  ハーシェルは、のちに偉大な天文学者として、巨大な望遠鏡を建設し、新惑星発見その他の天体観測によって人類の宇宙に向ける目を大きく広げることに貢献する。その先取的な精神は作曲家時代から引き継がれたものであることがこのCDからわかる。
                                          (上原 貞治)
 

HP更新

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 7月 6日(月)20時27分55秒
返信・引用
  七夕を前にHPを更新しました。
今回の新着記事は以下の2本です。

○新会員・上原氏による精力的な研究報告、「『日本でのハーシェル』初出の
 探索の途中経過報告(2)」
○昨日予告した、シャーロットさんのお便り紹介

ぜひご精読を!
 

ハーシェル宇宙望遠鏡、ファーストライト

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 7月 5日(日)10時38分35秒
返信・引用
  ちょっと情報が古くなりましたが、写真は6月24日付けの朝日新聞(夕刊)。
欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げたハーシェル宇宙望遠鏡が撮影した初画像。
ウィリアムの時代から200年。「ハーシェル」は、今も天文学の最前線で活躍中です。

これに関連して、イギリス在住のハーシェル子孫、シャーロット・ハーシェル=ファーガソンさんからお便りをいただきましたので、後ほどHPに掲載します。
 

NHKのアーカイヴに残されたハーシェル番組

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 6月21日(日)08時48分1秒
返信・引用
  NHKには、過去に放映された番組のビデオが大量に保管されており、今ではそのデータベースをインターネット上で検索できると聞いて、さっそく「ハーシェル」をキーワードに検索してみました。その結果唯一ヒットしたのが以下の番組。

http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200998602060130111/
■番組詳細: ETV8 星と音楽のロマン―天王星の発見者ハーシェル
■放送日: 1986年2月6日
■チャンネル: 教育
■主な出演者: 古在由秀、坪能克裕、安野光雅、木村精二
■内 容: 太陽の惑星天王星を発見したハーシェルは音楽家で、500曲の作品を残したといわれる。彼の音楽家としての姿を日本ハーシェル協会の木村精二さんの研究などで浮き彫りにするとともに、ハーシェル合奏団の演奏で珍しい彼の作品を紹介する。

86年2月という放映のタイミングは、ボイジャー2号の天王星接近に合わせたもので、NHKはこの前後にも、いくつか天王星の特番を組んでいることがデータベースから分かります。
まだ番組そのものをオンラインで視聴できるところまではいってないのですが、こういう過去の貴重な映像が永く保存されるのは良いことですね。

過去のニューズレターを見たら、第13号(86年3月)にちょっと番組の紹介があって、「各人のお話はそれぞれに面白いが、中心テーマのハーシェルとの結び付き、かかわりが弱い」「ハーシェルの画き方にもう一工夫が欲しかった」といった、やや辛口の評が載っていました。

ともあれ、これは日本の多くの人がハーシェルの音楽を耳にしたおそらく最初の機会であり、その意味では歴史的な番組だったと言えるかもしれません(上記記事によると「曲はシンフォニア第1番と第2番、演奏は昨年の本協会第1回記念コンサートにも出ていただいた西沢誠治さんほかの“ハーシェル合奏団”、会場は東京池袋のサンシャイン・プラネタリウム」だそうです。)
 

サイト更新

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 6月 8日(月)18時27分54秒
返信・引用
  本サイトのコンテンツを一部更新しました。
http://www.ne.jp/asahi/mononoke/ttnd/herschel/

目玉は、上原会員による「『日本でのハーシェル』初出の探索の途中経過報告(1)」。
日本の文献に初めて「Herschel」の名が登場したのはいつ…?
謎解きの旅の経過報告、第一報です。ぜひご一読を!
 

Re: NHK「ハイビジョン・宇宙館」に画像提供

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 6月 1日(月)23時13分24秒
返信・引用
  > No.160[元記事へ]

見ました、出ました。

本当にチラリとでしたが、確かにハーシェルがアップで登場しました。
あの番組に出てきた天文学者は(ゲストの渡部潤一氏を除けば)、ガリレオとコペルニクスとハーシェルだけですから、その意味では扱いが大きかったとも言えます。

最後のクレジットでは、資料提供者として、パロマー天文台なんかに伍して我が協会も堂々と登場しました!
 

NHK「ハイビジョン・宇宙館」に画像提供

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 5月19日(火)05時34分40秒
返信・引用
  来月1日、以下のような番組が放映されます。

「ハイビジョン・宇宙館」
○6月1日(月) 20:00~23:00
○NHK衛星第1

その内容をNHKのサイトから切り貼りすると、
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/shiryou/soukyoku/2009/04/005.pdf

「ガリレオが望遠鏡で夜空を見上げてから400年、人類の月面着陸から40年、そしてBS開局20周年。「世界天文年」でもある2009年、BS開局20周年の初日は、「宇宙」をテーマに長時間特集をお送りします。NHKが誇る豊富なアーカイブスのなかから珠玉の映像を選び出し、星空のロマンや宇宙の神秘を、たっぷりとお楽しみ頂きます。また、当日の星空を、最新の超感度ハイビジョンカメラにて、生中継でお楽しみ頂きます。」

という内容のようです。

この番組の中でウィリアム・ハーシェルの紹介もあり、そのための画像を借用したいという依頼が、番組制作者から協会に対してありました。
ちらっと出るぐらいかもしれませんが、番組自体とても楽しみな内容ですので、皆様ぜひご覧ください。
 

WEBだより発送しました

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 5月17日(日)21時30分59秒
返信・引用
  本日、会員の方にWEBだより第5号を発送しました。今週中にはお手元に届くと思います。
今回は24ページ+おまけ1枚のボリュームで、一見盛りだくさんに見えますが、よく読むとそうでもないという、ちょっと辛い紙面になりました。やはり、紙面を充実させるには、多くの人の力が必要だと痛感します。

WEBだよりも、最初は協会HP上の新着情報を紙に落として配布するという趣旨でしたが、だんだん(新着情報が減ったたために)他所のサイトの切り張りになってきていて、あまりいい傾向ではないなと思っています。オリジナルの記事を増やさないと、やっている意味が薄いので、ぜひハーシェルに限らず、お気軽に投稿をお願いしたいと思います。
 

Re: 『星の年表』より

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 4月19日(日)13時01分35秒
返信・引用
  > No.157[元記事へ]

上原様、情報をありがとうございました。

そう言われてみると、ブットマン氏のこの本は、年譜があればさらに完璧なものとなったでしょうね。何となく読み流してしまえばそれまでですが、イベントの時系列をしっかりおさえることによって、ジョンの思想的発展や、その行動の意味が、より鮮明に浮かび上がてくるような気がします。

協会HPに掲載されているジョンの年譜(http://www.ne.jp/asahi/mononoke/ttnd/herschel/p-text/jlife-j.html)も、現状はごく簡略なので、いずれ増補できればと考えています。
 

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